八幡平クマ牧場で女性従業員が熊に襲われ 1人負傷し応答なし1人不明 もう1頭出ているという情報

秋田県鹿角市の「八幡平クマ牧場」で20日、女性従業員が熊に襲われたと消防に通報があり、救急隊員が駆けつけたところ熊のオリの扉が開いており、少なくともヒグマ4頭がオリの外に出ていました。また、20日に出勤していた女性従業員が行方不明とのことです。
地元の猟友会が昼すぎに熊4頭を射殺したということですが、おりの外にもう1頭出ているという情報があり、警察などが周辺の警戒と、女性の救出に当たっています。
消防によると、女性従業員は69歳と76歳とみて確認を急いでいます。

八幡平クマ牧場のヒグマ
八幡平クマ牧場で女性従業員が熊に襲われ 1人負傷し応答なし1人不明 もう1頭出ているという情報

市内の小中学校に体育の授業などで屋外に出ないように通知を出し、スキー場ではスキー客に放送で注意を呼びかけています。

動物による負傷や死亡事故は過去にも起きていますが、往々にして安全マニュアルを怠ったことが原因です。

クマ牧場で女性従業員襲われる NHKニュースクマ牧場で女性従業員襲われる NHKニュース

20日午前、秋田県鹿角市にある「八幡平クマ牧場」で、女性飼育員が熊に襲われ、ほかにも女性従業員1人の行方が分からなくなっています。
消防によりますと、地元の猟友会がこれまでに、おりから逃げた4頭を射殺したということです。

20日午前10時ごろ、秋田県鹿角市の「八幡平クマ牧場」で、女性飼育員が熊に襲われたと消防に通報がありました。
救急隊員が駆けつけたところ、熊が飼育されていたおりの扉が開いていて、少なくともヒグマ4頭がおりの外に出ている状態だったということです。
また、このほかに、20日に出勤していた女性従業員1人の行方が分からなくなっているということです。
消防によりますと、地元の猟友会が昼すぎに熊4頭を射殺したということですが、おりの外にもう1頭出ているという情報があり、警察などが周辺の警戒と、女性の救出に当たっています。
クマ牧場は、鹿角市の中心部から20キロほど南の山あいにあります。
秋田県によりますと、このクマ牧場は、秋田県と岩手県境の山の中にある、個人経営の牧場です。
牧場にはヒグマやツキノワグマなど、合わせて38頭が飼育されているということです。
冬の間は休園し、大型連休前に開園するため、準備を進めていたということです。
これを受けて、鹿角市教育委員会は、市内すべての小中学校に、体育の授業など屋外での活動を控えるよう通知を出しました。

朝日新聞デジタル:飼育クマが従業員襲撃、1人応答なし1人不明 秋田 – 社会朝日新聞デジタル:飼育クマが従業員襲撃、1人応答なし1人不明 秋田 - 社会

 20日午前10時5分ごろ、秋田県鹿角市八幡平の八幡平クマ牧場の男性従業員から、「従業員が飼育しているクマに襲われた」と119番通報があった。秋田県警などによると、当時、園内には従業員3人がいた。女性従業員(76)が敷地内で足などをかまれ倒れているが、クマの警戒のため中には入れない状態で救助できず、呼びかけにも反応しないという。もう1人の60代の女性従業員が行方不明となっている。

 同牧場は個人経営で、38頭のヒグマやツキノワグマを飼育。今月下旬まで冬季閉園中で、県警によると、クマの飼育施設のおりの扉が開いていたとみられ、少なくとも5頭がおりから逃げ出したが、現場に駆けつけた地元猟友会員が正午ごろ、4頭を射殺した。残る1頭も敷地内にいるとみられるが、県警は付近の国道を通行止めにしたほか、猟友会員が付近を捜索している。

秋田クマ牧場:4頭脱走し射殺 女性従業員1人死亡か- 毎日jp(毎日新聞)秋田クマ牧場:4頭脱走し射殺 女性従業員1人死亡か- 毎日jp(毎日新聞)

 20日午前10時5分ごろ、秋田県鹿角(かづの)市八幡平の「八幡平クマ牧場」から、女性従業員がクマに襲われたと119番があった。県警や消防によると、女性従業員は足をかまれるなどして死亡した模様。また午前10時半ごろ、別の女性従業員がオリの中で倒れているのを確認したが、安否は不明だという。
 ヒグマとみられる4頭がオリから脱走して敷地内を徘徊(はいかい)しており、地元猟友会が射殺した。襲ったクマは成獣とみられる。消防によると、女性従業員は69歳と76歳とみて確認を急いでいる。
 八幡平クマ牧場は、ヒグマなど38頭を飼育。現在は冬季閉園中だった。秋田県と岩手県の県境近くにあり、2〜3キロ離れたところに集落がある。鹿角市は周辺の道路を封鎖し、警察や消防が警戒している。最寄りの小、中学校は現場から約17キロ。市総務課によると、各小中学校には連絡済みだという。
 動物園などのクマが人を襲った例としては、05年に「富士サファリパーク」(静岡県裾野市)で、飼育舎からクマを外に出す作業をしていた従業員2人がヒグマ2頭に襲われ、うち1人が死亡した。

