60年代末のアメリカで実際に起きた、未だ未解決の無差別連続殺人事件を映画化したもので、その制作に当たった監督が「セブン」のデヴィッド・フィンチャーです。
【ZODIAC – ゾディアック –】[公式]
【ゾディアック】
ゾディアック – allcinemaより
【ZODIAC – ゾディアック -予告編-動画-CUTPLAZA】
【ZODIAC – ゾディアック – 「ゾディアック殺人履歴」】
感想だけ書いておきます。
日本での神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗こと少年Aの声明文のマークが、ゾディアックの声明文の丸十字が似ていることから、何らかの影響を与えたのではないかとも言われている。
また、マスコミなどに挑戦状形式で手紙を送っている点や犯行を楽しんでいるかのような表現をしている点でもかなり似通った共通点がある。
【神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗こと少年Aの声明文-画像-CUTPLAZA】
まず、このゾディアックが「何者であるか」が分からないのは映画でも同じです。
答えは見えたようで、実は見えていない。もしかしたら、全く違う所に答えがあって、犯人は今も生きているかもしれないという恐怖感がたちこめている。
何しろ、このとき情報を一般から受け付けていたが、容疑者が最後には2千3百人になってしまっていたこと。
もしかしたら、複数の人間が、共通の犯行意志を共有してしまった現象と、「アイツが犯人に違いない」とか誰が犯人か分からない恐怖を感じている人が増えすぎたのが、余計にこの事件が未解決になった原因かもしれない。
先の少年Aの事件のように、ある犯罪者がカリスマ的存在になってしまい、それに崇拝するかのように同様の事件を起こす人間がいること。
カルトのようでいて、知識さえ手に入れるか持っていれば、この暗号は作成できる人が多い。
海外の切り裂きジャックや人食い伝説のような噂が、風潮されやすい人間社会。
そういったものがあいまって、ゾディアックを闇から闇へと追いやって捕まえられなくなった原因があるように思う。
実際のところ映画の中で最重要容疑者が出てきていたが、いいところまでは行っていたのだろう。
しかし証拠が出てこない。
セブンのときに味わった、どうしようもない出口の無い迷路に観客を迷い込ませることに、デヴィッド・フィンチャー監督は成功した様に思う。
これだけは言える。
カップルで見る映画じゃないから。
これは間違いない。
(※この日も、青ざめて映画館を出るカップルを目撃www)
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EXCERPT: