「カラーリング」カテゴリーアーカイブ

ヘアカラーリング講習「休息カラー」のセミナー風景

11月末日の月曜日に東京原宿にある「GARDEN」の方の講師による「休息カラー」のセミナーが行われました。
休息カラーはカラーリング剤に一工夫した上で髪に塗布することで、髪の毛へのダメージ軽減や艶や手触りを向上させるという手法だそうです。
今回は秋冬のトレンドカラーということでアッシュベージュなブラウン系のカラーリングをモデルの女の子に施術していました。
また、セミナーの合間にカウンセリングの秘訣や日頃のサロンでの取り組みを披露されていました。

ヘアカラーリング講習「休息カラー」のセミナー風景

休息カラーの方法は明るくしたり暗くしたり、はたまた明度変更をしないときにも使えるもので、サロンで取り入れやすい施術法でした。
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【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例

春になると景色も木々が芽吹いてお花も咲いて色鮮やかになってきます。
着るお洋服も明るい色のものや軽い素材の物を選んだりしますが、髪型もふわふわとしたパーマや、髪の色も明るい色が服装とあわせやすくなります。

今回は、髪の色によってどれくらい印象が違うかを、雑誌のモデルさんの髪の色を変えた物を幾つか用意したので見比べて検証してみたいと思います。

【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例
【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例
【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例
【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例


【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例
【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例
【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例
【カラーリング】髪の色を変えると印象がこれだけ変わる例


まずはじめに、髪の色というのは、その人によって肌の色や瞳の色が違うように、それぞれの人の生まれつきの髪の色というのがあります。

これは確かに、元々の髪の色は自身にあい易い事もあるのですが、例えば髪型や顔の表情は、髪の色を変える事によってかなり印象が変わります。

これは化粧の仕方や服装・服の色の違いによって、その人の印象を良くする「似合う色」と、その人の印象を冴えなくする「似合わない色」というのがあります。

ここでは詳しく書きませんが、似合う色というのは大きく分けて4つあり、それぞれを「春夏秋冬」の四季のグループになぞらえて、各々の似合う色を見つけます。

↓下に似合う色の区分けを書いてあります。
自分に似合う髪の色を見つける – CUTPLAZA 【ヘアカラーリング】

今回使用した雑誌のモデルさんは、今日買った「non-no (ノンノ) 2009年 3/20号」の表紙の岸本セシルさん。

non-no (ノンノ) 2009年 3/20号 [雑誌]

ちょっと子供っぽい可愛らしい印象の顔立ちで、色の白いお人形さんのようなモデルさんです。
この岸本セシルさんはまだお若いのだと思われるので区分けが春のグループに近いですが、
瞳はちょっとだけ明るくて肌が白いのですが、ちょっとだけ黄色よりの肌の色なので、
「夏のグループ」として考えて良いと思います。

夏のグループの方は優しい柔らかな印象。

青みがかった色味や、柔らかな印象を引き立てるパステル調の明るく薄い色味が似合います。

ちなみに雑誌の髪の色味はちょっとアッシュが混じったようなブラウン系統の明るい色で、とてもよく似合っています。

では、こうした色味を色んな色に変えるとどんな印象になるのか、またその特徴を以下にて解説していきます。
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セルフカラー・泡カラーの特徴と問題点

花王から出ている「プリティア ふんわり泡カラー」という製品が染めやすいとCMや口コミで評判になっているようですが、実体はどのような感じなのかを調べてみました。

セルフカラー・泡カラーの特徴と問題点

セルフカラーについて

はじめに、セルフカラーの問題点について美容師の観点から述べておきます。
セルフカラーとは美容室に行かないで薬剤だけ買って自分で染める事ですが、
一般にスーパーやドラッグストアで売られているカラーリング剤と、美容室で使われているカラーリング剤の差はあまり無いと考えます。

セルフカラーと美容室でのカラーリングへの価値観は、様々かと思います。
これは料理をファーストフードで簡単にというのと、ある程度お金はかかってもレストランで手の込んだ料理を落ち着いて食べるのと似ていますね。

