Yahoo! JAPANは井上雅博社長(55)が退任し、後任には宮坂学執行役員(44)が昇格する人事を発表しました。
井上社長は記者会見で、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使ったことがなく、携帯電話もカバンに入れたまま。いつも引け目に感じていた」と退任の理由を述べています。
ちなみに昨年発売された『新IT時代への提言2011 ソーシャル社会が日本を変える』という本の中で井上社長は「日本のネットの先頭を走るヤフーが考える次の一手」について対談をしています。
2010年1月、井上社長は「グーグル? すごいとは思わないね」と発言し多くの人にズレてる印象を与え話題になっていました。
その後2010年9月以降、Yahoo! JAPANはYahoo!検索のYahoo!独自の検索エンジンからGoogleの検索エンジンへ徐々に移行しています。
Yahoo!でも2008年に「Yahoo! Days」というSNSがあったそうですが、既に閉鎖されています。
ただ、Twitterやブログも定義としてソーシャル・ネットワーキング・サービスに含まれるそうなのですが、SoftBankの孫正義社長などはTwitterで世の中に関わりを率先して持っていますから年齢は関係ないのです。
井上社長は最近の社会的な移り変わりに対応しきれなくなってきた負い目を感じていたのかもしれませんね。
【SNS使ったことなく引け目に…ヤフー社長退任 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
インターネットサービス大手のヤフーは1日、井上雅博社長(55)が退任し、後任には宮坂学執行役員(44)が昇格する人事を発表した。
6月下旬の株主総会後に就任する。経営陣を一新し、執行役員の平均年齢は現在の50歳から41歳へと大幅に若返る。
井上社長は記者会見で、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を使ったことがなく、携帯電話もカバンに入れたまま。いつも引け目に感じていた」と述べ、スマートフォン(高機能携帯電話)の普及などネット環境の変化を退任の理由に挙げた。
井上社長は、米ヤフーとソフトバンクが1996年1月に共同出資して創業したメンバーの一人。同年7月に孫正義社長(現会長)の後任に就いて以来、増収増益を達成している。ヤフーから完全に退任し、筆頭株主ソフトバンクの取締役も「残らないと思う」と話した。同席した孫会長は「せめてソフトバンクは続けてほしい」と慰留する考えを示した。
【ヤフー社長に44歳宮坂氏 井上社長は6月退任 :日本経済新聞】
ヤフーは1日、4月1日付で宮坂学執行役員(44)が最高経営責任者(CEO)に就き、6月に社長に就任する人事を決めたと発表した。96年から社長を務めた井上雅博氏(55)は退任する。現在いる取締役4人のうち、井上氏を含む3人が退任する。2012年3月期も売上高、純利益とも最高を達成する見通しで、これを機に大幅な若返りを図る。
ヤフーが同日開いた記者会見で、井上氏は「インターネット業界の経営執行者は年齢も若い。色々な変化に素早くついていくには、若返りが必要」と社長交代の理由を説明した。
創業以来経営に携わってきた井上氏、梶川朗最高財務責任者(CFO)、喜多埜裕明最高執行責任者(COO)は6月に開催する定時株主総会で取締役を退任する。孫正義会長は取締役に残る。
みやさか・まなぶ 同志社大経済卒。1997年ヤフー入社、02年メディア事業部長。09年執行役員。山口県出身。
2010/01/04
【グーグル? すごいとは思わないね:日経ビジネスオンライン】