セルフカラー・泡カラーの特徴と問題点

花王から出ている「プリティア ふんわり泡カラー」という製品が染めやすいとCMや口コミで評判になっているようですが、実体はどのような感じなのかを調べてみました。

セルフカラー・泡カラーの特徴と問題点

セルフカラーについて

はじめに、セルフカラーの問題点について美容師の観点から述べておきます。
セルフカラーとは美容室に行かないで薬剤だけ買って自分で染める事ですが、
一般にスーパーやドラッグストアで売られているカラーリング剤と、美容室で使われているカラーリング剤の差はあまり無いと考えます。

セルフカラーと美容室でのカラーリングへの価値観は、様々かと思います。
これは料理をファーストフードで簡単にというのと、ある程度お金はかかってもレストランで手の込んだ料理を落ち着いて食べるのと似ていますね。

ただし、セルフカラーをする事によって以下のような危険性が生じる恐れがあります。

・髪の毛が痛む。
・希望色に染まらない。
・ムラになり易い。
・目などに入ったり、カブレなどが起きる可能性。

美容室で行なうカラーリングの施術は、美容師としての技術をもって、きれいにそして安全に染める事が出来ます。
しかし、セルフカラーは技術もない方が、自身や美容師ではない人が行う事で、様々なトラブルが起きる可能性が高く、そうしたトラブルによる弊害を直そうとしてもセルフカラーでは不可能ですし、美容室で直すのも難しい作業となります。
また、髪の毛が痛んだ場合、完全には治す事は美容師でも難しいケースが起こり易いのがセルフカラーです。

●プリティアヘアカラーG2 1液(医薬部外品):40ml
メタアミノフェノール*、トルエン-2.5-ジアミン*、レゾルシン*、塩酸2.4-ジアミノフェノキシエタノール*、パラアミノオルトクレゾール*、精製水、アルキル(8-16)グルコシド、炭酸水素アンモニウム、エタノール、強アンモニア水、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリルアミド共重合体液、PG、ラウレス硫酸Na、 ポリオキシエチレンラウリルエーテル(23E.O)、塩化ジメチルジアリルアンモニウム-アクリル酸共重合体液、香料、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、無水亜硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、ミリスチルアルコール、エデト酸塩、水酸化ナトリウム液、ローヤルゼリーエキス、L-アルギニン、リン酸
*は「有効成分」無表示は「その他成分」

●プリティアG 2液(医薬部外品):60ml
過酸化水素水*、精製水、セタノール、ラウレス硫酸Na、ヒドロキシエタンジホスホン酸、水酸化ナトリウム液、グリセリンモノ-2-エチルヘキシルエーテル、ラウリン酸アミドプロピルベタイン酸、ラウリルヒドロキシスルホベタイン液、硫酸オキシキノリン(2)、ラウリン酸、リン酸
*は「有効成分」無表示は「その他成分」

●プリティアアフターカラー美容液(洗い流さないヘアトリートメント):4ml
水、グリセリン、ステアリン酸ソルビタン、パルチミン酸イソプロピル、セタノール、PEG-12ジメチコン、ジメチコン、アモジメチコン、パラフィン、イソステアリン酸コレステリル、ビスメトキシプロピルアミドイソドコサン、リンゴ酸、乳酸、加水分解シルク、シラカバエキス、セトリモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ラウレス-25、ラウレス-4、ポリクオタニウム-7、ベンジルオキシエタノール、エタノール、メチルパラベン、フロピルパラベン、デヒドロ酢酸Na、安息香酸Na、香料

泡カラーの特徴とその仕組み

情報を元に予測したものなので一概に正しいとは限りませんが、泡カラーの仕組みは以下のような感じになります。

泡カラーの特徴とその仕組み

製品の内容的には、染料とアルカリ剤を含む1剤と酸化剤を含む2剤を混ぜて使う「酸化染毛剤」に順ずる物であり、2剤に非イオン性界面活性剤という起泡目的の界面活性剤を用いて、薬剤自体を泡状にしている。

泡状のカラーリング剤は以上の仕組みから、液状のカラーリング剤を泡状にさせた物であり、基本的に液状の染毛剤と変わりないと考えられます。
液状の染毛剤は浸透や塗布がしやすく、染めムラが元々起きにくい染毛剤です。
ただし、頭の上でも髪の質や太さや体温が違い、染まりやすい髪の場所と染まりにくい場所が存在します。よって、染めムラが完全に起きないとは限りません。

また、塗布量の調整が難しい為、染まりやすい所と染まりにくい所によって塗り分けも難しいのが特徴です。
さらに、泡状ゆえに、毎回、以前染めた髪の毛にも薬剤を付ける事になりますから、ダメージを増やす事が多くなります。

さらに、処方を見ましたが、アンモニアというアルカリ剤を使用して、薬剤の浸透と発色・脱色をしやすくしています。
そのアンモニアの匂いをなくすための処方をしているので、アンモニア特有の匂いは少ないようですが、揮発をさせにくくしている関係上、アルカリが残留してダメージが継続的に残る可能性があります。

アフターケア用に洗い流さないトリートメントをつけているのもそのためと思われ、そうした残留アルカリを中和目的で酸化剤を含んでいるようです。

泡状の染毛剤は以前にもありまして、それは当時スプレー缶に入ったスプレー式の染毛剤で、染毛剤でもイオン吸着による直接染料を利用し色味のみを染色させる目的の製品でした。

今回、こうした泡状のと謳っていても、実際は液状を泡状にしている製品であり、

「泡状だから染めやすい」というのは、「染まりやすい」と誤解と失敗する人を増やす事になると思われます。

ちなみに一般のスーパーやドラッグストアで薬剤を買うと1000円以下くらいだそうですが、それらは

セルフカラーでは美容室で受けられる安全さやきれいに染められる技術や快適さといった物が得られないからです。

CUTPLAZA(カットプラザ)では、カラーリング+カットで6500円から染められます。
(☆リタッチ6500円~・カラーチェンジ7000円~ // 各カット・ブロー・シャンプー込み
)