ただし、セルフカラーをする事によって以下のような危険性が生じる恐れがあります。

・髪の毛が痛む。
・希望色に染まらない。
・ムラになり易い。
・目などに入ったり、カブレなどが起きる可能性。

美容室で行なうカラーリングの施術は、美容師としての技術をもって、きれいにそして安全に染める事が出来ます。
しかし、セルフカラーは技術もない方が、自身や美容師ではない人が行う事で、様々なトラブルが起きる可能性が高く、そうしたトラブルによる弊害を直そうとしてもセルフカラーでは不可能ですし、美容室で直すのも難しい作業となります。
また、髪の毛が痛んだ場合、完全には治す事は美容師でも難しいケースが起こり易いのがセルフカラーです。

●プリティアヘアカラーG2 1液(医薬部外品):40ml
メタアミノフェノール*、トルエン-2.5-ジアミン*、レゾルシン*、塩酸2.4-ジアミノフェノキシエタノール*、パラアミノオルトクレゾール*、精製水、アルキル(8-16)グルコシド、炭酸水素アンモニウム、エタノール、強アンモニア水、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリルアミド共重合体液、PG、ラウレス硫酸Na、 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(23E.O)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体液、香料、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、無水亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、ミリスチルアルコール、エデト酸塩、水酸化ナトリウム液、ローヤルゼリーエキス、L-アルギニン、リン酸
*は「有効成分」無表示は「その他成分」

●プリティアG 2液(医薬部外品):60ml
過酸化水素水*、精製水、セタノール、ラウレス硫酸Na、ヒドロキシエタンジホスホン酸、水酸化ナトリウム液、グリセリンモノ-2-エチルヘキシルエーテル、ラウリン酸アミドプロピルベタイン酸、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、硫酸オキシキノリン(2)、ラウリン酸、リン酸
*は「有効成分」無表示は「その他成分」

●プリティアアフターカラー美容液(洗い流さないヘアトリートメント):4ml
水、グリセリン、ステアリン酸ソルビタン、パルチミン酸イソプロピル、セタノール、PEG-12ジメチコン、ジメチコン、アモジメチコン、パラフィン、イソステアリン酸コレステリル、ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン、リンゴ酸、乳酸、加水分解シルク、シラカバエキス、セトリモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ラウレス-25、ラウレス-4、ポリクオタニウム-7、ベンジルオキシエタノール、エタノール、メチルパラベン、フロピルパラベン、デヒドロ酢酸Na、安息香酸Na、香料

泡カラーの特徴とその仕組み

情報を元に予測したものなので一概に正しいとは限りませんが、泡カラーの仕組みは以下のような感じになります。

泡カラーの特徴とその仕組み

製品の内容的には、染料とアルカリ剤を含む1剤と酸化剤を含む2剤を混ぜて使う「酸化染毛剤」に順ずる物であり、2剤に非イオン性界面活性剤という起泡目的の界面活性剤を用いて、薬剤自体を泡状にしている。

泡状のカラーリング剤は以上の仕組みから、液状のカラーリング剤を泡状にさせた物であり、基本的に液状の染毛剤と変わりないと考えられます。
液状の染毛剤は浸透や塗布がしやすく、染めムラが元々起きにくい染毛剤です。
ただし、頭の上でも髪の質や太さや体温が違い、染まりやすい髪の場所と染まりにくい場所が存在します。よって、染めムラが完全に起きないとは限りません。

また、塗布量の調整が難しい為、染まりやすい所と染まりにくい所によって塗り分けも難しいのが特徴です。
さらに、泡状ゆえに、毎回、以前染めた髪の毛にも薬剤を付ける事になりますから、ダメージを増やす事が多くなります。

さらに、処方を見ましたが、アンモニアというアルカリ剤を使用して、薬剤の浸透と発色・脱色をしやすくしています。
そのアンモニアの匂いをなくすための処方をしているので、アンモニア特有の匂いは少ないようですが、揮発をさせにくくしている関係上、アルカリが残留してダメージが継続的に残る可能性があります。

アフターケア用に洗い流さないトリートメントをつけているのもそのためと思われ、そうした残留アルカリを中和目的で酸化剤を含んでいるようです。
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