漫画家 西原理恵子「学校はいじめられてまで行くようなところじゃない。欠席してください。そして16歳まで生き延びてください」

朝日新聞のいじめに関して様々な人が話をしている「いじめと君」で、漫画家の西原理恵子先生が、「いじめられている君へ」としていじめられたら嘘をついていいから仮病で学校を休むようにと話しています。
学校に行かないことは勇気だと、「人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事」と、ご自身も過去の経験から不登校の漫画を描いた事のある西原理恵子先生。
戦場カメラマンの夫・鴨志田穣さんが生前、何度も銃をつきつけられたけど、一番怖かったのが少年兵と話していた理由が「少年兵は物事の重大さが分からず、簡単に人を殺しちゃう」というように、子供はそういう生き物なのですね。
「いくら紛争地帯でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。」というように、自殺が社会的問題となっている日本では、紛争地帯で戦争の犠牲になるよりも人が自分で死を選んでいる状況が生まれています。
だからこそ、そんないじめられる状況にあうよりも「学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。長い夏休みだと思って、欠席してください。そして、16歳まで生き延びてください。」とおっしゃっています。

漫画家 西原理恵子「学校はいじめられてまで行くようなところじゃない。欠席してください。そして16歳まで生き延びてください」

この話に「自殺は16歳以上でも起きている」という声も出ています。それもそうでしょう。ただ、社会における自殺の原因はパワハラとか人間関係が関わっている場合も少なくありません。子供は大人の鏡です。大人の世界で起きている縮図です。

16歳になったら高校も「通信制高校やフリースクール、いわゆる大検」があります。
高校でやり直すという考えはいいと思います。
その先のしたいことへ向かう希望が出来るかもしれませんね。

それから、私も中学時代にいじめられそうになった経験があります。
椅子に糊(のり)や画鋲を一緒に付けられていたことがあるのですが、嫌がらせでそれをした生徒の座っている机に椅子を乗せて「元に戻せ」と、半分泣きながらですが言っているところに、英語の教師がやってきて、事情を聞いた教師はその生徒が白状したのを確かめてビンタをした後、生徒は職員室に連れて行かれました。
今はそういう教師が体罰をすると問題になる時代かもしれません。
ただ、それで救われていた生徒もいましたし、いじめをする側もそれ以上は嫌がらせをしませんでした。

自殺した生徒のアンケートを隠したり、加害生徒をかばう教育委員会や学校があったと聞きます。
今はそのように、大人が子供を救わないこともありうる時代なので、いじめられても助けてくれないと感じたら、学校に行かないという勇気を出してみるのもひとつの方法かもしれませんね。

はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)
はれた日は学校をやすんで (双葉文庫)

朝日新聞デジタル:《いじめられている君へ》西原理恵子さん – 社会朝日新聞デジタル:《いじめられている君へ》西原理恵子さん - 社会

■上手にうそをついて

 うそをついてください。

 まず仮病(けびょう)を使おう。そして学校に行かない勇気を持とう。親に「頭が痛い」とでも言って欠席すればいい。うそは、あなたを守る大事な魔法(まほう)。人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事よ。これからも、上手(じょうず)にうそついて生きていけばいいんだよ。

 亡くなった夫は、戦場(せんじょう)カメラマンでした。戦場で銃(じゅう)を突きつけられたことが何度もあったけど、一番怖(こわ)かったのは、少年兵だって。

 大人は残酷(ざんこく)な兵士にもなるけど、家に帰ったらやさしいお父さんにもなる。愛することや大事なものを知ってるから。でも、少年兵は物事の重大さが分からず、簡単(かんたん)に人を殺しちゃうんだって。生前(せいぜん)にそう言っていました。子どもってそういう生き物。「子どもなのになぜ?」って思うかもしれないけど、戦場の理屈(りくつ)だと、そうなんだって。

 いくら紛争地帯(ふんそうちたい)でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。そう、この国は形を変えた戦場なんです。戦場では子どもも人を殺します。しかも、時には大人より残酷になる。

 学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。長い夏休みだと思って、欠席してください。そして、16歳まで生き延びてください。

 高校生になれば、通信制(つうしんせい)高校やフリースクール、いわゆる大検(だいけん)など選択肢(せんたくし)が広がります。何よりもアルバイトができる。お金をもらいながら、社会人にふさわしい訓練(くんれん)を受けられます。お金を稼(かせ)ぐということは自由を手に入れるということ。その先に「ああ、生きててよかった」と思える社会が必ず待っています。(さいばら・りえこ=漫画家)

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