菅首相が原発事故の介入で混乱拡大…民間事故調

東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調、委員長=北沢宏一・前科学技術振興機構理事長)は菅前首相ら政府首脳による現場への介入が、無用の混乱と危険の拡大を招いた可能性があるとする報告書を公表しました。
当時も菅直人元首相が、周りの反対を押し切って、電源車を菅元首相が自ら管理しようとしたり、翌12日朝には原発の視察を強行して原発の幹部に説明を受けるなど、原発事故対応に関与する状況は報道されていました。

菅首相が原発事故の介入で混乱拡大…民間事故調

ちなみに、震災後の原発事故当時、大津波により電源を喪失した際にベントをする必要がありましたが、、東電が実際にベントをするまでに時間がかかっていました。
実はこの時、菅元首相が原発の視察に至る経過と重なります。
脱原発を支持する人にとっては菅直人元首相は英雄視されていたようですが、そうした菅元首相の行動が、現場の対応に遅れなど影響を与えているのではと、当時も問題視されていました。

菅首相ら、SPEEDI存在も知らず 事故当時、文科省が説明せず | CUTPLAZA DIARY
菅首相ら、SPEEDI存在も知らず 事故当時、文科省が説明せず

福島第一原子力発電所事故の経緯 – Wikipedia福島第一原子力発電所事故の経緯 - Wikipedia

2011/3/11 14:46 地震発生
2011/3/11 15:41 福島原発 電源喪失
2011/3/12 01:30 首相官邸がベント実施の意思決定
2011/3/12 02:00ごろ 官邸、首相の原発視察発表
2011/3/12 06:14 菅直人首相、原発訪問・視察
2011/3/12 06:50 政府がベント命令
2011/3/12 07:00すぎ 菅直人首相、第1原発に降り立ち、1時間弱滞在し、職員らから状況の説明を受ける。
2011/3/12 09:04 東電がベント開始
2011/3/12 14:30すぎ 格納容器の圧力が低下
※1号機の格納容器の圧力が2号機爆発時の値まで上がっていたとされ、1号機の格納容器も破損する可能性があった。
2011/3/12 15:36 1号機の格納容器、水上爆発

上の時間経過は原発事故で官邸や政府の関わりを示したものですが、
注水作業については不透明な部分があるのであえて抜かしています。
というのも、東電自体の冷却水注水に時間が掛かっていた指摘もありますが、政府が注水を途中で止めるように支持していた際の問題がありました。この際、東電は注水を止める支持に従っていなかったことが明らかとなっています。
仮にこの支持に従っていた場合、冷却装置の働いていなかった格納庫でメルトダウンが次々起きる自体になっていた可能性があります。

菅首相が原発事故の介入で混乱拡大…民間事故調

無論、ベントの際には大気に放射性物質を撒き散らすことになりましたし、冷却水注水は水漏れのために海に大量の放射性物質の汚染水が流れる結果になりました。
こうした原発の事故は想定外の問題がありますが、専門外の首相が事故対応などありえないですし、事故被害を最小限に食い止める対応は、専門の知識が求められます。

震災・事故以前には菅直人元首相自身の外国人献金問題がありましたが、原発対応でうやむやにされた経緯もあります。
その事故対応に置いても必要以上の介入がかえって混乱を起こすなどというのは、あってはならないことです。
首相は「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」と専門家を自任し、原発の視察を強行した菅直人元首相の行動により、さらに被害が大きくなったのは菅元首相による人災であったと言われても仕方のない事かもしれませんね。

2012/2/27
「首相のベント指示、米では考えられない」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)「首相のベント指示、米では考えられない」 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 国会の「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(委員長=黒川清・元日本学術会議会長)は27日、国会内で第5回委員会を開き、リチャード・メザーブ元米原子力規制委員会(NRC)委員長から参考人聴取した。

 メザーブ氏は、東電福島第一原発事故で菅首相(当時)が放射性物質を含む蒸気を外部に放出する「ベント」の実施などを指示したことに言及し、「米国では考えられない。そんな決定を大統領がすることはない」と述べた。また、米国での原発事故発生時の対応について「規制当局(NRC)と事業者が緊密に連携する。基本的に責任を取るのは事業者というのが徹底されている」と指摘。米国では原発事故対応で政治家が関与するケースは限定的との見解を示した。

