小麦成分を含んだ「茶のしずく石鹸」の使用者が相次いで小麦由来のアレルギーの症状になった問題で、全国の購入者535人が20日、製品に欠陥があったとして製造販売元の悠香(福岡県)など3社を相手に計約70億4000万円の損害賠償を求める訴訟を、東京や福岡など全国15地裁・支部に一斉に起こしました。
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原告らは洗顔などで「茶のしずく石鹸」を利用し、小麦アレルギーを発症しており、小麦を含む食品を口にすると皮膚の腫れや腹痛などの症状が出るほか、呼吸困難に陥り意識を失うこともあり、食事制限を余儀なくされたとしています。
【時事ドットコム:「茶のしずく」被害で一斉提訴=全国500人超、70億円請求-悠香など3社に】
小麦成分を含んだ「茶のしずく石鹸(せっけん)」でアレルギー症状が相次いだ問題で、全国の購入者ら535人が20日、製品に欠陥があったとして製造販売元の悠香(福岡県)など3社を相手に計約70億4000万円の損害賠償を求める訴訟を、東京や福岡など全国15地裁・支部に一斉に起こした。
弁護団によると、茶のしずく石鹸をめぐる集団提訴は初めて。原告の大半は女性で、製造物責任法(PL法)に基づき、慰謝料や治療費などの支払いを求めている。
訴えられたのは他に、共同で製造販売したフェニックス(奈良県)と、アレルギーの原因とみられる小麦成分「グルパール19S」を製造した片山化学工業研究所(大阪市)。
訴状によると、原告らは洗顔などで茶のしずく石鹸を使用し、小麦アレルギーを発症。小麦を含む食品を口にすると、皮膚の腫れや腹痛などの症状が出るほか、呼吸困難に陥り意識を失うこともあり、食事制限を余儀なくされたとしている。
【朝日新聞デジタル:茶のしずく石鹸被害者が一斉提訴 総額70億円賠償請求 – アピタル(医療・健康)】
悠香(福岡県)が販売した「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品による小麦アレルギー発症問題で、被害者計535人が20日、悠香など3社に総額70億4600万円の損害賠償を求め、全国の地裁に一斉提訴した。弁護団によると、今後も手続きが済み次第、提訴する予定で、原告数は1千人を超える可能性があるという。
悠香以外の被告は、旧商品の製造元のフェニックス(奈良県)と、アレルギー発症の原因物質とされる小麦由来成分を製造した片山化学工業研究所(大阪市)の2社。原告側は、症状に応じて1人あたり462万~1500万円の損害賠償を求めている。
全国で4650万個が販売された「茶のしずく石鹸」を使って小麦アレルギーを発症したとして、535人の患者が、石けんを販売していた会社などに対して損害賠償を求める訴えを、全国15か所の裁判所に一斉に起こしました。
訴えを起こしたのは、福岡県の化粧品会社「悠香(ゆうか)」が販売していた「茶のしずく石鹸」を使って小麦アレルギーの症状が出た患者535人で、20日、東京や福岡など全国15か所の裁判所に一斉に訴状を提出しました。
訴えによりますと、原告は「グルパール19S」という小麦の成分を含んだ「茶のしずく石鹸」を使って小麦アレルギーになり、じんましんや呼吸困難の症状が出たり、小麦を含んだ食品を食べられなくなったりして、日常生活や仕事に支障が生じたとしています。
そして、「悠香」や製造会社など3社に対して、症状に応じて1人当たり1000万円から1500万円の損害賠償を求めています。
小麦の成分を含んだ「茶のしずく石鹸」は、おととし12月上旬までに全国で4650万個が販売されましたが、使用した人の一部に小麦アレルギーの症状が出たため、会社側は販売を取りやめ、自主回収を進めています。
厚生労働省によりますと、「茶のしずく石鹸」を使い、アレルギーの症状を訴えている人は、ことし2月末までに全国で1567人に上っています。
訴状を提出したあと記者会見した、東京の30代の女性の原告は、「一時は意識不明になって、精神的にも落ち込み、引きこもりがちになってしまった。多くの人に化粧品の危険性を理解してもらおうと、提訴に踏み切った。会社は責任を認めて、誠意ある対応をしてほしい」と訴えました。
また、長野県の54歳の女性は、「アレルギーを発症した恐怖で摂食障害になり、家族にも迷惑をかけてしまった。患者の苦しみを理解してほしい」と話していました。
一方、「茶のしずく石鹸」を製造・販売している「悠香」は、「現時点では訴状が届いていないのでコメントしかねますが、お客様に対して、訴訟を提起されたかどうかにかかわらず、誠意を持って対応します」とコメントしています。