「茶のしずく石鹸」アレルギー重症例相次ぎ集団訴訟の動き

「茶のしずく石鹸」に含まれていた小麦成分によるアレルギー症状が重症化した例もあるようで、集団訴訟の動きもあるのではという報道がされています。5月20日に厚生労働省が問題の「茶のしずく石鹸」に含まれる小麦成分によって昨年10月以降、計67人がじんましんや息苦しさなどの症状を起こしたと発表していました。

食物アレルギーとアナフィラキシー
食物アレルギーとアナフィラキシー

問題起きていた「茶のしずく石鹸」には小麦成分(分子量を小さくした小麦の加水タンパク質)が使われており、その分子量が大きかったことにより小麦アレルギーを発症しやすかったのではとのことです。また、対象の「茶のしずく石鹸」は2010年12月7日以前の販売分であり、販売元は一切の小麦成分を茶のしずく石鹸から排除。今年5月20日には、旧製品を自主回収すると発表していました。
厚生労働省と国民生活センターなどの発表当時、「運動誘発性アレルギー(小麦含有食品を摂取してその後に運動した際に全身性のアレルギーを発症)」や、呼吸困難や意識不明になるなどのアナフィラキシーを起こし救急搬送されたり入院をした重度の事例も発表されていました。

問題の「茶のしずく石鹸」は2010年12月7日以前の販売分が対象であり、販売元は一切の小麦成分を茶のしずく石鹸から排除。今年5月20日には、旧製品を自主回収すると発表していました。

「茶のしずく石鹸」使用者が急性アレルギーで呼吸困難や意識不明など国民生活センターに約650件の相談 | CUTPLAZA DIARY

小麦アレルギーに一度なると、以降は食品を摂取しても反応してしまう事になります。
過去に販売されていた「茶のしずく石鹸」を使用時に少しでも違和感を覚えた場合、使用を直ちに止めて場合によっては医師の診断が必要です。

拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害 重症例も相次ぎ集団訴訟の動き+(1/2ページ) – MSN産経ニュース拡大する「茶のしずく石鹸」アレルギー被害 重症例も相次ぎ集団訴訟の動き+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 厚生労働省によると、原因物質の可能性があるのは、茶のしずく石鹸に含まれていた保湿成分「グルパール19S」。小麦に酸を加えた「加水分解小麦」と呼ばれる原料の一種だ。

 グルパールは他の加水分解小麦と比べ分子サイズが大きいといわれる。サイズの大きい物質のほうが免疫反応を引き起こしやすいため、利用者の皮膚などから体内に吸収された際に小麦アレルギーを誘発。その後、パンやうどん、パスタなどの小麦製品を食べると、アレルギー症状が出るようになったとみられている。

 国民生活センターなどによると、茶のしずく石鹸によるアレルギー症状には顔や目の回りのかぶれといった皮膚障害のほか、全身のかゆみや呼吸困難など、重篤な症状となるケースも少なくない。兵庫県赤穂市の女性が重体になるなど、急性アレルギー反応(アナフィラキシー)を発症して一時意識不明になった人も複数いるという。

すでに昨夏には指摘

 被害の多発を受け、悠香は昨年12月以降、一切の小麦成分を茶のしずく石鹸から排除。今年5月20日には、旧製品を自主回収すると発表した。すでに約80万個を引き取り、8月末を目標に未使用分の回収を終えたい考えだ。

 一方で、「もっと早く対応できたのでは」と同社の姿勢を疑問視する声も。回収が発表されるまでアレルギーの原因に気付かず、症状を悪化させた人も相当数に上るとみられるからだ。

利用者に小麦アレルギーが多発し、自主回収されている「茶のしずく石鹸」(国民生活センター提供)

 同社がグルパールの問題を把握したのは、いつだったのか。医療関係者の間では以前から茶のしずく石鹸に起因するアレルギーが疑われ、昨年7月時点で「グルパールでアレルギー反応が出た」と、同社に指摘した専門医もいたという。

 だが同社がグルパールの使用をとりやめ、別の加水分解小麦に切り替えたのは約2カ月が過ぎた9月になってから。その間、利用者への注意喚起はなされず、販売自粛も行っていない。

 同社の担当者は「当時は原因が断定されたわけではなかった」と説明。昨年10月以降はダイレクトメールなどを通じ、「アレルギーへの注意を呼びかけていた」と話す。

集団訴訟を検討

 被害の実態を解明するため、大阪弁護士会は今月1日、緊急の電話相談会を開催。100件を超える申告が寄せられ、全身症状を訴えた人が約3分の1に上った。

 大阪、東京などではすでに被害対策弁護団が発足。大阪弁護団の日高清司弁護士は「悠香による注意喚起の仕方に問題がある」と指摘する。返品・交換を受け付ける悠香の窓口に、なかなか電話がつながらないという不満もあったという。

 弁護団は、いったん小麦アレルギーになると、茶のしずく石鹸の使用をやめても、パンやうどんを食べられなくなる被害が続くことも重視。集団訴訟に向け、利用者の詳しい症例や購入経緯を分析していく方針だ。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

「「茶のしずく石鹸」アレルギー重症例相次ぎ集団訴訟の動き」への1件のフィードバック

コメントは停止中です。