2007 ホワイトデー 特集 - CUTPLAZA
ホワイトデー リンク集
ホワイトデーに恋人同士で見たい映画
イルマーレ キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックが『スピード』とは対照的な作品で再度コンビを組む。『イルマーレ』は、甘くゆったりしたペースで進行する風変わりなロマンスだ。アレックス・ワイラー(『マトリックス』のリーブス)は、湖上の支柱の上に建つ珍しいガラス張りの家に引っ越してきた時、郵便箱にこの家に以前住んでいた人物からの手紙があるのを発見する。しかし、この家にはもう何年も誰も住んでいないのだ。返信した彼は、やがて自分が2年先の未来から手紙を投函しているケイト・フォースター(『デンジャラス・ビューティー』のブロック)という医師と文通していることを知る。彼らの文通はロマンスの兆しを見せ始め、2つの人生が思いがけない形で交錯するが、まさに2人がコンタクトしようとする時、危機が訪れる。『イルマーレ』のプロットは、あまり動きがないように感じられるが、ストーリーが見事に構築され、時おり非常にまずい会話があるにもかかわらず、タイムトラベル郵便箱という趣向を受け入れることができるファンなら誰でも感動せずにいられないだろう。しかし本作が真に表現しているものは、ブロックとリーブスの間にある純粋な信頼感であろう。リーブスはハンサムだが、木のように無表情なところがある。しかしブロックとの数シーンでは、その固さがあきらかに親愛の情にとって変わるのだ。スクリーン上での相性は、つかみどころがなくはっきりしないものだが、この2人の呼吸はまさにピッタリ合っているのである。
僕の、世界の中心は、君だ。 特別版 『世界の中心で、愛をさけぶ』を韓国がリメイク。基本のストーリーは同じだが、細部をアレンジし、オリジナルとは違った後味を残す作品に仕上がった。高校生のスホが同級生のスウンに想いを寄せ、やがてふたりは恋人同士になる。旅行で訪れた島で倒れるスウン。彼女は不治の病であることが発覚し…。スホにとって初めての、そしてひたむきな恋の物語がつづられる一方で、彼の祖父の、かなわなかった初恋の思い出が同時進行していく。
観ていて心地よいのは、背景のノスタルジックな風景のせいだろう。多くの場面が撮影された巨済島(コジェド)の、のどかな町並みや柔らかな光が、ふたりの純粋なラブストーリーにマッチしている。スホ役のチャ・テヒョンは撮影当時29歳ながら、やや体重を増やし、違和感なく高校生を名演。スウン役、ソン・ヘギョの透き通るような魅力も印象的だ。病室や船の待合室のシーンなど、オリジナル版を意識させる描写もあるが、感動は「セカチュー」よりはサラリとしている。そこを評価するかどうかで、本作の好き嫌いが分かれるところだろう。
ラッキー・ガールアシュレーは、なにをやってもついている幸運の持ち主。雨の日にアシュレーが出かけようとすれば突然青空になるし、どんなに週末で忙しいときでもタクシーは必ずつかまる。一方ジェイクの人生は、道を歩けば鳥の糞がかかり、仕事でも全く評価されない運のなさ。そんなアシュレーとジェイクが、仮装パーティーで出会い、お互い顔も名前もわからないままキスをしてしまう。すると二人の運命は入れ替わり、アシュレーはたちまち運から見放されてしまう。再び同じ男性とキスをすれば運を取り戻せると知った彼女は、不運な生活の中で、やがて心優しい青年に出会う。少しずつ彼に惹かれていった彼女だったが、その青年こそが、パーティーでのキスの相手、ジェイクだったことが発覚!アシュレーの恋の展開と、運命の行方はいったいどうなる?!
猟奇的な彼女 大学生キョヌは、電車内で酔っぱらいの美女を介抱する。翌日、その彼女に呼び出されたキョヌだが、お礼を言われるどころか彼女の横暴な言動や態度にびっくり。しかし、名前も明かさない彼女の心になにか悩みがあると気づいた彼は、言われるがままに付き合おうと決心する。
韓国で、インターネットの掲示板に載ったエピソードを基に映画化されたというユニークな一作。レストランのメニューを指示されるなんてのは序の口で、気に入らなければ殴る、川に突き落とすなど「彼女」の行動は極端だが、正義漢の一面もあり、見ていて妙にすがすがしい。2人の恋の行方が笑いを誘いながら、後半は意外な感動ストーリーへなだれこむのも本作の魅力。主演2人もチャーミングで、男、女、それぞれの立場に隠された恋愛願望が引き出され、胸にズキッとくる。
天使にラブ・ソングを…『ゴースト』でアカデミー賞をとったウーピー・ゴールドバーグが、今度はコメディーに挑戦した。92年、全米で6か月を超えるロングランを記録した大ヒット作である。
殺人現場を目撃してしまったクラブ歌手のデロリスは、ギャングに命をねらわれるはめになる。デロリスが身を隠した場所は、お堅い修道院。最初はおとなしく隠れていたが、聖歌隊のリーダーになって本領を発揮。ヘタクソなコーラスがソウルやロックのリズミカルな賛美歌に変わり、街中で評判になってテレビ中継までされてしまった。だが、それにギャングが気づかないわけがない。デロリスの無事は…。
敬けんなシスターたちが、デロリスの指揮にのせられてノリノリでゴスペルを歌う姿は、まさにアメリカ発のゴスペルの奥の深さを実感できるシーンだ。最後はちょっとほろりとするヒューマンコメディーでもある。
プリティ・プリンセンス2 ロイヤル・ウエディング冴えない女子高生が憧れのプリンセスに変身していく「プリティ・プリンセス」の続編。今作は舞台をヨーロッパに移して、プリンセスの甘く切ない恋心を描いた作品。
ポカホンタス 1607年のアメリカ、今のヴァージニア州にイギリスから開拓団がやってきた。そこで一行のひとりジョン・スミス(声:メル・ギブソン)は先住民の娘ポカホンタス(声:アイリーン・ベダード)と出会い、恋に落ちていく。しかし、開拓団と先住民の対立は日増しに激しくなっていき…。
アメリカ建国神話のひとつとして広く国民に知られるラブストーリーをもとにした、愛と勇気のディズニー長編アニメ第33作。ディズニーアニメがこうした歴史ものを取り上げるのは、意外にもこれが初めてであった。『リトル・マーメイド』以来、ディズニーアニメのミュージカル・シークエンスを支えてきたアラン・メンケンの音楽が、ここでも効果的に響きわたる。アカデミー賞オリジナル歌曲賞および作曲賞受賞も納得の出来栄え。
愛してる、愛してない...女優、モデルとしても活躍する26歳の女性監督、レティシア・コロンバニがオドレイ・トトゥ、『ジェヴォーダンの獣』のサミュエル・ル・ビアン共演で放つ長編デビュー作。精神科医と不倫関係にある内気な女の子の一途な恋をサスペンスフルに描く。
(C) CUTPLAZA