秋の園遊会で天皇陛下に直接手紙を渡した参院議員山本太郎氏について、参議院議院運営委員会は８日の理事会で山崎参議院議長が山本氏に厳重注意するとともに、今後、議員任期中の参議院議員としての皇室行事への参加を認めないことを決めました。これを受け山崎議長は国会内で山本太郎氏に「国会議員としての自覚に欠ける不適切な行為だ。もっと自覚を持ち、国会の体面を損ねないよう気をつけてもらいたい」と述べ、厳重注意したうえで、皇室行事参加禁止の処分を伝えました。

【民主くん「あのー、こっちじゃないんですが」天皇陛下に手紙渡した山本太郎氏のせいで民主党に右翼街宣車来て民主くんが困惑ワラタww | CUTPLAZA DIARY】

園遊会など天皇陛下ご臨席の場では様々なマナーがあり、男性はモーニング着用のドレスコードや、女性は紫色の服を着てはいけないそうです。
また、天皇陛下からお声がかかる前に話しかけてはいけません。

天皇陛下に手紙を手渡した山本太郎氏の行為は、儀礼的に不適切で園遊会の場にふさわしくなくマナーにも反していますが、それ以前に、
国会議員が天皇陛下に手紙を渡した行為が「皇室の政治利用」に当たるとして問題視され、今回の厳重注意と皇室行事参加禁止の処分がされました。
時事通信の解説によると『国民主権を大原則の一つとする日本国憲法は、第１条で天皇を「国民統合の象徴」と位置付け、第４条で「国政に関する権能を有しない」と定めている。衆院解散など内閣の助言と承認に基づく国事行為や、戦没者追悼式典出席など公的行事を除けば、政治に関わることはできない』とされています。
政治的権限を持たない天皇陛下を原発事故問題の政治課題に巻き込んだとして、山本太郎氏は脱原発派の議員からも批判されています。

さて、Yahoo!ニュースの意識調査「天皇陛下に手紙を渡した山本太郎氏の行為をどう思う？」で６９万３０００票以上が集まっていますが、「支持する」が１１．２％に対し、「支持しない」は８２．７％と大きな差となっています。

Yahoo!ニュースの「天皇陛下に手紙を渡した山本太郎氏の行為」の意識調査「支持しない」は８２．７％

Facebookのコメント欄では『議員辞職を求める。』といった厳しい声を始めとして、多くが『天皇陛下を政治利用するな。』という声が挙がっているようです。
そんな中、『コイツに投票した選挙民はほんと反省してほしい。ただのマイルールと自己正当化のかまってちゃんじゃん。』とコメントした人に『意見を述べるのはいいが、コイツ呼ばわりできるほど、あなたは社会に貢献していますか？〇〇大学も品ががなくなったもんですね。』と批判する人が登場し、『〇〇大の品位を揶揄するあなたの見識が問題です。』『本ネタ(山本太郎氏が陛下に手紙を渡した行為)と立命館大学がどうちゃらこーちゃらとは、一体何の関係があるのでしょうか？』というような批判の声が多く集まり、軽く炎上しています。

「コイツ」呼ばわりが適当ではないとして、「山本太郎氏が陛下に手紙を渡した行為」と関係ない攻撃することが品が良いようには思えませんし、『あなたは社会に貢献していますか？』というのは山本太郎氏が社会貢献しているかのように思っているから、このような擁護とも取れる発言をしたと思われても仕方がないかもしれませんね。

英紙ガーディアンの電子版が７日、「日本の政治家が天皇陛下に手紙を渡し、批判を浴びている」と報じた。山本氏の行為を「日本では礼儀を欠く不適切な行為とされる」と説明し、「多くの保守層は今も、天皇陛下と皇室は神聖な存在と捉え、一般人が声を掛けてはならないと信じている」と紹介ことについて、「お前んとこの王室は神聖じゃないのか」とか、「エリザベスは山本みたいなのが来ても面と向かって帰れと言える。」「マララの本は受け取った」という声が挙がっていました。
中には「一般人が女王に「今度結婚式を挙げます。良かったらご臨席ください」って手紙出したら、本当に現れた事がある。日本とは感覚が違うな。」「一方日本は民の声を握りつぶした」という会話に、先の『Yahoo!ニュースの「天皇陛下に手紙を渡した山本太郎氏の行為」の意識調査「支持しない」は８２．７％』が「民の声だ」とツッコミを入れていました。

