「そんな装備で大丈夫か?」ピストバイクの競輪選手「大丈夫だ、問題ない」転倒→逮捕

栃木県警は26日、ブレーキの付いていない競技用の自転車「ピストバイク」で公道を走ったとして、競輪選手の男性(28)に道交法違反(制動装置不良)容疑で交通切符(赤切符)を切ったと発表しました。

(※上の商品はブレーキが付いていますが、ペタルが付いていないそうですw)

ピストバイクとは、簡単に説明すると「後輪にペダルが直結している」自転車で、元々は中古の競技用の自転車ピスト(トラックレーサー)をベースとしているそうです。
ピストバイクは正式名称を「ノーブレーキピスト」と呼び、その名のとおり、ブレーキが付いていない自転車です。
ただ、この自転車の前後輪にブレーキが付いていない状態で公道を走ることは日本では道路交通法違反になります。

事の発端は2010年2月に東京都内で69歳の女性がノーブレーキピストにはねられ、約1週間後に死亡した事件を契機に取り締まりが強化されています。
ここ最近、ピストバイクが違法改造として摘発され始め、芸能人でもチュートリアル福田充徳さんがノーブレーキのピストバイクに乗っていたために摘発を受けています。

ところでいくつか気になるのは、タイトルに挙げた「そんな装備で大丈夫か?」とブレーキ無しのピストバイクが危険であり違法であるという周知徹底が警察や行政で行われていたかということです。
また、ピストバイクを販売するメーカーや販売店では、これらがブレーキなしでは危険であることや違法であることの認識や、どういった販売を行っているのかが気になります。
一部では「自分さえよければ他人がどうなろうと関係ない」という人がいるようですが、車でもシートベルトを同じような理由でしないようなもので、それは社会的道理にも法律にも外れた考え方ですね。世を儚んでいるのだとしても誰にも迷惑のかからない様にしていただきたいものです。

カッコいいとか性能が良いということの前に、自転車も十分凶器になり得ることを考えて、購入する側もされる側も
「一番いいのを頼む」と誰も嫌な思いをせず楽しい自転車ライフを満喫できると思います。

また、自転車乗りを自称する方は、保険にもしっかり入っているそうなので、そうした面でも考慮に入れて欲しいものです。

ピストバイクの競輪選手、公道で転倒…赤切符 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)ピストバイクの競輪選手、公道で転倒…赤切符 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 ブレーキがついていない競技用自転車「ピストバイク(ピスト)」を公道で運転したとして、栃木県警は26日、宇都宮市内の競輪選手の男性(28)に道交法違反(制動装置不良)容疑で交通切符(赤切符)を切ったと発表した。

 ピストなどブレーキが付いていない自転車の摘発は県内では初めて。

 発表によると男性は10月7日午前11時25分頃、高根沢町上柏崎の町道で前輪にブレーキがないピストを運転した疑い。7人で車道を走行中に転倒し、発覚した。県警の調べに「事故を起こさなければ大丈夫だと思った」と話しているという。

 道交法では、自転車には前後輪ともにブレーキを着用するよう義務づけている。ピストは、ペダルが後輪の駆動と直結する固定ギアの自転車。ペダルを逆回転して停止するため、制動距離は通常の自転車の約2・2倍で、すぐ停止できない。近年雑誌などで紹介され、シンプルなデザインが若者を中心に人気を集めているが、東京・渋谷では昨年2月にピストによる死亡事故が発生するなど、事故が相次いでいる。

第3位:チュート福田、“自転車”違法改造で摘発されていた MSN エンタメ第3位:チュート福田、“自転車”違法改造で摘発されていた MSN エンタメ

 お笑いコンビ・チュートリアルの福田充徳さんが、違法な改造をした自転車に乗っていたとして摘発されていたことが明らかになった。

 福田さんは9月28日、後輪のブレーキをはずした自転車で都内を走行。道路交通法では公道を走る際、前後にブレーキが必要なため、警察官に呼び止められ反則切符を切られたという。福田さんは所属事務所を通じ「前輪のみであっても、ブレーキがついていれば問題ないと思っていました。今後はキチンと整備し、二度と違反のないように致します」と謝罪している。