2012/2/28
菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調、委員長=北沢宏一・前科学技術振興機構理事長)は27日、菅前首相ら政府首脳による現場への介入が、無用の混乱と危険の拡大を招いた可能性があるとする報告書を公表した。

 報告書によると、同原発が津波で電源を喪失したとの連絡を受けた官邸は昨年3月11日夜、まず電源車四十数台を手配したが、菅前首相は到着状況などを自ら管理し、秘書官が「警察にやらせますから」と述べても、取り合わなかった。

 バッテリーが必要と判明した際も、自ら携帯電話で担当者に連絡し、「必要なバッテリーの大きさは? 縦横何メートル?」と問うた。その場に同席した1人はヒアリングで「首相がそんな細かいことを聞くのは、国としてどうなのかとゾッとした」と証言したという。

 翌12日朝、菅氏は周囲の反対に耳を貸さず、同原発の視察を強行。この際、同原発の吉田昌郎前所長(57)が東電本店とのテレビ会議で、「私が総理の対応をしてどうなるんですか」と難色を示す場面を目撃した原子力安全・保安院職員もいたという。

 報告書は、官邸の対応を「専門知識・経験を欠いた少数の政治家が中心となり、場当たり的な対応を続けた」と総括し、特に菅氏の行動について、「政府トップが現場対応に介入することに伴うリスクについては、重い教訓として共有されるべきだ」と結論付けた。

東日本大震災の福島原発事故当時の様子
2011/3/12
宮城、福島県境付近を陸上自衛隊のヘリコプターから視察する菅直人首相(64)

2011/3/12
【東日本大震災】政府、後手の対応 首相視察が混乱拡大との見方も+(1/2ページ) – MSN産経ニュース【東日本大震災】政府、後手の対応 首相視察が混乱拡大との見方も+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 菅直人首相は12日夜、福島第1原発について「一人の住民も健康被害にならないよう全力で取り組む」と強調した。ただ、原発で爆発が起きたことで、政府の危機管理能力が問われることになった。「最悪の事態を想定」(枝野幸男官房長官)してきたはずなのに、退避指示の範囲を徐々に広げた。爆発の事実を発表したのも発生から2時間以上たってからで、官邸の混乱ぶりがうかがえた。

 しかも首相が12日朝現地を訪れ、1時間近く視察したことは現場の作業を遅らせる一因になったとの指摘もあり、責任を問われかねない。

 「国民の安全を第一に考えて対策を取ってきた。周辺住民が健康被害に陥らないよう全力を挙げたい」

 12日夜の会見で、首相は原発への対応をこう強調した。ただ、爆発とは言わず「新たな事態」と形容するにとどまった。

 首相は12日午後の与野党党首会談で原発に関し「危機的な状況にはならない」と強調していた。会談中に官邸側は「会談後、首相と官房長官の会見を行う」と発表した。爆発が起きたのは会談の最中だった。

 会談終了から1時間半以上たって単独で会見した枝野氏は首相が会見をいったんキャンセルした理由について「首相は、メディアを通じてメッセージを伝えるのは大変重要だと思っていたが、それ以上にこの事象(爆発)にしっかりと対応することが重要だとなった」と釈明した。

誰も説明できず 危機意識ない政府、東電

 12日朝、首相は原発視察に先立ち、記者団に「現地で責任者ときっちりと話をして、状況を把握したい。必要な判断は場合によっては現地で行うかもしれない」と意気込みを語った。

 政府関係者によると視察は首相が突然言いだした。枝野氏も12日未明の会見で「陣頭指揮を執らねばならないという強い思いが首相にあった」と説明した。

 しかし、現場はすでに放射性物質の一部放出をしなければならない事態に陥っていた。そこに首相がヘリコプターから降り立ったため、現場担当者も首相の対応に追われた。

 退避指示も当初「風向きなどを考えて」として3キロから始まり10キロ、20キロと範囲を広げた。枝野氏は「専門家が詳細な分析をしているので、周辺住民は落ち着いて対応してほしい」と言いながら、退避指示の拡大などのメディアへの情報提供が遅いことには「間違いのない情報を伝えないといけないから」と強弁した。

2011/3/28
asahi.com(朝日新聞社):首相の原発視察は「勉強のため」 原子力安全委員長 – 政治asahi.com(朝日新聞社):首相の原発視察は「勉強のため」 原子力安全委員長 - 政治

 原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は28日の参院予算委員会で、東日本大震災の発生翌日の12日に菅直人首相が福島第一原子力発電所を視察したことについて「総理が『原子力について少し勉強したい』ということで、私が(視察に)同行した」と語った。

