自民党総裁選は１回目の投票で２位だった安倍晋三元首相（５７）が決選投票で逆転勝利しました。そもそも地方票に強いと言われていた石破茂前政調会長（５５）が過半数の信任を得ることが出来なかった時点で、勝敗は決まっていたのかもしれません。
石原伸晃幹事長（５５）の出馬を受けて「執行部の中から２人が立候補するのは好ましくない」として谷垣禎一総裁（６７）が出馬を断念していました。
１回目の投票では石原伸晃幹事長が５８票集めていましたが、これが単純に安倍晋三元首相に流れたとも見えます。
実際にはもっと複雑な思いで１回目とは違う票を投じた議員がいたかもしれませんが、石破茂前政調会長の横に座っていた三原じゅん子氏以外は明らかにしなかった人も多いようなので確かなことは分かっていません。

【自民党総裁選で加藤の乱再び・・・。谷垣氏、派閥長老らによる「谷垣降ろし」で出馬断念 | CUTPLAZA DIARY】

早速、党員票が決選投票に活かされないのは民意に沿わないからおかしいとか派閥政治だという批判があるようですが、安倍晋三元首相も２位とはいえ１回目の党員票で石破茂前政調会長１６５票に次ぐ８７票を集めていました。
裁選規定でも１回目の投票で有効投票の過半数を得た候補がいなければ上位２人で国会議員だけの決選投票を行うとしていて、それはマスコミも承知の上だったはずです。
７７年に導入された党員投票で党員票が最多の候補が総裁になれなかったのは、今回の石破茂前政調会長が初めてです。自民党内の国会議員からの支持を集められなかった石破さんはどうしてなのか何故なのかを次のために考えなくてはいけません。

石破さんにさせてみたかったとか安倍さんは前回突然辞めたとかマスコミが今回の自民党総裁選を論じているようですが、安倍政権時や麻生政権時にマスコミがくだらないことで叩いていたり民意を誘導した件を繰り返さないように国民は今後の動向を見守らなければなりません。

個人的には林芳正政調会長代理が空気だったのが面白かったのですが、若手の政界屈指のギタリストとして研鑽していただきたいと思います。

【自民総裁選:安倍晋三元首相が新総裁に－ 毎日ｊｐ(毎日新聞)】

　総裁選は地方票（３００票）と国会議員票（１９８票）の合計で争われた。都道府県連ごとに開票された党員・党友投票に基づく地方票は、石破氏が過半数の１６５票を獲得し、２位の安倍氏は８７票にとどまった。国会議員の投開票は党本部で行われ、石原伸晃幹事長（５５）が５８票でトップに立ち、安倍氏が５４票、石破氏が３４票で続いた（棄権１）。合計で石破氏が１９９票で１位になったが、当選に必要な過半数に届かなかったため、１４１票で２位に入った安倍氏との決選投票となった。
　決選投票は国会議員だけで行われ、地方票の結果は反映されないルール。安倍氏が１０８票で石破氏の８９票を上回っての逆転勝利となった（無効票１）。１回目の投票で２位の候補が決選投票で逆転したのは１９５６年に第２代総裁に就任した石橋湛山元首相以来。党員・党友投票の導入後は初めてだ。

【自民総裁選党員投票　石破氏票、安倍氏の２．７倍 : 栃木 : 地域 : YOMIURI ONLINE（読売新聞）】

　決選投票で安倍晋三氏が勝利した２６日の自民党総裁選で、本県関係国会議員では石破茂氏の推薦人だった三原じゅん子参院議員が第１回投票・決選投票とも石破氏に投じた。ほかの３人は決選投票での投票先を明らかにしなかった。県連が持つ５票の地方票は、石破氏に３票配分され、各１票の安倍氏、石原伸晃氏を突き放した。新総裁に期待の声が上がる一方、党員と国会議員の“ねじれ”には「党員投票が生かされるようなシステムが必要ではないか」との苦言も聞かれた。

　本県関係国会議員４人に事務所などを通じて取材したところ、石原氏の推薦人だった茂木敏充県連会長は第１回投票で石原氏に投票。「一体改革を始め、これまでの流れを継承し、さらに発展させられる」と理由を挙げた。同氏が残らなかった決選投票は非公表とし、安倍新総裁に対して「一日も早い政権奪還に向け、挙党態勢を築いてほしい」と求めた。いずれも非公表とした佐藤勉衆院議員は「再生に向け谷垣総裁の意志をしっかり継承してほしい」と述べ、上野通子参院議員も「日本の将来を切り開いてくれると感じた候補に投票した」などとするにとどめた。