【ニュースの核心】ブレーキのない自転車「ピスト」、県内初摘発 自転車業界にも波紋+(1/2ページ) – MSN産経ニュース【ニュースの核心】ブレーキのない自転車「ピスト」、県内初摘発 自転車業界にも波紋+(1/2ページ) - MSN産経ニュース

 ピストとは、ぺダルと後輪の動きが一体化した自転車で、ペダルを後ろに回すと自動車のようにバックする。後輪の回転に連動してペダルも回るため、下り坂ではよりスピードを出すことができる。だが、ブレーキが付いておらず危険なため、公道を走ることはできない。検挙された川口市の男性のピストは、後輪にはブレーキはついていたが、前輪にはなかった。県内では18日にも、同市と蕨市で30代の男女2人が検挙されている。

 ピストが一気に注目を集めたのは9月下旬。お笑い芸人の男性が東京都内の路上で、前輪にしかブレーキが付いていない状態で走行中、警察官に検挙されたのがきっかけだった。

 藤倉理事長によると、国内でピスト人気が高まってきたのは10数年前からで、県内でのピークは2~3年前。「書類などを背負ってオフィス街をロードバイクで疾走するメッセンジャーが火付け役だった。その後、一部の若者らがよりシンプルなデザインとカッコ良さに憧れ、公道でピストを乗り始めた」と説明する。

 道交法では、自転車で公道を走る際は前後輪にブレーキを付けることが義務付けられており、違反した場合は5万円以下の罰金が科される。

 今回の摘発を受け、県自転車軽自動車商協同組合では13日、各支部長らに対し(1)ブレーキなしのピストで公道を走ることは道交法違反になる(2)ブレーキなしで販売したり、ブレーキの外し方を教えて事故が起きた場合、店側も道交法違反や業務上過失致死傷の共犯、もしくは幇助(ほうじょ)に問われる-ことなどを改めて説明した上で、ピストの販売・整備には十分注意するよう通達した。

 平成20年6月のオープン以来ピストを取り扱っているという自転車店「Y,s Road」大宮店(さいたま市大宮区)では、「販売する際は必ずブレーキを付けているほか、反射板も設置している」(石川勝一副店長)と強調する。

 県警によると、今年1月から9月末までの県内の自転車事故による死者数は前年同期比2人減の29人。負傷者も同437人減の8819人だが、年間死傷者は優に1万人を超えるペースだ。県では自転車による交通事故防止とマナー向上を図るため、早ければ12月県議会に「自転車の安全な利用の促進に関する条例案」を提案する方針だ。県警も「ピストで公道を走る際は必ずブレーキを付けて」と呼びかけている。

銀輪の死角:ブレーキなし「ピスト」 暴走、違法競技用車 事故多発、取り締まり強化 – 毎日jp(毎日新聞)

 東京都渋谷区で今年2月、歩行中の60代女性が30代の男性会社員運転のピストにはねられ、1週間後に死亡した。同区では5月にも、自宅前を掃除中の90代女性に20代の男性会社員運転のピストが後ろからぶつかり、女性が肩を骨折した。警視庁原宿署が、それぞれ重過失致死と重過失傷害の容疑で捜査中。また福岡県警は7~8月、福岡市中央区・天神など中心街で取り締まりを強化し、制動装置不良で4人に5万円以下の罰金となる切符を切った。

 ブレーキなしのピストは、主に競輪選手や部活動向けに専門店で販売されている。インターネット上のオークションでは、中古品が3万円程度で買え、選手以外でも購入可能。ブレーキなしで販売しても違法性はない。ブレーキ付きで販売している自転車店もあるが、「ワイヤがスタイリッシュでない」として取り外す愛好家も少なくない。

 人気は全国でもじわじわと拡大。京都市中京区の繁華街でブレーキなしピストに乗っていた20代男性は、「事故も多いと聞くが、普段から練習しているから大丈夫。扱えない人は乗らなければいい」と話す。しかし警察庁は「制動装置が備えられていない以上、道路上での使用は原則として違反」との見解だ。

 自転車メーカーの「ブリヂストンサイクル」(埼玉県)は危険で違法であることを注意書きしているが、「お客さんが自分で外してしまうとどうにもならない」(広報担当者)と困惑している。自転車協会(東京都港区)も、「競輪選手でも公道での練習には前後にブレーキを付けている。ブレーキなしでの公道走行は大変危険」と警鐘を鳴らしている。

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