人工多能性幹細胞(iPS細胞)を初めて作製した京都大学の山中伸弥教授(50)にノーベル生理学・医学賞受賞の受賞が決まりました。iPS細胞の発表から6年というスピード受賞ですが、今後、新薬の開発、難病の解明、再生医療など様々な幅広い分野での応用で多くの難病などに役立てられることが期待されています。
また、山中伸弥教授の素晴らしいところはiPS細胞を他の大学と共同で研究をしている点です。これにより、多角的にiPS細胞を活用した研究が進んでいます。
【山中伸弥 iPS細胞研究所長・教授がノーベル生理学・医学賞を受賞 (2012年10月8日) — 京都大学】
山中伸弥教授と交流のある、iPS細胞を使った治療法の確立の夢を託してきた筋肉が骨に変形する難病と闘う兵庫県明石市立魚住中3年の山本育海(いくみ)さん(14)は「iPSが世界中に広まって研究が進み、薬の開発が早くなると思うとうれしい」と受賞を喜びました。
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田中眞紀子田中文部科学大臣はノーベル生理学・医学賞受賞の決まった山中伸弥教授に電話で「わがことのようにうれしい。役所(文科省)を挙げて、内閣を挙げて、今後も一生懸命支援させていただく」と祝意を伝えました。その後の記者会見で「人類の幸せに日本の研究者が貢献していることはすばらしい。国の予算に強弱を付けて、ここに特化するという国家の意思をしっかり反映したほうがいい」と述べ、iPS細胞研究の分野に予算を重点配分すべきだとの考えを示しました。
しかしながら、民主党政権は鳩山由紀夫政権時に事業仕分けと称して化学分野などの研究費の削減をしていた経緯があります。
今回も田中眞紀子文部科学大臣は「国の予算に強弱を付けて、ここに特化するという国家の意思をしっかり反映したほうがいい」などと化学分野の研究費について、成果が出ないと予算を組まないというような趣旨の発言をしていますが、これまで山中伸弥教授が研究費を集めるために苦労されたことを何も理解していないようです。
科学や技術に関する研究は2位じゃダメなんです。
また、山中伸弥教授を装ったTwitterが出ていたようですが、山中伸弥教授はTwitterをしておらず偽者ということが分かっていますので注意してください。
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