山本太郎氏への社会的批判の度合いが多いことを反映して、山本太郎氏ほ招いて講演会を予定していた市民団体が、会場を予定していた静岡福祉大学から、来場者の安全を責任を持って確保できないと警備上の理由から会場を利用できなくなったとのことです。
どういう思想を持ち、どんな支援団体が支援している人物か知らずに投票した人も多かったのでしょうが、今回の事件を機に社会から嫌煙される傾向は続くのでしょう。

さて、１１月に入っても「二重橋に行っておわび申し上げている　今後も続ける」と発言していたそうで、皇居内にある二重橋に行くという山本太郎氏の反省の色の見えない発言に、記者団からも「謝罪はいいが、人に言うことではない」「言えばさらに迷惑になると想像がつかないのか」という声が挙がったそうです。
山本太郎氏を養護するのはもはや毎日新聞や北海道新聞といった左派傾向の強いメディアだけになるのでしょうね。
厳重注意と皇室行事参加禁止の処分を受けた山本太郎氏ですが、またそのうちやらかすのは目に見えていますね。

ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書)

【山本太郎議員 厳重注意などの処分　NHKニュース】

山本太郎氏が政治的に中立な天皇陛下の政治利用の可能性について詳しい説明

【時事ドットコム：陛下に手紙、なぜ処分＝「政治利用」と問題視－ニュースを探るＱ＆Ａ】

【山本太郎氏と原発考える講演会中止…会場使えず : 社会 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）】

【勝手に手紙　英国でも報道「礼儀欠く」 – 政治ニュース : nikkansports.com】

【懲りない山本太郎氏「二重橋に行っておわび申し上げている　今後も続ける」 ― スポニチ Sponichi Annex 社会】

毎日新聞や北海道新聞は山本太郎氏を擁護

【山本太郎氏処分:天皇の「政治利用」議論深まらず　－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)】
【政治と皇室　節度ある関係保たねば（１１月９日）－北海道新聞[社説]】
これまでなにかと憲法９条改正に反対していたメディアが、「皇室の政治利用」した山本太郎氏を擁護している。
2013/05/05
【社説:憲法と「９条改正」　武力行使偏重は危うい－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)】
2013/09/19
【特集:憲法９条解釈と集団的自衛権－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)】
2013/08/09
【(cache) 集団的自衛権　行使容認は禍根を残す(８月８日）－北海道新聞[社説]】
2013/09/24
【(cache) 秋分の日－北海道新聞[卓上四季]】

中国に起源を持つ二十四節気のうち、国民の祝日はきょうの秋分の日と３月の春分の日だけだ。さらに、年間１５日ある国民の祝日のうち、天体の運行を基に決まるのも、この両日だけ▼そう考えると、きょうは単なる３連休の最終日では済まない気がしてくる。実際、日を動かせないので、連休になるとは限らない。来年は―残念、火曜日で飛び休だ▼秋分が年によって２２日になり、春分も２０日と２１日の年があるのは、１年３６５日に余りがあるため。ただし、うるう年で調整されるので、これ以外の日にはならない。でなければ、４年に１日ずつ遅れてしまう▼初めは小さなずれもやがて季節感が狂うほどに大きくなるだろう。おかしな連想だが、憲法改変の論議を思う。９条の平和主義は現実とずれてきたから変えよう、すぐには無理なら解釈を変えよう、と。まるでうるう年を設けるよう▼待てよ、現実の国際情勢は天の動きとは違う。自分たちの知恵と行動力で変える余地がある。そのための努力をしてきたか。単に対抗策にばかり走るのでは、それこそ外交敗北ではないか▼「国民の祝日に関する法律」は、秋分と春分に異なった目的を当てている。それぞれ＜祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ＞＜自然をたたえ、生物をいつくしむ＞。平和日本の礎を築いた先人の労苦をしのぶ―きょうはそんな日にもしたい。

山本太郎氏の天皇陛下に手紙を手渡した行為「支持しない」8割超

【天皇陛下に手紙を渡した山本太郎氏の行為をどう思う？ – Yahoo!ニュース 意識調査】

山本太郎氏を「コイツ」呼ばわりした人を攻撃した擁護者に批判集中し炎上