コンピュータウイルスを作ったとして京都府警サイバー犯罪対策課は不正指令電磁的記録作成の疑いで、東京都あきる野市の市立中学2年の男子生徒(13)を補導し、児童相談所に通告しました。昨年7月施行の改正刑法で新設されたウイルス作成罪では、全国最年少の摘発となります。
また、自宅のパソコンにウイルスを保管していたとして、建設作業員(23)も不正指令電磁的記録保管容疑で逮捕しました。
いわゆるブラウザクラッシャー系のコンピュータウイルスのようですが、ウイルスで被害が出たという報道を見かけません。
この少年が運営していた掲示板「ARS総合研究所」で、ハッカー仲間と情報交換していました。
この掲示板を通じて得た情報で、オンラインゲームサイトから他人のIDなどを不正取得したなどとして、府警は6月、無職少年(16)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕されており、この事件の捜査の際にウイルスを見つけたのでしょうね。
それで、コンピュータウイルスとはコンピュータに被害をもたらす不正なプログラムの一種なわけで、プログラム開発の延長なのですね。
京都府警は以前、ファイル交換ソフトWinny(ウィニー)において開発者を逮捕・起訴していましたが、開発者は無罪になっています。
ウイルスを作って所持していたから悪だ逮捕だというのは分からないでもないですが、警察はもっと逮捕すべきサイバー犯罪者がいるでしょう。
三菱重工へのサイバー攻撃事件とか、アノニマス(Anonymous)とか。
ちなみに今回の少年が利用していた掲示板は利用規約により凍結・削除済みのようですね。
【時事ドットコム:ウイルス作成で中学生摘発=ハッカー掲示板も運営-京都府警】
コンピューターウイルスを作成したとして、京都府警サイバー犯罪対策課は4日、不正指令電磁的記録作成の非行事実で、中学2年の少年(13)=東京都あきる野市=を補導し、児童相談所に通告した。同課によると、ハッカー行為で中学生を摘発するのは異例という。
少年はハッカーが情報交換するインターネット掲示板を運営。「知識を得たくて掲示板を開設した」と話している。ネットで他のプログラムをコピーするなどして、ウイルスを作成したという。
非行事実によると、少年は昨年8月、「強制終了してください」と書かれた画面を表示させ、他の操作ができなくなるウイルスを作成したとされる。(2012/07/04-20:26)
【中学2年生 ウイルス作成の非行内容で補導|MBSニュース-MBS毎日放送の動画ニュースサイト-】
インターネットが閲覧できなくなるウイルスを作成したとして中学2年の男子生徒が警察に補導されました。ウイルス作成の非行内容では全国最年少だということです。
ウイルス作成の非行内容で補導されたのは東京都あきる野市に住む中学2年の男子生徒(13)です。
京都府警によりますと生徒は、感染すると「強制終了して下さい」と表示されインターネットが見られなくなるウイルスを作成したとされます。
また、警察は生徒にウイルスの作り方を指導した○○○○容疑者(23)もウイルス取得の疑いで逮捕しました。
警察の調べに対し補導された生徒は、○○容疑者らハッカー集団が情報交換するネット上の掲示板を運営していて「いろいろな人からプログラムを集めてウイルスを作った」
と話しているということです。
(07/04 23:51)
【朝日新聞デジタル:中2男子、ウイルス作成で補導 ハッカー掲示板を運営 – 社会】
京都府警は4日、コンピューターウイルスを作ったとして中学2年の少年(13)=東京都あきる野市=を、不正指令電磁的記録作成の非行内容で補導し、児童相談所に通告した、と発表した。府警によると、ウイルス作成に絡む中学生の摘発は異例。少年はハッキング技術に関する会員制ウェブ掲示板を運営。主なターゲットに「AKBやジャニーズ系」のチャット掲示板類などを挙げていた。
非行内容は昨年8月5日ごろ、パソコンのソフトを立ち上げると「強制終了してください」と書かれた画面が連続して現れ、画面上で操作ができなくなるウイルスをパソコンで作ったというもの。少年は非行内容を認め、「ネットなどで集めた情報や知識を元にした」と話しているという。
