歌手の美川憲一さん(67)が前所属事務所エービープロモーションから東京地裁に総額約2億1000万円の損害賠償請求訴訟を起こされています。
前所属事務所が公式ホームページのトップページに発表しているものによると、2012年9月5日、前所属事務所の承諾なく一方的に独立を断行し、前所属事務所に経済的な損失を蒙(こうむ)らせ、報道機関の取材に対して前所属事務所の名誉を毀損する旨の発言により前所属事務所の名誉を毀損した(大事なことなようで二回「毀損」が登場)としています。
また、美川憲一さんは前所属事務所から独立後も「美川憲一」の名称を用いて芸能活動を続けており、前所属事務所の主張する前所属事務所の資産であるところのステージ衣装や楽曲の譜面を、前所属事務所に無断で外部に搬出し、それらを返還せず、現在もそれらを前所属事務所の許可無く利用して芸能活動をしているのも訴訟理由のようです。また、美川憲一さんの言動に対して表向きな反論は控えるとともに、水面下で交渉してきましたが「誠意が感じられなかった」として、提訴に踏み切ったとしています。
美川憲一さんは前所属事務所エービープロモーションから社員6人とともに独立したことについて2012年8月11日に日刊スポーツが報じているところによれば、美川憲一さんへのギャラや社員の給料の遅配。取引関係への未払いなどから、前所属事務所の社長と関係が悪化していたのが原因としています。
また、2012年9月6日の中日スポーツによれば、美川憲一さんは前所属事務所の社長と話し合いをし、和解していたと報じられていました。
その際にギャラの未払いは美川憲一さんの仕事が激減したことにあると前所属事務所の社長が主張していたそうですが、美川憲一さんは「月に1本ということもあったけど、ヒマじゃないわよ!」と一蹴しており、あくまでも社長の経営手腕に問題があったことを強調していました。
このギャラとか給料の未払いが本当なのか、「美川憲一」という名称やステージ衣装や楽曲の譜面は前所属事務所の所有物なのか、裁判が行われるならその辺りも詳しく検証されるのでしょう。
ともあれ、当人同士の話し合いでは解決できないくらいの溝ができたということだけがうかがい知ることが出来ます。
2013/12/14
【美川憲一訴えられた…2億1千万請求/芸能/デイリースポーツ online】
2012/08/11
【美川憲一も…事務所社長と関係悪化で独立 – 芸能ニュース : nikkansports.com】
2012/09/06
【(cache) 中日スポーツ:美川憲一 独立会見 社長と和解 幸子にエール:芸能・社会(CHUNICHI Web)】