NHKで報道された手作り石けんが薬機法違反の疑いがあるのではないかと話題に

NHKで報道された手作り石けんが薬機法違反の疑いがあるのではないかと話題に

NHKの首都圏ネットワークで”もったいない精神”で自然の恵みをせっけんに!”という話題が報道されたというポストが薬機法違反の疑いがあるのではないかということで話題になっています。1

NHKで報道された手作り石けんが薬機法違反の疑いがあるのではないかと話題に
NHKで報道された手作り石けんが薬機法違反の疑いがあるのではないかと話題に

問題のポストには『食べ物を原材料に含む石けんを顔や手など人体に対して使用すると、経皮感作による食物アレルギーを発症する恐れがあります。』というコミュニティノートがついていますが、経皮感作による食物アレルギーの情報元とされるのは『茶のしずく石鹸事件』の際におきたアレルギー誘発問題の話のことだそうです。2

『茶のしずく石鹸事件』を例に上げるわりに、どのようにして起きたのかがよく分かってない人が多そうだというふうに見えます。
ただ単に小麦成分だったから悪いのではなく、その時の旧茶のしずく石鹸に使用されていた成分自体が小麦を加水分解されたものであり、現在も販売されているものには問題の成分は含まれていないということは知っておく必要があります。

ゆえに皮膚から吸収されやすい成分でおきた事故と比較して批判するのは間違っていると思います。

https://twitter.com/nhk_yokohama/status/1886741661268767031

次に茶のしずく石鹸事件でアレルギー症状を発症した被害者の多くが『小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)』という状況になっていたことが重要です。

『小麦依存性運動誘発アナフィラキシー』とは、特定の食べ物を食べてから2時間以内(大部分の場合)に運動をすると症状が現れるもので、原因食物を食べたあとに運動をすることによって、アナフィラキシーが誘発されるのが特徴です。

小麦に限らず、えび、果物が多く、複数の食べ物を同時に食べて運動することが原因で、運動することの多い中学生という年代でも発症する頻度は6,000人に1人と多くはありません。

また、食品を石けんにして使うことで皮膚から毎日吸収されるから危ないという指摘をしている人もいますが、流石にそれ自体が本当かどうか怪しい話になっている気がします。

また、パン屋は喘息になる人が多いみたいな話も見受けましたが、どちらかというとパンにつくダニのアレルギーの方が多いという話にたどり着いたので、パン粉は新しいものを使ったほうがいいという知識を得られました。

それから報道で出てくる手作り石鹸は『雑貨』として販売されているようで、製造元が販売している石鹸も雑貨の敬称として『台所石けん』として販売しているようです。

にも関わらず「保湿」をうたっている文言があるということで話題になっていますが、美容目的で作られているのであれば化粧品として販売する届け出をすべきで、この点においてはちょっと問題はありそうな感じがします。

そんなわけですので、製造元の方は販売方法とかを一度考え直したほうが良さそうな気がします。

  1. 「『茶のしずく石鹸事件』を知らんのか」→NHK首都圏ネットワークで放送された「廃棄野菜から生み出した石鹸」の情報にコミュティノートがつく – Togetter [トゥギャッター]
    https://togetter.com/li/2507393 ↩︎
  2. 悠香 – Wikipedia
    https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%A0%E9%A6%99 ↩︎

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