酸化染毛剤という基本的なカラーリング剤である限り、髪の毛のダメージは考慮されるべきであり、カラーリングの色味も、セルフカラーでは再現が難しいです。

よって、様々な技術と、多彩な色味と薬剤を扱える美容室でのカラーリングが一番安全できれいに染まりやすいという事を付け加えておきます。

そういったわけでセルフカラーは美容師である事以前に様々な危険があるためお控えいただきたいし、ただ染まれば良いというのはトータルビューティの観点からもあまり好ましくありません。

花王 プリティア ふんわり泡カラー 製品紹介
花王 プリティア ふんわり泡カラー 製品紹介 ヘアカラー
花王 製品Q&A プリティアに関するQ&A
二剤式泡状染毛剤組成物及び二剤式泡状染毛剤組成物含有エアゾール製品

■以下参考にした「泡カラー」の利用者の声

プリティア ふんわり泡カラー 髪色もどし 1週間タイプ ナチュラルブラックのクチコミ – アットコスメ(@cosme)

暗めの茶色の髪ですが
1週間たっても元の色に
戻りませんでした↓↓

染める前の髪色は結構明るめ。
規定通りの時間でやると真っ黒になる!と思ったのでカラーリングし始めてから洗い流すまでを15分くらいにしました
結果・限りなく黒に近いダークブラウンに。
一週間で色落ちちゃんとしたらまた口コミします

色おちてきました~なんかアッシュっぽい風味になってお気に入りです笑

この違いはアンダーカラー(染める髪のベースの色や明るさ)の違いによるもの。
アンダーカラーの違いによって、染まる色が変わってくるし、退色が違うのは当然。

アッシュ系になったということは、退色と色素の壊れやすい青系の色素を使っている気がする。もしくは直接染料の関連。
その分髪の色の退色がするように見える(?)
アルカリ剤がアンモニアでPHは落としていてもアルカリ度は高そう。
セルフカラーゆえに、放置不足やオーバータイムなどの施術ミスで酸化重合がうまくいってない可能性。

これ、3日経っても4日経っても、シャンプーする度に紫色の泡が出てきますね(色落ちしてるんでしょうが)。

元の色が分からないけれど、退色がかなり激しい。

就活中は1週間タイプじゃない、泡カラーのナチュラルブラック使ったんですけど染まりすぎてなかなか色が落ちなくて、就活終わってから茶色に染めようとしてもなかなか色が入らず苦労しました(;_;)

染まり易い人と染まりにくい人の差は髪質や、以前染めた事のある場合に前に染めた色によって変わる。

特徴
髪が太い 元々のメラニン色素量が多いので脱色しにくい。
赤系に発色しやすく、希望色より暗い色になり易い。
キューティクルが厚い 薬剤が浸透しにくいので脱色や染毛に時間がかかる。
髪が細い 元々のメラニン色素量が少ないので脱色し易い。
希望色より明るくなりやすく、色持ちが悪い場合が多い。
キューティクルが薄い 脱色しやすく、退色もしやすい。
クセ毛 一般的に染まりにくく色むらになり易い。
撥水毛 薬剤も弾くので染まりにくい場合が多い。
乾燥毛 薬剤が浸透しやすく、染まりやすいが退色もしやすい。

髪が太い・キューティクルが厚いと染まりにくく、
髪が細い・キューティクルが薄いと脱色されやすい。

プリティア ふんわり泡カラーのクチコミ – アットコスメ(@cosme)

洗い流した時はキシキシになってやべー(@_@)と思ったけど、そのあとトリートメントをしっかりやればサラサラになりました。傷んではいるんでしょうけど・・(^^;

やはりアルカリ度が高いと思われる。
傷む事が分かっているからトリートメント剤(?)をつけている可能性。

表面は染まりましたが中が真っ黒になってしまって結局 美容院で染め直しました

泡状(液状)の染毛剤とはいえ、染まりムラは起こりうる。

良い点
・楽に染めれる
・ムラになりにくい
・色落ちしにくい

悪い点
・泡が顔に垂れる
・刺激が強い(ヒリヒリする)

泡状(液状)の染毛剤ゆえに、液状よりは垂れないようにしていても、徐々に垂れる可能性。

この商品は最低です!!
染めた直後は付属のトリートメントでけっこうサラサラになったし、ムラなく染まってよかった~と思っていました。

が、1ヶ月も経たぬうちに色は抜け、切れ毛だらけの髪に…!!

染めやすくする為に、アルカリ度を強めている可能性。
結果、染まりやすいが痛みやすい。

染めるのは本当に簡単!!こんなにも簡単ならこの先もずっと愛用できる♪
と思っていたのですが、シャンプーを2回してコンディショナーつけてドライヤーで髪を乾かしていると
変なにおいがする・・・?くさっ!!
においのもとは髪の毛でした(涙)

もう一度シャンプーリンスやり直そうかと思ったのですが髪が傷むのでやめました。

染めるまではすごいよかったのにー残念ですが臭いのはいやなのでリピートはないです・・

アルカリ剤にアンモニアを使っているが、それを揮発させないような処方になっている可能性。
ゆえに、匂いはしにくくなっているが、アルカリが残留しやすい。

もみもみして50分ラップして放置、割と黒に近い色に…次の日美容院にカットに行ったところ、「うーんムラあるね」だってさ。

カラーリング剤は30分程度で脱色も発色の反応も終わります。
ゆえに50分放置している事により痛みやすく退色もしやすいです。

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