「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品の小麦由来成分によるアレルギー問題で、厚生労働省は23日、2月末時点でアレルギー発生報告1786件になったと医薬品等安全対策部会で明らかにしました。そのうち呼吸困難や意識不明などで入院が必要な重症例が226件と発表しました。ただし業者と医療機関からの報告は重複している可能性もあるとしています。
■アレルギー発生報告
製造販売業者からの報告が1567件、医療機関からが219件
■入院などが必要な重症例
製造販売業者からの報告が172件、 医療機関からが54件
アレルギー発生した人は、せっけんの使用で皮膚を通して小麦成分が体内に吸収されて抗体が作られ、小麦を含む食品を食べることでじんましんやショック症状などが起きる可能性があるとされています。
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報道をきっかけに同社に連絡した事例がほとんどで、新たに被害が拡大したわけではないとしています。
しかしながら茶のしずく石鹸の旧製品による被害報告を受けていた消費者庁が放置していたり、旧商品の差し替えや利用者に報告が遅れていた為に被害が広がったとも原因追及などが必要になります。
【茶のしずく:アレルギー発症報告、1786件に 厚労省 – 毎日jp(毎日新聞)】
悠香(福岡県大野城市)が販売した「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧製品によるアレルギー発症問題で、厚生労働省は23日、10年9月から12年2月末までの発症報告が計1786件になったことを明らかにした。悠香には昨年11月時点で500件超の報告があったが、関係学会などの注意喚起により大幅に増えた。
厚労省によると、せっけんなどの医薬部外品や化粧品の使用による全身性アレルギーの報告はこれまでほとんどなかった。このため、専門家は日本アレルギー学会のホームページを通じて症例を集め、発症予防や診断基準の確立に向けた研究を進めている。
厚労省が同日の医薬品等安全対策部会で行った説明によると、製造販売業者からの報告が1567件、医療機関からが219件あった。このうち入院などが必要な重症例は、それぞれ172件、54件。ただし業者と医療機関からの報告は重複している可能性もあるという。
日本アレルギー学会や厚労省によると、アレルギーの原因とみられるのは旧製品に含まれる小麦由来成分「グルパール19S」。グルパール19Sが洗顔などで皮膚から吸収されて体内で異物と認識され、アレルギーの原因となる抗体が作られるため、小麦を含んだ食品を食べると食物アレルギーを発症すると考えられるという。
旧製品は05年から約5年間にわたり約4650万個が販売されたが、アレルギーの発症報告を受け悠香は10年12月以降、小麦由来成分を除いた製品に切り替えている。
【発症者1500人超える 「茶のしずく」アレルギー – 47NEWS(よんななニュース)】
「茶のしずく石鹸」の旧製品によるアレルギー問題で、製造販売業者「悠香」(福岡県)の2月末までの集計で、アレルギー発症者が1567人に上り、このうち救急搬送や入院をした重症者が172人だったことが23日、分かった。厚生労働省が同日の医薬品等安全対策部会で報告した。
昨年10月17日までの集計では、発症者471人、うち重症者66人だった。大幅に増えたが、厚労省安全対策課は、報道をきっかけに同社に連絡した事例がほとんどで、新たに被害が拡大したわけではないとみている。
茶のしずく石鹸の旧製品は計約4650万個販売され、悠香は昨年5月から自主回収している。
【朝日新聞デジタル:「茶のしずく」被害1500人超す 重症者は172人 – 社会】
「茶のしずく石鹸(せっけん)」の旧商品の小麦由来成分によるアレルギー問題で、厚生労働省は23日、発症者が2月末時点で1567人に上ったと公表した。昨年10月から3倍以上になった。このうち、呼吸困難や意識不明になるなど救急搬送や入院が必要だった重症者は172人だった。
厚労省が、販売元の化粧品会社「悠香」(福岡県)から2月29日までに受け付けたアレルギー発症者の報告数を薬事・食品衛生審議会の部会に伝えた。昨年10月17日時点の報告数は471人(うち重症66人)で、4カ月あまりで1千人以上増えた。
【時事ドットコム:アレルギー発症1500人に=茶のしずく石鹸-厚労省】
小麦成分を含んだ「茶のしずく石鹸(せっけん)」旧製品の使用者にアレルギー症状が相次いだ問題で、厚生労働省は23日、製造販売元の悠香(福岡県)などから2月末までに報告された発症者数が計1567人になったと薬事・食品衛生審議会に報告した。うち172人は救急搬送や入院が必要なケースだった。
厚労省によると、せっけんの使用で皮膚を通して小麦成分が体内に吸収されて抗体が作られ、小麦を含む食品を食べることでじんましんやショック症状などが起きる可能性が考えられるという。