Tomoのばぁちゃん、点数悪くて病院を退学

Tomoのおばあちゃんは足が悪いうえに、胃腸が詰まるという病気があったり、痴呆も入ってきているので、もうずっと病院に入院していました。
しかし先日、病院から帰ると言って、足が立てないのに、3階から階段で下りようとしました。
その一回の「階段から降りる」という行為のおかげで、このたび病院から「他の介護施設に移って欲しい」と婦長さんから言われました。

それ以前からお年寄りの医療と介護の保険の制度が変わって、おばあちゃんは「これ以上良くなら無い病気」なので、病院にいても介護保険の枠組みでの扱いになりました。
医療から介護保険に変わってから扱いもおかしなもので、トイレに行くのにも苦労するのに簡易トイレは無くされて、トイレまで自分で車椅子で行かなくてはダメになったから、間に合わなくて下着からパジャマから汚してしまうようになりました。

なにしろ、胃腸が詰まると、危険な状態になるからと、毎日お通じがゆるくなる薬を飲まされているからなおさらです。

だから洗濯物は今まで以上にたくさんになってしまいました。

おばあちゃんはすでに看護婦に病院を移る事を聞かされていたらしく、

「そうかい、っで、いつ疎開するん?」

と母に聞いたそうです。

おばあちゃんは別の介護施設に行ける事が嬉しいようです。
そりゃ、いままで結構大変な目に会っていたからで、早く変えてあげてたら良かったと思う。

すでにお客さんで介護施設を取締りをしている人にお願いして、そちらに移ることになりました。

しかし、制度が変わったと言うけれど、病院を出るときに「出てください」は良いが、次に何処に行ったら良いかという仕組みがなっていないのが情けない。
法律ばかりではなくて、こういう中身をもっとよりよくしてもらわないと、身内は大変。

一週間で介護施設に移ってくれと言われても、けっこう手続きや待っている人がいて大変であった。
介護施設の人も「急ですねぇ」と話していたそうだ。

それから「出てください」と言った病院から電話があって、「この度、退院をされて他に移られるそうで」と言ったというのは、どういう神経だろう。
なかなか病んでいるね。

それから親戚も、口は良く出る人が多いのに、お金の出ない人がいるというのはなんだろう。
長男がおばあちゃん名義の家に住んでいて、ここ何年間かで数回しかお見舞いに行っていないってなんだろう。

世の中はなかなか不思議で世知辛い一面もあるものだなぁと思わざる得ないね。

痴呆が入っていて耳も悪くなっているおばあちゃん。
いつだったか、ウチにて髪をしているときに、Tomoのこと突然思い出して、

「Tomo君Tomo君。これお食べ。はよお食べ」

と手に持っていた巻き寿司をくれようとする。

昔、Tomoにご飯やらお菓子やらを勧めてくれたあの時の調子で。

その時の思い出を大事に持っていてくれたんだと思う。
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EXCERPT:

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