19th 12月 2010 Tweet
うちで飼っていた犬のアリスが先日亡くなりました。18歳になるちょっと前、17歳と10ヶ月くらいでした。
犬は個体にもよるけど、人間でいうと8歳で50歳くらい、17歳で88歳、18歳で93歳だそうです。
だから、もう90歳くらいのおばあちゃんにいつの間にかなっていたのね。
中学生くらいにうちにやってきたアリスにこの名前をつけたのは、当時読んでいた不思議の国のアリスから取ったもの。前の犬が事故で早くに死んでしまったので、代わりにやってきたのがアリスでした。
アリスは犬にしては犬らしくない行動をしたり素振りであったり、かといって人間に媚びないし物静かに吠えることも少ない犬でした。
毎日の生活の中で、ご飯をやったりトイレをさせたりといった一連のアリスに関わる事が、家の中で生活の一つとしてあったし、アリスは家族の一員としてここに17年近くいました。
ゆえに、アリスがいなくなってからは、ふとアリスを探してしまったり、「ああもうアリスはいないんだ」という瞬間が何度も起こってしまいます。
ここ一年でアリスは急激に体力や足が弱ってしまい、散歩にも行けなくなって見るからに年を取っていくのが分かりました。
私とアリスとの間には、かなりの時間の流れが違っていたようです。
年下だったアリスは、いつの間にか年上になっていた。
亡くなる日の前日に、アリスはずっと横たわってしんどそうにしていましたが、決して声をあげることもなく、何かを訴えるでもなく、静かに最初にうちに来た時からそうであったように、とてもいい子にして耐えていたんだね。
そして「もうがんばらなくてもいいよ・・・」と言った数時間後に、アリスは冷たくなってしまいました。
あの時、どうしてそんな言葉を言ってしまったのかと後悔したのですが、それまでのように「ずっと一緒にいようね」という言葉をかけられないほど、アリスの状態が良くないことが眼に見えて分かっていたのです。
亡くなったアリスは、それまでのしんどさから解放されたかのように、とても安らかでした。
アリスをあたたかな毛布で包み、赤い可愛らしい箱に詰めてやると、まだ生きていて起きてくるのではという錯覚を覚えるほど、アリスは優しい表情でそこにいました。
思いもかけず止めどなく涙してしまったけれど、これがまたいつか別れなくては行けない苦しみなんですね。
次の日の朝、親戚の家の裏山に埋めに行きました。
榊の樹の下に、2メーター近く掘られた穴に収め、土をかけて埋葬しました。
アリスは、遠い世界に旅立ちました。
しかし、今なお、ふとした瞬間にアリスが覗いているような気がして、何度も振り返ってしまうのです。
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