枝野前長官の東電社長全面撤退リークと政府・東電の原発事故対応

枝野前長官は読売の独占インタビューで3月15日未明に当時の東電社長が電話で「作業員を同原発から全面撤退させたい」という以降を聞いていたという当時の状況をコメントしています。
3月15日というと菅直人前首相は東京の東電本店に出向いて東電社員らを叱責したと伝えられていますが、この読売のインタビュー内で菅直人前首相の話は出てきていません。
「東電の元社長が本当に原発から作業員の撤退させようとしていたのか」とTwitterなどでは東電に対して批判が出ているようです。
3月16日の産経によると800人いた作業員のうち『15日午後からは注水作業などに携わる73人を残して撤退。厚生労働省が同日、作業員の労働基準を緩和したことを受けて16日からは181人が復旧作業に就いている。』と報じています。

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今回の枝野前長官の読売独占インタビューという東電元社長のリークを、この話が今まで出てこなかった理由と、もう少しで6ヶ月経つ今になってようやく出してきた目的はなんでしょうか。
また、この話が出ることによりどういう影響がどのように起きるのでしょうか。

菅内閣は東日本大地震で起きた原発事故対応において、初動で様々な批判を受けていました。
東電は原発事故対応の責任を取る形で元社長が辞めて新しい社長になっています。

また、読売は菅直人前首相の独占インタビューをしていますが、ここでも東電の対応を批判するコメントを述べています。
しかしながら、以前行われた「原子力総合防災訓練」の本部長であった事を菅直人前首相はお忘れなのでしょうか。
人災と仰っしゃるなら、政府の原発事故対応においては問題がなかったと言えるのでしょうか。

印象として、菅内閣の原発事故対応に対する責任逃れと言い訳のように感じます。
何にしても読売の独占インタビューという形で逃げ口上だけは評価も出来ませんし、今まで菅内閣がこのような重大な問題を隠していたということに変わりありません。
今後、原発事故対応を巡る話は新たな問題も含めて国会の場で当時の菅内閣の面々や東電関係者を証人喚問するなどの形で、詳細を明らかにすべきでしょうね。

枝野前長官「東電社長、全面撤退申し出た」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)枝野前長官「東電社長、全面撤退申し出た」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 枝野幸男前官房長官は7日、読売新聞のインタビューで、東京電力福島第一原子力発電所事故後の3月15日未明、東電の清水正孝社長(当時)と電話で話した際、作業員を同原発から全面撤退させたい、との意向を伝えられたと語った。

 東電関係者は、これまで全面撤退の申し出を否定している。菅前首相や海江田万里前経済産業相は「東電が作業員の撤退を申し出てきた」と説明してきたが、枝野氏は今回、撤退問題に関する具体的な経過を初めて公にした。

 枝野氏は、清水氏の発言について「全面撤退のことだと(政府側の)全員が共有している。そういう言い方だった」と指摘した。

 枝野氏によると、清水氏はまず、海江田氏に撤退を申し出たが拒否され、枝野氏に電話したという。枝野氏らが同原発の吉田昌郎所長や経済産業省原子力安全・保安院など関係機関に見解を求めたところ、吉田氏は「まだ頑張れる」と述べるなど、いずれも撤退は不要との見方を示した。

(2011年9月8日08時36分  読売新聞)

原発事故は人災、説明も伝言ゲーム…菅前首相 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)原発事故は人災、説明も伝言ゲーム…菅前首相 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 菅直人前首相は5日、東京電力福島第一原子力発電所の事故対応を巡る読売新聞のインタビューに応じ、「事故前から色んな意見があったのに、しっかりした備えをしなかったという意味で人災だ」と事故を振り返った。

 そのうえで、経済産業省原子力安全・保安院や原子力安全委員会について「全電源喪失などを想定していなかったため、それに対応できなかった」と述べた。東電の情報伝達にも問題があったとし、同原発の吉田昌郎所長にも自ら電話をかけ、状況把握に努めたことを明らかにした。

 菅氏は事故後、前線本部となるオフサイトセンターに人員が集まれなかったことなどを挙げ、「想定していたシミュレーションがほとんど機能しなかった」と総括。東電についても、「(格納容器内の蒸気を放出する)ベントをするよう指示を出しても、実行されず、理由もはっきりしない。説明を求めても伝言ゲームのようで、誰の意見なのか分からなかった」とした。

