朝日新聞の朝刊に68歳の男性が投稿している記事が話題になっています。この男性は民主党に投票したらしいのですが、期待していた政策やマニフェストが実行されないばかりか、約束を破って増税まで行おうとしている民主党への決別の言葉で締めくくっています。
ただまぁ、その人口比率で圧倒的優位な団塊以上の世代が、実質、票数を支配している現状です。
年金や社会保障の問題を支える若者の働く世代が減っていくこれからの時代においては、机上の空論という旨みにつられて一度でいいから政権を取らせてみようなどという過ちを二度と繰り返さない事を願うばかりです。
民主党よ、教訓をありがとう
無職 石曽根 貫
(茨城県結城市 68)2年前の夏、夢のような契約書(マニフェスト)を見せられたとき、私には民主党がこの国をを導く
暗闇の中の希望の光のように見えた。官僚主導から脱却し政治主導で天下りを根絶する。
議員や公務員は率先して痛みを負う。在日米軍基地は見直す。高速道路は無料にする、などなど。
すばらしい、でも財源は?と一抹の不安を覚えた。
だが、多くの民主党議員は、「無駄を省き、特別会計を見直し、埋蔵金を吐き出せれば大丈夫です」
などと口を。私は、この自信満々の言葉を聞いて、思わず契約書にサイン(投票)してしまった。
しかるに今、これが壮大なうそだったことが明白になってきた。選挙前に口をそろえた議員たちは
「状況が変わったんです」などと、しれっとした顔でのたまう。そのうえ、歳費などは削減しないまま、
消費税を増税しようとしている。こんな裏切りがあるだろうか。
普通の会社では、契約は万難を排して守る。どうしても果たせないときはていねいに説明して謝罪する。
ときには責任を問われる。これが常識だ。
民主党さん、短い間でしたが夢を見ることができました。そして、多くの教訓を得ました。本当にありがとう。[朝日新聞(東京版・朝刊)・声]2011年12月28日