被災地ボランティアのつもりが、フジテレビの27時間テレビ設営作業に動員

被災地ボランティアに参加した人たちが27時間テレビのステージ設営作業に動員されていたとのことで、この問題は批判が出るかと思われます。
問題は27時間テレビで行われた「復興スマイルライブ」という明石家さんまらが歌やコントの生中継の為のステージ等の特設会場に、被災地ボランティアに有償で参加した人たちがこの27時間テレビの会場設置に動員されていたというものです。
本来、ボランティアの被災地での作業は被災地のゴミ撤去などに従事するのですが、今回はフジテレビの会場設置を手伝わされた形となり、復興作業を目的とはかけ離れた作業をさせられたことになります。

笑顔のまんま
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フジテレビは「南三陸町に企画趣旨をご理解、賛同いただいた、町の復興を目的としたイベントであると認識」としているそうですが、フジテレビが復興を手伝うというのであれば、その趣旨をボランティア側に伝えていなかったことや、独自で会場の設置作業をすべきでしょう。
また、参加されていたボランティアの人は有償でテレビ局の手伝いをさせられていたことになり、無料で人員を利用したのはとても問題です。

※日本赤十字社は東日本大地震の募金を9月までしています。引き続きご協力をお願いいたします。
募金情報まとめ – 平成23年東北地方太平洋沖地震 http://htn.to/vcNKMi / はてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/entry/sites.google.com/site/quake20110311jp/bokin 平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
募金情報まとめ - 平成23年東北地方太平洋沖地震

【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|東日本大震災義援金を受け付けます
【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|東日本大震災義援金を受け付けます

テレビ局がボランティアを動員する際に、外部からボランティアを動員しているという話は過去にもあって、昨年の24時間テレビでも似たような話があったようです。
Togetter – 「弟が24時間テレビのボランティアに行ったら激怒して帰ってきた話【9/1追記】」Togetter - 「弟が24時間テレビのボランティアに行ったら激怒して帰ってきた話【9/1追記】」

それから募金の話ですが、テレビ局の募金というのは疑問があり、フジテレビの場合には今回の東日本大地震の際にみずほ銀行のATMが壊れる騒動の関係で募金先を日本赤十字社にしていますが、その募金が支払われる先が一番最初に示されていない場合があります。
被災地復興をテレビ局や企業が参加する際には、そうした細かい問題から説明を細かく行なっておくことも必要ですし、今回の問題もそうした周知がなされていなかったのが原因でしょうね。

痛いニュース(ノ∀`) : フジテレビ、『27時間テレビ』設営作業に被災地ボランティアを動員 – ライブドアブログ痛いニュース(ノ∀`) : フジテレビ、『27時間テレビ』設営作業に被災地ボランティアを動員 - ライブドアブログ
【フジテレビ】 『27時間テレビ』設営作業に被災地ボランティアを動員【フジテレビ】 『27時間テレビ』設営作業に被災地ボランティアを動員

被災地ボランティアのつもりが 「27時間テレビ」設営作業の怪 – 雑誌記事:@niftyニュース被災地ボランティアのつもりが 「27時間テレビ」設営作業の怪 - 雑誌記事:@niftyニュース

 東海テレビは、岩手県産米のプレゼント当選者として「怪しいお米セシウムさん」などのテロップを流す大失態を犯したが、実は系列キー局のフジテレビも、看板特番をめぐって被災地で大ブーイングを受けている。

 問題の番組は7月23、24両日に放送された「27時間テレビ」で、明石家さんまや今田耕司ら多くの芸能人が宮城県南三陸町を訪れ、歌やコントの「復興スマイルライブ」を生中継した。ところが、この特設会場に多くの一般ボランティアが動員されていたのだ。

 7月23日午前7時、ある旅行会社が参加費3500円で募った個人ボランティアを乗せたバスがJR仙台駅を出発した。42人の定員いっぱいで、地元ボランティアセンターからの指示を受けて南三陸町の志津川中学校へ直行。そこで待ち受けていた「ボランティア作業」が、27時間テレビの会場設営だった。

 42人の男女に配られたのは、首から下げる「スタッフ」パス。番組スタッフらしき女性に指示されながら、男性はテントや土嚢の設営を、女性は飲み物の仕分け作業などを手伝わされた。

 この日帰りツアーには、関西や九州から駆けつけた人もいた。作業に取り組む間、何度か声が上がった。

「遠くから時間をかけて来たのに、なんでテレビ局の仕事を手伝うんだろうね」

「これってフジテレビへのボランティアじゃない?」

 42人も動員したおかげで午前10時からの作業は正味2時間ほどで終了し、それ以外はずっと「休憩」。午後4時までの予定だった「ボランティア」は3時で打ち切られて帰路へ……。

 旅行会社の担当者は、

「何度かボランティアバスを企画してきて、これまでは民家の泥かきなど普通の作業を紹介されてきました。今回に限って、『お祭りの手伝い』と言われて引き受けましたが、不満を感じられたお客様もいて、申し訳なく思っています」

 と語る。ボランティアセンターの担当者はこう言う。

「フジテレビからは『27時間テレビ』と同じ場所で『復興市』を開くのに人手がほしいと依頼がありましたので、『復興市』に要するテントなどの設営に限って人を割り振りました」

 翌24日に「復興スマイルライブ」を見た役場職員は、

「約3千人の観客が集まって、ライブが始まる前は無名の芸人さんが前座でショートコントをしたり、本番の盛り上げ方を指導したりしてましたね。ボランティアが設置したテントではタコのから揚げやカキ氷などが振る舞われてました」

 と振り返る。この日もボランティアに訪れていた関西の高校生らが、駐車場での誘導や入場の受付などに動員されていたという。

 フジテレビに質問すると、

「『復興スマイルライブ』はフジテレビの『27時間テレビ』を契機としたものですが、南三陸町に企画趣旨をご理解、賛同いただいた、町の復興を目的としたイベントであると認識しております」

 との回答だった。

 娯楽を届けるのも立派な仕事だが、それが果たして民家の泥かきや片付けを差し置いてまで敢行すべき「ボランティア」だろうか。 

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