インドのヒンズー教の一派で過激派の宗教集団が、バレンタインデーを楽しむカップルや、バレンタインをキャンペーンする店舗に対し、道徳を正すとして「襲撃する」と予告しているそうです。
別所で続けて書いていますが、こちらにもその内容と、それに対する考え方のご注意事項を述べて置きます。
【インドの右翼団体、バレンタインを祝うカップルを襲撃すると予告 | CUTPLAZA BLOG】
【インドの右翼団体がバレンタインを祝うカップルを襲撃すると予告 – Drole de sujet】
これまでもこの過激なヒンズー教宗派は、主にキリスト教系の施設や人々やイベントに際して、暴行や暴動・襲撃を行なっています。
昨年で記憶に新しいのは、「インドの無差別テロ襲撃事件」であり、多くの海外の旅行者に被害が出ました。
また、キリスト教の教会に数十人のヒンズー教一派が襲撃して神父やシスターを引きずり出し暴行する事件も起きています。この時、警察はそこにいたにもかかわらず、被害者を助けなかったと伝えられています。
さて、一部のインターネットのコミュニティにおいて、
こうしたインドの過激な集団によるバレンタインデーにおけるテロ予告に対して、賞賛を送っている人も多く見受けられます。(※本気でそうした発言をしているのではなく、ネタで発言しているのかもしれませんが)
賞賛や賛同する意見の真相としては、
「女の子からチョコをもらえない、モテナイ男(非モテ)の嫉妬による行動」
と照らし合わせているのかもしれません。
しかしながら、海外では日本のように「女の子が好きな男性にチョコレートを渡して告白する」のではなく、
海外では一般的に「男性が好きな女性にバラを渡して告白する」という形になっています。
つまり、非モテの嫉妬という構図には、「インドでバレンタインデーを楽しむカップルを襲撃する」と言っている過激派には当てはまらないのです。
また、「男性からバラを渡す=男性が女性に告白する」行為自体を起こさせる原因が、女性が悪いとして、先月末にはバーに襲撃し「女性がふらちに踊って男性を誘惑していた」として、バーの女性数名を暴行しています。
(※暴行と書いていますが、先のキリスト教教会のシスターも暴行には強姦の被害も含まれていました。このバー襲撃においては暴行の内容の詳細が明らかになっていません。)
男性に襲うのではなく、女性に襲いかかるような宗教団体。および、差別主義の男性が、今回のバレンタインにおけるテロ宣言をしている集団の正体です。
そうした事もふまえて、軽んじてこうした蛮族を称賛する事の無い様にして欲しいと思います。