美容外科で行なわれるヒアルロン酸を皮膚の組織に注射で注入しシワ取りをする美容整形の手術がありますが、最近ネットで購入したヒアルロン酸を自己注射によって自分でシワ取り目的で自分で顔などに注入し、結果として自己注射による後遺症例などの被害があるようだ。
ヒアルロン酸とは関節や真皮に含まれ、最近、化粧品やヘアケア剤にも用いられる成分。
美容外科にて医師によって受けるシワ取り注射は、それ自体が医療行為であり、やはり皮膚のどの部分に注入するのかなど、医師の技術があってこその施術。
また、注射に使うヒアルロン酸を輸入する際には薬事法の規制を受けるが、海外から個人輸入したヒアルロン酸には、正規の手続きを踏まないまま入手で来ているため、仮にこの製品に問題があったとしても、それを止める手立てもない。
後遺症例として皮下にひきつれが起きる「異物肉芽腫症」という状態になっているようだが、以前見た番組で、韓国の女性が日本で「医師免許を持たない」在日韓国人に、顔にシリコンを入れられ、元女優の女性が見るも無残な顔になってしまった事例もある。
最近、整形医療を容易く受ける女性もいるが、年間多数の整形を受けた人の中には、後遺症や失敗例もかなりあるのではないか。
Tomoが今一番怖いと思っている整形手術に、足の腱の筋肉組織の一部を切断する事で、ふくらはぎの筋力を衰えさせ、女性らしいスッキリした足にするという技術があり、これも韓国の一部の整形外科にて行なわれていたが、先日、愛媛の情報誌にも載っている所を見ると、既に日本の整形現場でも導入されているようだ。
足の通常使わない筋肉とはいえ、「使わないから無くしてしまって良い体の組織」が果たしてあるだろうか。
また、最近始まった医療行為という事は、前例もないという事であり、今後、こうした整形における失敗の事例は増えていくのではないかと、今から危惧している。
綺麗になるというのは女性にとって、永遠の課題であり、それはとても尊ぶべき事である事は美容師として応援する立場にあるが、安全で安心をこれからも追求して行く事が、美容業界の一員としての立場から考える次第です。
【<ヒアルロン酸>しわ取り、自己注射「ダメ」 ネット頼り個人で輸入、後遺症に悩む例も(毎日新聞) – goo ニュース】
インターネットで購入したヒアルロン酸を、自分で顔などに注射する行為が広がっている。10日、東京都内で開かれた日本美容外科学会で、日本医科大の百束比古(ひゃくそくひこ)教授(形成外科)らが自己注射による後遺症例を報告し、「素人は絶対にやめるべきだ」と呼び掛けた。
ヒアルロン酸は関節や真皮に含まれ、化粧品の保湿成分として使われる。美容クリニックなどでは、しわの下に注射して目立たなくさせる美容法が提供されている。効果を持続させるには約半年ごとの注射が必要だ。
神奈川県内の女性(36)は04年春ごろ、美容クリニックでこの注射を受け、口の両脇のしわに注入して約8万円払った。その後、費用がかさむため、ネットの掲示板で話題になっていた自己注射に興味を持った。
クリニックで使用していたものと同じメーカーのヒアルロン酸を、香港の輸入代行業者を通して1個約2万円で2個購入。備え付けの注射器を使い、掲示板の体験談などを基に07年12月、自分のほおや目の下に注射した。
「失敗しても半年で元に戻る」と考えていたが、2、3カ月後、注射した部分の一部が膨らみ、しこりになった。クリニックでヒアルロン酸を分解する注射を打ったがしこりはなくならず、皮下にひきつれが起きる「異物肉芽腫症」と診断された。完全に元に戻すことは難しく、女性は「すごく後悔している」と話す。
香港の業者は「日本からは月に100件ほど注文があり、ほとんどは個人だと思う。医師の処方せんに基づいて使うという前提で販売しているので、自己注射に関する質問には、医師に相談するよう勧めている」と話す。