 退陣表明後の8月27日に福島県を訪れ、長期間住めなくなる地域が出るとの見通しを伝え、汚染物質の中間貯蔵施設の県内設置を要請したことについては、「被災者の皆さんには大変申し訳ないことだが、3・11の時の総理として、一番厳しい見通しについて話をするのは自分の責任と考えた」と述べた。

(2011年9月6日08時41分  読売新聞)

【菅直人の場合】 原子力総合防災訓練 2010

原子力総合防災訓練より官邸での対応。原子力総合防災訓練での菅総理の発言。

【放射能漏れ】東電など作業員181人、危険覚悟で復旧作業 福島第1原発 +(1/2ページ) – MSN産経ニュース【放射能漏れ】東電など作業員181人、危険覚悟で復旧作業 福島第1原発 +(1/2ページ) - MSN産経ニュース

2011.3.16 20:15 (1/2ページ)

 東日本大震災で被災し深刻な事故が相次いでいる東京電力福島第1原子力発電所。日増しに放射性物質(放射能)漏れが広がる中、被害の拡大を少しでも食い止める作業には一刻の猶予も許されない。だが、原子炉周辺では健康に大きな影響を与えるほどの放射線が検出されている。深刻な被曝(ひばく)が確実な長時間の作業はとても不可能。多くの作業員は危険を覚悟の上で復旧に当たっている。

 東京電力や協力会社の社員らが現在、現場で復旧作業に当たっているのは1~3号機だ。使用済み核燃料を貯蔵するプールの水位が下がり、深刻な放射線漏れが懸念される4号機は、危険すぎて近寄れず、モニターで監視するしかない。

 1~3号機周辺も放射線量は極めて多い。3号機西側では15日、1時間当たりの放射線量が年間被曝限度量の400倍に相当する400ミリシーベルトを計測したが、16日午前時点でもこの数値は減っていない。

 福島第1原発では震災後、800人が働いていたが、放射線漏れを受け、15日午後からは注水作業などに携わる73人を残して撤退。厚生労働省が同日、作業員の労働基準を緩和したことを受けて16日からは181人が復旧作業に就いている。

菅直人前首相は3月15日に東京の東電本店に直接出向いて東電社員らを叱責したと伝えられていました。
「どうなっているんだ!」菅首相 早朝東電に怒鳴り込み ― スポニチ Sponichi Annex 社会「どうなっているんだ!」菅首相 早朝東電に怒鳴り込み ― スポニチ Sponichi Annex 社会

 原発事故が相次いだことをめぐり、菅直人首相が15日、東京電力へのいらだちを爆発させた。

 「一体どうなっているんだ」。15日午前5時40分、記者団に「陣頭指揮を執る」と強調して、東京・内幸町の東電本店に乗り込んだ首相は、徹夜作業が続く大勢の東電社員の前で叱責(しっせき)。怒鳴り声は部屋の外まで聞こえた。12日の1号機での爆発に触れ「テレビで放映されているのに官邸には1時間ぐらい連絡がなかった」と、まくし立てた。

 本来なら幹部を官邸に呼びつける立場なのに、早朝の会議に自ら出向く異例の行動。強い口調で「(事故の対応をするのは)あなたたちしかいないでしょう」「覚悟を決めてください。(原発から職員が)撤退したときには、東電は100%つぶれますよ」などと続けた。

 東電の対応ぶりが事態悪化を招いたとの不信感を強めた官邸は、東電本店に「統合連絡本部」を設置。事故対応で東電を“政府直轄”とし目を光らせる構え。ただ、一連の政府対応が後手に回った原因を東電に押し付ける格好にも映り、首相対応への疑問も出ている。

 官邸側に不満が募っているのは事実。東電は2号機への海水注入がポンプの燃料切れで滞るなどミスも露呈。枝野幸男官房長官が東電に依拠して会見で「念のための避難」「大規模爆発の可能性は相当低い」と説明した内容が、結果的に見通しの甘さにつながったとされる。

 官邸関係者は「普段は下請け企業に原発を任せている東電社員は実地を分かっていない」と指摘。首相に原発での自衛隊対応を要請された北沢俊美防衛相は「必要があれば自衛隊で対応するが、その前に東電としてやることがあるのではないか」と苦言を呈した。

 連絡本部設置に経済官庁幹部は「これまでは東電がいちいち官邸の決裁を仰がねばならず、意思決定が滞った」と歓迎する。しかし一方では、結果的に東電の楽観的な見通しに引きずられ、危機管理が遅れると懸念する声もある。

