「茶のしずく石鹸」アレルギー症状471人、うち66人重篤な症状

7月から国民生活センターや厚労省から被害が報告されている「茶のしずく石鹸」で、アレルギー症状を471人が引き起こし、うち66人が救急搬送や入院が必要な重篤な症状だったと厚労省が発表しました。
7月当初に国民生活センターに相談があった件数でも650件ほどあったとされ、日本アレルギー学会にも千件超す症例が報告されているそうで、被害件数は更に増えるかもしれません。

「茶のしずく石鹸」アレルギー症状471人、うち66人重篤な症状

急性アレルギー被害出た「茶のしずく石鹸」で女性提訴、全国に弁護団設立も | CUTPLAZA DIARY
「茶のしずく石鹸」アレルギー重症例相次ぎ集団訴訟の動き | CUTPLAZA DIARY
「茶のしずく石鹸」使用者が急性アレルギーで呼吸困難や意識不明など国民生活センターに約650件の相談 | CUTPLAZA DIARY

国民生活センターの報告ではアレルギー反応によるアナフィラキシーショックを引き起こした人が呼吸困難や意識不明に陥り救急車で運ばれるといった相談が約650件寄せられた

合わせて集団訴訟の動きもあるようですが、こうした小麦由来のアレルギーは生涯に渡って注意が必要な問題ですので、今後の動向が気になります。
また、「茶のしずく石鹸」以外のメーカーの製品でもアレルギー症例があったそうですが、美容や化粧品などに使われる成分のアレルギー検査が必要になるのかもしれません。
ただし、今回のアレルギーはアレルギーの原因物質となった小麦由来タンパク質「グルパール19S」などを使用した後に、運動などで汗をかくと引き起こる『運動誘発性のアレルギー』ですので、それなりの検証期間が必要でしょう。

asahi.com(朝日新聞社):茶のしずく石けんで66人重篤 アレルギー症状471人 – 社会asahi.com(朝日新聞社):茶のしずく石けんで66人重篤 アレルギー症状471人 - 社会

 延べ約467万人に約4600万個販売され、小麦由来成分による重いアレルギー症状を引き起こすとして自主回収中の悠香(福岡県)の「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品をめぐり、発症者が471人に上ることが、厚生労働省のまとめでわかった。うち66人は、救急搬送や入院が必要な重篤な症例で、一時意識不明に陥った例もあった。

 14日にあった厚労省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会で、10月17日までに悠香から報告のあった件数が示された。一方、日本アレルギー学会には千件を超す症例が報告されているといい、被害件数は増える可能性がある。

 症例は、全身の腫れや呼吸困難など。小麦アレルギーが元々なかった人も、アレルギーの原因物質が目や鼻の粘膜などに毎日少しずつ付着することで、発症することがあるという。原因となった小麦由来成分は様々な石鹸や化粧品で使われているが、悠香の自主回収の後、悠香と同じ小麦由来成分を使っていた10社が33商品計380万個余を自主回収している。

asahi.com(朝日新聞社):茶のしずく以外でもアレルギー症例7件 厚労省が調査 – 社会asahi.com(朝日新聞社):茶のしずく以外でもアレルギー症例7件 厚労省が調査 - 社会

 悠香(福岡県)が自主回収中の「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品以外に、小麦由来成分を含むせっけんやシャンプーなどでも7人のアレルギー症例が厚生労働省に報告された。うち4例の小麦由来成分は「茶のしずく石鹸」とは異なる。

 14日の厚労省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会で示された。それによると、7人は不明分を除いて10~40代の女性。小麦を含む食品を食べて運動した後などに、じんましんや皮膚炎、急激な血圧低下などの症状が現れた。

 「茶のしずく石鹸」と異なる小麦由来成分を使っていた4例は、ヘアトリートメントとシャンプーが2例ずつ。商品名は公表されておらず、いずれも自主回収はされていない。

 同じ小麦由来成分を使っていた2例はともに自主回収中のせっけんで、1例がコスメナチュラルズ(東京)の「サヴォン アンベリール」と「サヴォン アンベリール ノワール」。もう1例がフェニックス(奈良)の「はちみつクレンジングソープP」。残り1例は、小麦由来成分が同じかどうか不明。

2011/10/15 厚生労働省の発表
小麦加水分解物含有石鹸「茶のしずく石鹸」と全身性アレルギーに係る報告について】[PDFファイル]

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...