神戸地検は11日、2005年に沖縄県を旅行中に転落死した男性に対する殺人罪で、角田美代子元被告(2012年自殺)のいとこや義妹で男性の元妻など男女6人(別の殺人で起訴)を追起訴しました。
角田美代子元被告については容疑者死亡で不起訴としています。
角田美代子元被告らが男性に交通事故を装わせたものの死ななかったため、「意地を見せろ」と怒鳴ったり、飲食を3日間させていなかったことが、死ぬことを拒めない状況に追い込んだと判断したとみられます。
尼崎市の民家の床下で遺体で見つかった仲島茉莉子さんの母親が意識不明の状態で病院に搬送され死亡した際に、医師は暴行を受けたような不振な点を警察に伝えていましたが、詳しい捜査はされず、警察は病死としていたことが分かっています。
警察は病死とした経緯を調べるとともに、親族らが茉莉子さんの母親への暴行に関与した可能性があるとして調べる方針です。
尼崎事件において、35件の通報があったにも関わらず、2011年に脱走した人が兵庫県警を避けて大阪府警に相談してようやく警察が動き、死体が発見されて主犯ら5人が逮捕されたが、15年も警察は放置していたことになります。
例として、仲島茉莉子さんが角田美代子元被告らに連れ戻された際に、友人の女性らが「家族がやくざみたいな人と友達を連れ去ろうとしている。友達はかなりおびえている。今なら間に合うから来てほしい」と涙ながらに明石署に助けを求めていますが、署員は「あなたたちはただの友達でしょ。家族が一緒だから大丈夫じゃないですか。帰ってもらえますか」と断り、帰りの取締りの際の警察官にも助けを求めるも「担当外なので」と対応を拒否されています。
また、兵庫県明石市の運転免許更新センターで連れ去られていますが、警察に「姉が来たら教えてほしい」と頼んでおり、同センター経由で連絡が入ったとみられています。
尼崎事件を受けて、香川県警などは最近になってようやく全国の過去の通報や事件の関連性を調べる部署を設けていますが、全国の警察署で通報の対応を改める必要があります。
続きを読む 尼崎連続変死事件、沖縄転落死の男性の殺人罪で親族6人追起訴