野田佳彦総理大臣が安倍晋三総裁に党首討論を求め、安倍晋三総裁が提案した「ニコニコ動画」で行われたインターネットでの討論会には、自民党・民主党・日本未来の党・公明党・共産党・みんなの党・社民党・新党大地党・国民新党・新党日本党の各党首が参加していました。
動画配信はフルオープンで行われ、会員・非会員合わせて140万人超が視聴していたとのことです。
当初、安倍晋三総裁が「ニコニコ動画」で党首討論するのを、民主党の安住淳幹事長代行が「双方向と言いながら極めて偏った動画サイトに投稿を許すようなやり方は、逆に、これまでの良き伝統の党首討論を崩すと思う」と述べていましたが、ニコニコ動画運営のドワンゴやネットからの批判にあい、結局、「逃げた」と思われないために、最終的に参加した形となりました。
安住淳幹事長代行「極めて偏った動画サイト」→野田佳彦総理大臣「ニコニコ動画に参加する」
【民主党の安住氏の「(ニコニコ動画は)極めて偏った動画サイト」発言にドワンゴが抗議 | CUTPLAZA DIARY】
【民主党の野田佳彦総理大臣、安倍晋三総裁とニコニコ動画でのネット党首討論応じる | CUTPLAZA DIARY】
消えた「1対1」の野田佳彦総理大臣と安倍晋三総裁の党首討論
ところが開けてみれば、自民党と民主党の1対1の党首討論ではなく、10党首による制限時間ごとに意見を述べ合うネット討論会になりました。
また、野田佳彦総理大臣はTPPや消費増税や原発政策などめぐり、他の政党からの批判が相次ぎ、安倍晋三総裁に弁論する余裕もありませんでした。
安倍晋三総裁からも「民主党政権で富が失われた」などと批判するも、直接論戦になることはありませんでした。
時事通信は自民党と民主党が及び腰という見方でしょうが、10党首が集まる討論であり、時間制限により自由答弁は禁止されていました。
例えば、社民党の福島瑞穂党首や新党大地の鈴木宗男代表は、複数回、自分の制限時間内ではないときに発言したため、司会者から注意を受けていました。
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