トリノ五輪女子フィギュアスケート金メダリストでプロスケーターの荒川静香さん(32)が16日、第1子を妊娠とアイスショーの休止を自身のホームページにて直筆で発表しました。
その中で「違和感のある動作はセーブ出来ても、やはり本番では最大限やりきりたくなる気持ちを押さえることが難しく、無意識に体に負担をかけてしまうことに気がつきました。大好きなアイスショー、まだ滑り続けられるという気持ちもありますが、一人の母親として、家族のためにどうするべきなのかとても悩みました。アイスショーでのパフォーマンスを楽しみにしてくださっている皆様には、大変申し訳ない気持ちで一杯ですが、スターズオンアイス東京公演を最後に、アイスショーでのパフォーマンスをしばらくお休みさせて頂く決断を致しました。」とアイスショーの休止を説明した上で、「アイスショーに復帰できる時まで、今は小さな命のために過ごしてまいりたいと想いますので、何卒よろしくお願い致します。」と綴っています。
さて、日本タブロイド最大手の女性週刊誌かつ「女性の敵」の代表「女性自身」は23日、荒川静香さんの妊娠とアイスショーの休止の発表について、『荒川静香 突然の産休も連盟が批判できない”新女帝の貫禄”』という記事を報じました。
その中で女性自身は実在の疑わしい『荒川の親族男性』という人物の話として「静香さんはいまもマネージャーさんと一緒に、興行関係者やスポンサーに、謝罪と今後の対応について相談に回っています」とし、『彼女の産休によるショーのドタキャンには、何らかのペナルティなどが科せられるのだろうか』と書いています。
また、スケート連盟関係者の話として『公演期間真っ最中に産休を宣言したことには、われわれも驚きました。だからと言って、面と向かって荒川さんを批判できるような人間は連盟にはいませんよ』と書いています。
マスコミは女性スポーツ選手の妊娠・出産を批判する傾向があり、女子スケート選手でも2013年、マスコミは安藤美姫さんの出産を批判する報道を連日続け、週刊文春は「安藤美姫選手の出産を支持しますか?」というアンケートをWebで実施したためネットユーザーの批判を受け炎上しアンケートを削除し謝罪した事件も起きていました。
【週刊文春の「安藤美姫選手の出産を支持しますか?」アンケートに批判相次ぎ炎上し中止へ – CUTPLAZA DIARY】
今回の荒川静香さんの妊娠の発表について、マスコミは現在のところ祝福ムードだと信じたいのですが、女性自身のように謝罪しなくてはいけないくらい妊娠が悪いかのようなクズい報道をしたり、安静にするべき時期に記者会見やインタビューを求めるメディアを昨今ではよく目にするようになりました。
こういった日本のマスコミの慣習は本当に醜いものですし、少子化の懸念から子供を産み育てやすい社会を作るには、こういったマスコミ自体が考えを改めなくてはいけません。
日本のマスコミにおかれましては、女性のスポーツ選手の恋愛や結婚・出産について過度の報道をするのは、そろそろ止めてもらいたいものです。
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