 首相の原発視察に対しては野党などから東京電力の初動対策が遅れるなどの悪影響が出たのではないかとの指摘がある。首相の視察が単に「勉強のため」だったとすれば、論議を呼びそうだ。ただ、班目氏は「総理が行かれたことで、特に何か現地で混乱があったとは承知していない」とも述べた。

2011/5/21
東電、官邸の意向くみ中断 震災翌日の海水注入  :日本経済新聞東電、官邸の意向くみ中断 震災翌日の海水注入  :日本経済新聞

 東京電力は21日の記者会見で、東日本大震災の発生翌日の3月12日に福島第1原子力発電所1号機で進めていた海水の注入を、首相官邸の意向をくんで一時中断したことを明らかにした。官邸側が海水注入による再臨界の危険性を指摘しているとの情報を東電側が聞き、止めたという。細野豪志首相補佐官は記者会見で「官邸は注入の事実を把握しておらず、首相は注入を止めることは指示していない」と述べた。

 1号機は津波で冷却機能が失われ、核燃料棒の大部分が溶け落ちた炉心溶融(メルトダウン)が起きた。冷却水が中断したのは55分間で、原子炉の冷却が遅れて被害が拡大した可能性もある。

 東電によると、原子炉への真水注入が12日午後2時53分に停止。午後3時36分に水素爆発が起きた。午後7時4分から海水の注水を始めたが「官邸の方で再臨界の危険性があるような意見があったので、政府の判断を待つ必要があるため、いったん停止した」(東電)という。この情報を福島第1原発の現地に伝え、午後7時25分に注水を停止した。

 一方、細野補佐官は12日午後6時から官邸で海水注入の安全性などに関する会議を開き、原子力安全委員会の班目春樹委員長が「再臨界の危険性がある」と指摘したと説明。菅直人首相は安全委と経済産業省原子力安全・保安院にホウ酸の活用など防止策の検討を促したが、その時点で海水注入の事実を知らなかったという。首相は午後7時55分に注入を指示し、午後8時20分に始まった。

 細野氏は注水中断について「事実を知ったのは10日ぐらい前だ」と主張。「首相もずっと後になってから知った」と語った。

2011/5/27
asahi.com(朝日新聞社):「虚偽報告、経緯調べる」 東電注水問題で閣僚ら – 政治asahi.com(朝日新聞社):「虚偽報告、経緯調べる」 東電注水問題で閣僚ら - 政治

 東京電力福島第一原発の海水注入が中断されていなかった問題について、閣僚から27日午前の閣議後の記者会見で発言が相次いだ。

 海江田万里経済産業相は「経済産業省原子力安全・保安院に虚偽の報告がされたので、どうして虚偽報告がされたか今後調べたい」と述べ、一連の経緯を調査する考えを表明した。

 野田佳彦財務相は「きちっと情報共有していくという基本を改めて確認しなければならない」と話し、政府と東電の連絡体制を再点検する必要があるとの認識を示した。枝野幸男官房長官も「得られた情報の正確性のチェックと速やかな情報公開の両立を図るよう努力したい」と述べた。

 注水をめぐっては、政府と東電の統合対策室が今月21日に発表した「海水注入に関する事実関係」とする資料で「3月12日午後7時4分 東電が注入を開始」「同25分 東電が注入を停止」「午後8時20分、注入開始」などと明記。公式に中断を認めていた。

 それにもかかわらず、メディアに矛先を向ける声もあった。

 松本龍防災担当相は「政府は二転三転していない。(首相官邸の)危機管理センターにずっといたが中断という話は聞いたことがない。(報道の)みなさんが、しっかりしないとダメだ」と語った。蓮舫行政刷新相は「すべてのメディアが誤報に近い形で、中断があったとか、ないということもあり、野党の一部からもそういう声が出ている」と述べた。

【福島原発】菅総理の視察後に減圧作業に取りかかるよう東電に指示

平成23年3月12日(土)午前2-(枝野幸男)内閣官房長官記者会見
平成23年3月12日(土)午前2-内閣官房長官記者会見 – 政府インターネットテレビ平成23年3月12日(土)午前2-内閣官房長官記者会見 - 政府インターネットテレビ

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...

「菅首相が原発事故の介入で混乱拡大…民間事故調」への1件のフィードバック

コメントは停止中です。