府警によると、少年が運営していた掲示板は「ARS総合研究所」。10人前後が頻繁にアクセスして情報交換していたという。
【ウイルス作成:東京の13歳少年を補導 京都府警- 毎日jp(毎日新聞)】
京都府警は4日、コンピューターウイルスを作成したとして、東京都あきる野市の少年(13)=中学2年=を、不正指令電磁的記録作成の非行内容で補導し、児童相談所に通告したと発表した。府警によると、昨年7月施行の改正刑法で新設されたウイルス作成罪では、全国最年少の摘発という。
非行内容は12歳だった昨年8月5日ごろ、感染するとパソコンを強制終了させる通称「ブラウザクラッシャー」というウイルスを、自宅のパソコンで作成したとされる。少年は「インターネットで情報を集めてウイルスを作った」と認めているという。
府警によると、このウイルスに感染すると、パソコンの画面に「強制終了してください」と表示され、強制終了以外の操作ができなくなる。ただ、実害は確認されていない。
少年は、ハッキング技術を自慢し合ったり、情報を交換する掲示板をネット上に開設していた。府警に「多くの人から知識を教えてもらいたかった」と、掲示板開設の理由を説明しているという。
府警は先月、この掲示板に不正取得した他人のゲームIDを書き込んでいた少年(16)を、不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕していた。
補導された少年は府警に「二度とハッキングに関わらない」との念書を提出し、掲示板を閉鎖したという。
また、府警は4日、自宅のパソコンにウイルスを保管していたとして、東京都東大和市、建設作業員、○○○○容疑者(23)を不正指令電磁的記録保管容疑で逮捕した。少年の掲示板に参加し、少年らにハッキングの技術を教えていたという。
【中日新聞:ウイルス作成で中2補導 :社会(CHUNICHI Web)】
パソコンを強制終了させるウイルスを作成したとして、京都府警サイバー犯罪対策課は4日、不正指令電磁的記録作成の疑いで、東京都あきる野市の市立中学2年の男子生徒(13)を補導し、児童相談所に通告。府警によると、ウイルス作成容疑での摘発では全国最年少とみられる。
生徒は昨年8月、コンピューターへのハッキングの知識を得るために「ARS総合研究所」という掲示板をネット上に開設。ハッカー仲間らと情報交換していた。
この掲示板を通じて得た情報で、オンラインゲームサイトから他人のIDなどを不正取得したなどとして、府警は6月、無職少年(16)を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕していた。
【「強制終了して下さい」の無限ループで逮捕されるか。実験してみた – ブックマクロ開発に】
少年の掲示板跡地
【http://bbs.aqbb.net/?ars99 – Google 検索】
三菱重工へのサイバー攻撃事件
【ソニー、三菱重工…サイバー攻撃、大規模化の一途 – SankeiBiz(サンケイビズ)】
政府機関や企業などを対象にしたサイバー攻撃は、ここ数年で大規模化、巧妙化が目立つ。ハッカーが逮捕されるケースもあるが、犯人の特定は難しいのが現状だ。
昨年4月には、ソニーのゲーム機などのオンラインサービスが不正侵入を受け、1億人以上の個人情報流出の可能性が発覚。サーバー上に「アノニマス」という名称のファイルが発見され、6月には関与した疑いのあるハッカー3人が逮捕されたが、アノニマス側は関与を否定した。
9月には、三菱重工業などの防衛関連企業がサイバー攻撃を受け、コンピューターがウイルスに感染していたことが発覚。警視庁公安部は機密情報が盗まれた可能性もあるとみて、捜査に乗り出したが、まだ容疑者は浮上していない。
10~11月には衆参両院の議員や政府機関などへのサイバー攻撃が次々と発覚したが、やはり攻撃元は特定されていない。
アノニマス(Anonymous)
【国際ハッカー集団アノニマス、霞が関と霞ケ浦を勘違い「ミスしました」「日本語は難しい」:文車妖妃:So-netブログ】
【アノニマスは違法DL刑事罰化で抗議の攻撃と共に日本人を扇動しようとしている? | CUTPLAZA DIARY】