 ≪自民石原幹事長「適切な措置ではない」≫自民党の石原伸晃幹事長は15日の記者会見で「首相が民間企業に出向けば、その相手をする人の時間を割く。適切な措置ではない」と述べた。同時に「首相は官邸の危機管理センターで陣頭指揮を執るべきだ。そこで情報収集するのがわが国の危機管理の在り方だ」と指摘。これに先立つ党役員会でも、首相の東電訪問は危機管理上問題があるとの意見が相次いだ。

東京電力の清水正孝(前)社長は3月13日以来人前に姿を見せておらず、29日夜に入院していました。清水(元)社長は23日には入院していたとの情報も流れていました。
東電社長、危機には不向きとの声も – WSJ日本版 – jp.WSJ.com東電社長、危機には不向きとの声も - WSJ日本版 - jp.WSJ.com

 【東京】東京電力の清水正孝社長(66)が29日夜、高血圧とめまいを理由に入院した。福島第1原発の危機が日本の経済、心理、世界的イメージに及ぼす打撃が日ごとに拡大するなか、同社長は地震2日後の13日以来、人前に姿を見せていなかった。

 原発の状況に関する情報開示が不十分だと感じている日本人の多くは入院に怒りを感じている。30日の東電幹部の会見は2時間に及び、記者から、「清水社長が出ていないことで国民も不安になり世界中が心配している」との声が飛び、別の記者は、現在のように大変なときに病気を繰り返すような人物をトップに据えた理由について説明を求めた。

 清水社長は15日早朝に首相官邸に呼び出され叱責された翌日、病気を理由に対策本部を数日離れている。

 社長職を代行する勝俣恒久会長(71)は30日、清水社長が復帰し指揮をとるまで長くかからないとの考えを示した。3年前に清水氏を後継者に指名した勝俣会長は、少なくとも危機が続く間は自身も清水社長も引責辞任しないと強調した。

 ただ、「社長が長期にわたって不在になった場合、基本的に社長は業務執行の最高責任者なので、そういう意味あいでは決定がスムーズにいかない問題を含めて障害が出てくると考えている」として、この重要な時期の社長不在が業務に影響する恐れがあることを認めた。

東京電力の清水正孝社長が過労で緊急入院との情報。一時、財界では自殺説も囁かれた。清水氏は、資材部畑を歩み、コストダウンで実績。東大閥が主流の首脳陣の中で異色の慶大卒。(休憩中ツイート)23 Mar via web via web Favorite Retweet Reply

4月17日、東電社長は6月に辞任をする方針で会長がそれまで兼務すると伝えられ、6月28日付けで社長を辞任しています。
asahi.com(朝日新聞社):東電首脳、6月辞任へ 会長が社長を兼務か – ビジネス・経済asahi.com(朝日新聞社):東電首脳、6月辞任へ 会長が社長を兼務か - ビジネス・経済

 東京電力は17日、6月の定時株主総会で、勝俣恒久会長か、清水正孝社長の少なくとも一方は原発事故の責任を取って辞任する方針を明らかにした。清水社長は事故後に一時体調を崩しており、電力業界や東電幹部の間には、清水社長が先に辞任し、当面は勝俣会長が社長を兼務するとの見方が出ている。

清水正孝 – Wikipedia清水正孝 - Wikipedia

4月21日に菅直人前首相は福島の佐藤知事に福島第1原発から半径20キロ圏内を「警戒区域」に指定すると直接伝えました。
両手を腰にあて知事にお辞儀 菅首相「マナー違反」か腰痛か (1/2) : J-CASTニュース両手を腰にあて知事にお辞儀 菅首相「マナー違反」か腰痛か (1/2) : J-CASTニュース

菅直人首相は福島県の避難所を訪問しましたが、避難している夫婦に「もう帰るんですか」「無視していくんですか」と呼び止められ「ごめんなさい。そういうつもりはありませんでした」と謝っていました。

首相、避難所訪問で住民に「ごめんなさい」 – 社会 – SANSPO.COM首相、避難所訪問で住民に「ごめんなさい」 - 社会 - SANSPO.COM

 菅直人首相は21日午後1時前、福島県田村市の避難所である総合体育館を出た。「もう帰るんですか」「無視していくんですか」。首相に向かって同県葛尾村から避難している夫婦が呼び止めた。首相は「ごめんなさい。そういうつもりはありませんでした」と謝った。
 呼び止めた夫婦は「生後4カ月の孫を抱えている。この子たちは、これからなんです。先の見えない不安を抱えながらながらやっているんです」と泣きながら訴えた。首相は「子どもたちのためにも全力を尽くしてやっている」と答えた。

【原発】菅総理が避難施設訪問 詰め寄る住民も(11/04/21)

菅直人前首相は7月22日に民主党が政権交代を果たした2009年総選挙のマニフェスト(政権公約)について「財源問題で見通しが甘い部分があった」と陳謝しています。

asahi.com(朝日新聞社):首相、マニフェスト不履行を陳謝 「見通し甘かった」 – 政治asahi.com(朝日新聞社):首相、マニフェスト不履行を陳謝 「見通し甘かった」 - 政治

 菅直人首相は22日の参院予算委員会で、民主党が政権交代を果たした2009年総選挙のマニフェスト(政権公約)について「本質的な方向は間違っていないが財源問題で見通しが甘い部分があった。不十分な点は国民に申し訳ないとおわびしたい」と述べ、公約不履行を陳謝した。

8月27日、菅直人首相は福島県の佐藤雄平知事に放射性物質を含む廃棄物の「中間貯蔵施設」を県内に整備するよう要請しましたが、
佐藤知事は「なんですか、これは。突然の話ではないですか」「非常に困惑している。震災から6カ月間、猛烈に苦しんでいる福島県には極めて重い問題です」と菅首相に答えました。
asahi.com(朝日新聞社):「突然の話」福島知事、首相の要請に怒り 中間貯蔵施設 – 社会asahi.com(朝日新聞社):「突然の話」福島知事、首相の要請に怒り 中間貯蔵施設 - 社会

 「なんですか、これは。突然の話ではないですか」。菅直人首相との27日の会談で、放射性物質を含む廃棄物の「中間貯蔵施設」を県内に整備するよう要請された福島県の佐藤雄平知事は声を荒らげた。「非常に困惑している。震災から6カ月間、猛烈に苦しんでいる福島県には極めて重い問題です」。怒りを押し殺した顔で首相にそう答えた。

 県庁内で行われた会談の1時間前、知事の表情は穏やかだった。念願だった政府と県による「福島復興再生協議会」の初会合が開かれたからだ。首相はこの席で、「原子力を推進してきた国の立場を含め、おわびする」と謝罪。知事は報道陣に「今日までの総論と感じた」と評価していた。

 菅首相は、長期間ふるさとに帰れない住民が出る見通しも「宣告」した。佐藤知事は会談後、「そりゃショックを受けるだろうね。一日も早く帰りたいと思っているわけだから」と住民の気持ちを代弁した。

菅内閣は2011年3月11日に起きた東日本大地震により原発の対応を迫られた内閣ですが、枝野幸男官房長官は8月22日午前の記者会見で原発警戒区域の一部長期化について陳謝しています。
【放射能漏れ】原発警戒区域の一部長期化「大変申し訳ない」 枝野氏 – MSN産経ニュース【放射能漏れ】原発警戒区域の一部長期化「大変申し訳ない」 枝野氏 - MSN産経ニュース

 枝野幸男官房長官は22日午前の記者会見で、政府が福島第1原発事故に伴い長期間帰宅が困難な一部地域で警戒区域指定を解除しない方針であることについて、「原発に近いところを中心に放射線量が大変高い地域がある。除染の対策を講じても長期にわたって住民に戻るのが困難になる地域が生じる可能性は否定できない。大変申し訳ない」と陳謝した。

 その上で「モニタリングと今後の除染計画を踏まえて、地元と相談しながら方向性を固めたい」と述べた。

 帰宅が困難な地域の土地を借り上げるかどうかについては「長期に帰れない地域は、さまざまな対応が必要だが、今は現状の把握と今後の除染を検討している。今、具体的なことが固まっているわけではない」と述べるにとどめた。

東京電力の西沢俊夫社長は9月7日に汚染瓦礫の中間貯蔵施設を原発施設内に受け入れるべきとの指摘に「国と真摯に話し合いたい」と述べています。
【放射能漏れ】東電社長、中間貯蔵施設の受け入れに前向き – MSN産経ニュース【放射能漏れ】東電社長、中間貯蔵施設の受け入れに前向き - MSN産経ニュース

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