日テレNEWS24によると、国務省・ヌーランド報道官は「日本も韓国もアメリカにとって重要な同盟国。両国のこうした論争は我々にとって不愉快だ」と述べた上で、日韓両国に対して「どうか対話を通じて、平和的に問題を解決してもらいたい」と訴えたと報じています。ちなみに朝日新聞も「米国の重要かつ価値ある同盟国同士の争いが、愉快でないことは明白だ」となっており、この「不愉快」と訳された部分は『not comfortable』で「ちょっと嫌」「~したくない」「眉をひそめる」くらいのもので、「不快感」と表現したり「不愉快」と訳してしまうのはnot comfortableです。
時事通信の場合「日韓とも強固で貴重な米国の同盟国であり、両国間のいさかいが米国にとって心地よくないことは明白だ」となっていますが、これが多分正解でしっくり来ますね。
It’s obviously not comfortable for us when they have a dispute between them.
このヌーランド報道官は2011年6月16日に就任しており、2012年8月15日の尖閣諸島に中国の民間反日団体が上陸した問題に置いても「当事国が平和的手段で解決することを期待しており、いかなる挑発も有益ではない」という建前的な話をしています。
なににしても、領土問題において、アメリカは干渉しないが平和的な解決を望むという、国務省の報道官らしいコメントだと思います。
【親書めぐる日韓の応酬、米国務省「不愉快」 | 日テレNEWS24】
野田首相の親書をめぐる日本と韓国のやりとりについて、アメリカ国務省は23日、記者会見で不快感を示した。
国務省・ヌーランド報道官は「日本も韓国もアメリカにとって重要な同盟国。両国のこうした論争は我々にとって不愉快だ」と述べた上で、日韓両国に対して「どうか対話を通じて、平和的に問題を解決してもらいたい」と訴えた。
【朝日新聞デジタル:竹島めぐる日韓の争い「愉快でない」 米国務省報道官 – 国際】
米国務省のヌーランド報道官は23日の定例会見で、竹島問題をめぐる日韓の対立について「米国の重要かつ価値ある同盟国同士の争いが、愉快でないことは明白だ」と述べ、不快感を表明した。
【時事ドットコム:竹島提訴、特定の立場取らず=「国際法による解決」言及なし-米国務省】
報道官は「日韓とも強固で貴重な米国の同盟国であり、両国間のいさかいが米国にとって心地よくないことは明白だ」と指摘。さらに「両国に対するわれわれのメッセージはこれまで同様『話し合いを通じて何とか平和的に解決しなさい』というものだ」と語った。
外務省の杉山晋輔アジア大洋州局長は22日、竹島問題に関して「国際法に基づいた平和的解決が重要」との認識で米側と一致したと語っていた。ヌーランド報道官は、平和的解決は強調したものの「国際法」には触れなかった。
2012/08/16
【尖閣不法上陸「平和的手段で解決を」…米報道官 : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
米国務省のヌーランド報道官は15日の記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)に香港の民間反日団体の活動家らが不法上陸した事件について、「当事国が平和的手段で解決することを期待しており、いかなる挑発も有益ではない」と語った。