2012/04/20
時事ドットコム:従業員2人が死亡=クマ6頭を射殺-秋田時事ドットコム:従業員2人が死亡=クマ6頭を射殺-秋田

 秋田県鹿角市の八幡平クマ牧場で従業員がクマに襲われた事故で、県警鹿角署は20日午後、女性従業員2人の死亡を確認した。地元猟友会は、飼育施設の外に出たクマ6頭を射殺。同署は他のクマがおりの中にいることを確認し、敷地外に出たクマはいないと断定した。同署は施設の安全管理に問題がなかったか調べている。
 鹿角署によると、死亡したのは75歳と69歳の女性従業員。
 2人と男性従業員(69)は、餌やりのため園内にいてクマに襲われた。男性が逃げて通報し、救急隊が午前10時半ごろ到着。おりの外の西側で1人が倒れているのを確認したが、クマがいたため近づけなかった。猟友会が正午ごろ、おりの外にいたクマ4頭を射殺。同署は午後2時ごろ、西側で従業員の死亡を確認した。
 猟友会は同3時前にも1頭を射殺し、他に1頭が死んでいるのが確認された。
 同署は同3時50分ごろ、おりの外の北側で、もう1人の従業員が死亡しているのを発見した。
 県などによると、おりは計6カ所あり、このうち最も大きなおりは3方向をコンクリート製の壁で囲まれた運動場に、鉄格子を備えた餌場が接する構造。このおりは壁の高さが数メートルあるが、運動場の一角に雪が高く積もっている箇所があったという。

2012/04/21
クマ牧場 県が再三指導 : 秋田 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)クマ牧場 県が再三指導 : 秋田 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 鹿角市の「八幡平クマ牧場」で20日、オリを逃げ出したヒグマに襲われ、飼育員とみられる2人が死亡した事故。同牧場に対してクマの飼育許可を出していた県は20日午後、急きょ記者会見し、同牧場に対し、飼育状況などでたびたび改善指導してきたことを明らかにした。

 県生活環境部の佐々木弘次長らが会見した。佐々木次長らによると、県動物管理センターの担当者が年2回程度、同牧場を訪問して施設の状況などをチェックしてきた。近年は老朽化した設備や、観覧時の危険箇所などについて改善指導してきた。

 さらに、同牧場では、環境省が定めた飼育開始日や飼育理由などを記録する「飼養管理台帳」を作成していなかった。県はこれまで再三にわたって、作成するように指導していたという。また、観覧客と展示場の間の柵が低いとして指導した。

 昨年度は、東京都の動物愛護団体から、「劣悪なクマの飼養環境の改善を求める」との内容の公開質問状が、佐竹知事宛に提出されていた。

 県によると、同牧場は1987年に設立された。経営者が相次いで変わり、現在は通算で7番目。県生活衛生課によると、ピークの95年は133頭を飼育していた。経営者のほか、男性1人と、死亡したとみられる女性2人の計4人で運営していた。

クマ襲撃の2女性死亡 秋田の牧場、雪を踏み台に脱走か  :日本経済新聞クマ襲撃の2女性死亡 秋田の牧場、雪を踏み台に脱走か  :日本経済新聞

 秋田県鹿角市の秋田八幡平クマ牧場で女性従業員がヒグマに襲われた事故で、県警は20日、女性2人の遺体をおりの外側で発見した。おりは施錠され、内側の隅の一部では壁の高さに近い所まで雪が積もっていた。県警はクマが雪を踏み台にして乗り越えた可能性もあるとみて、施設管理のあり方に問題がなかったか、業務上過失致死容疑を念頭に捜査を進める。

 逃げ出したクマは6頭で、すべて地元の猟友会が射殺した。

 鹿角署は、2人は従業員の舘花タチさん(69)と舘花タケさん(75)とみて身元の確認を急いでいる。遺体には、かみ傷とみられる複数の傷があった。2人はおりの両端近くで約50メートル離れて見つかった。

 秋田県によると、おりはコンクリート製で高さ約4.5メートル、幅約48メートル、奥行き約20メートル。斜面を利用して建てられており、地上からのぞき込むようにして見学する構造。内部で3つに仕切られ、逃げ出したクマは一番広いおりに入っていた。

 鹿角署などによると、この日午前8時ごろから、男性従業員(69)と女性従業員2人が餌やりや除雪の作業を開始。餌を与えようとした際、クマがおりから逃げ出したとみられる。タケさんが「おりからクマが逃げた」と叫びながら走ってきたため、男性従業員が経営者に連絡したという。

 県は年1回以上立ち入り調査をし、施設の補修などを指導していた。事故を受けて今後、経営者から事情を聴く。

 県によると、この牧場は1987年7月に開設。個人が経営している。コンクリートや金属製のおりに囲まれた複数の施設がある。〔共同〕

■追記 2012/06/10 11:09
クマ牧場2人死亡「運動場に雪投げた」元従業員 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)クマ牧場2人死亡「運動場に雪投げた」元従業員 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 秋田県鹿角市八幡平の「秋田八幡平クマ牧場」で今年4月20日、逃げたヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した事件で、業務上過失致死容疑で9日に逮捕された元従業員の舘花清美容疑者(69)(秋田県鹿角市)が県警の調べに対し、「運動場に雪を投げた」と話していることがわかった。

 県警は、雪が捨てられたことで運動場内に雪山(高さ約3・3メートル)ができ、これをクマが登って逃げたとみて捜査を進める。

 県警によると、舘花容疑者は4月16、18日に運動場周辺など牧場内を建設機械で除雪した際、雪を運動場内に投げ入れたことを認め、「(運動場の隅近くにある)プールに捨てれば、解けると思った」と供述しているという。

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