2007 バレンタインチョコレート 特集 - CUTPLAZA
バレンタインに恋人同士で見たい映画
チャーリーとチョコレート工場 監督ティム・バートン、主演ジョニー・デップの4度目の顔合わせは、ロアルド・ダール原作の人気ファンタジーの映画化。ウォンカ氏が経営する巨大なチョコレート工場に、5人の子どもたちが招待され、驚くべき体験をする。5人のなかで、唯一、貧しい一家の少年チャーリーで、天才子役のフレディー・ハイモアが名演技を披露している。ほぼ原作どおりの展開に、ウォンカ氏の幼少期のトラウマなど新たなエピソードが加わり、彼の人物像に深みが出た。
本作最大のおもしろさはバートンらしいブラック&シニカルなテイストだろう。子どもたちの性格や運命は原作以上に強烈だし、おかっぱ頭のジョニー・デップの演技も異様なインパクトだ。映像では、工場で働く小さな人々「ウンパ・ルンパ」や、クルミを割るリスたちなど、実写とCG、アニマトロニクスを駆使したマジカルな場面が必見。工場内のツアーは、テーマパークのアトラクションのごとく進み、各ポイントでのカラフルで奇妙な風景は目に焼き付いて離れない。自分にふさわしい題材を、うまく料理した映像で、バートンのひとつの集大成だと言ってもいいだろう。
ショコラ 因習に凝り固まるフランスの小さな村に、不思議な雰囲気を漂わせる女性ヴィアンヌとその幼い娘が現れ、チョコレートの店を開いた。その美味しさに、禁欲を強いられている村人たちは驚き、戸惑いつつも少しずつ心を開いていくのだが…。名匠ラッセ・ハルストレム監督が贈るファンタジックなヒューマンドラマ。
程よい甘味な誘惑は人生にうるおいを与えるスパイスになり得るというテーマさながら、画面いっぱいに並べられるチョコレートの実に美味しそうなこと。また、長い歴史の中で迫害されつつも生き延びてきた、流れる民の悲哀もきちんと押さえられているのは、さすが名匠の巧まぬ技。ヒロイン、ジュリエット・ビノシュをはじめキャストの好演も忘れられない。ジョニー・デップのファンには、ギター生演奏シーンというお楽しみもあり。
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