ニコニコ動画で7月20日から8月8日の間に行われた「原発について」のアンケート結果が公表されています。
120万人からの回答を得ており、7月に再稼動した関西電力・大飯原発や政党の支持、今後の原発政策など、原発に関する賛成反対の視点から様々な思惑を見ることが出来ます。
『関西電力・大飯原発の3号機が7月1日に運転を再開したのに続き、7月18日には4号機も再稼働』した問題では「賛成」と「どちらとも言えない」と「反対」で分かれ、見た目拮抗しているように見えますが、「どちらとも言えない」というのは反対する考えもあるが賛成する理由があったということなのでしょう。
関西電力・大飯原発再開の都道府県別支持では東日本都西日本で大きく分かれ、関西電力・大飯原発のある福井県では賛成が反対を大きく上回っています。
東日本都西日本で原発再稼働の意見が分かれるのは、昨年の東日本大震災で被害を受けた東電の福島第一原子力発電所の事故による被害があった地域の反対があるのと、西日本で停電による経済的ダメージを避けるためには仕方ないという賛成の意見があったのではと推測します。また、長崎や広島も賛成なのは面白いですね。
ともあれ、多くは賛成の上回る県が多く、大きく反対が上回っているのは福島県と沖縄県という結果は象徴的でもあります。
ただし、「原発の再稼働にあたっては、経産省の原子力安全・保安院がとりまとめた暫定安全基準をもとに、政府が最終決定をした」問題については本来「安全基準」は誰が決定すべきかの問いに半数近くが「独立した第三者機関」を選んでいます。
原発の安全性についても「放射能流出という重大なリスク(危険性)がある以上、100%の安全性を確保すべき」48.3%、「安全性はできるだけ高めるべきだが、経済性を考えると多少のリスクは仕方ない」38.7%という結果が出ているように、原発が事故により起こすリスクの問題に対する結果が、経済性を考えた上で原発の利用は必要だが危険性がある以上利用せざる得ないという意思が読み取れます。
自民党が求めている衆院解散の確約に関して野田佳彦首相が「増税法案が成立した暁には、近い将来、国民に信を問う」と発言したそうですから、その内総選挙でもあるのでしょうけれど、ニコニコ動画アンケートでの支持政党で自民党が多いのは印象的でした。
結果的に増税法案を通したのは民主党と自民党と公明党なのですが、最近は領土問題での政府の対応は弱腰外交として批判が高まっていますが、尖閣諸島の不法侵入者や竹島問題では自民党も先日と変わらない対応をしてきたように思いますが、鳩山政権時期に起きた尖閣諸島への不法侵入した漁船船長の対応やその情報隠しで批判していた自民党が、あっさり強制送還した民主党を批判しているのは面白いですね。
ともあれ、今まで正解とされていた問題が、与党と野党では違うことを発言したりするのはよくあるわけで、そのあたりも選挙の際の判断に入れておくと・・・どこにも入れるところがないという、政治家不信に陥っているのが私になります。
続きを読む ニコニコ動画「原発について」アンケート結果 「大飯原発」東と西の意見別れる 支持政党「自民党」多数 →