京都大と帝京大、遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞

遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞を作ることに京都大学と帝京大学が成功したし米科学誌で10日発表しました。
iPS細胞は元になる細胞と遺伝情報が同じため、遺伝的な病気の患者からiPS細胞を作る際に遺伝子が異常になる問題がありました。
今回の成果で遺伝的な病気の患者からiPS細胞を作り治療に使える可能性が出ました。

京都大と帝京大、遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞

同じ日にiPS細胞の研究が発表されていましたが、そちらも京都大学のiPS細胞が使われていました。

iPS細胞で歯のエナメル質再生に成功。東北大や岩手医大などの研究グループ | CUTPLAZA DIARY

それもそのはずで、iPS細胞(人工多能性幹細胞)は京都大学の山中伸弥らのグループによって、マウスの線維芽細胞(皮膚細胞)から2006年に世界で初めて作られたのですから、当然といえばそうなのかもしれませんね。

こうして様々な分野での研究成果がたくさん報告されているのは、日本の大学同士で協力してiPS細胞の研究がなされることによるものが大きいのかもしれませんんね。

朝日新聞デジタル:遺伝子異常のマウスから正常iPS細胞 京大など成功 – サイエンス朝日新聞デジタル:遺伝子異常のマウスから正常iPS細胞 京大など成功 - サイエンス

 遺伝的な病気のマウスから、正常なiPS細胞をつくり出すことに京都大、帝京大のグループが成功した。このiPS細胞からつくったマウスは病気にならなかった。米科学誌プロスワンで10日発表した。

 iPS細胞の遺伝情報は元になる細胞と同じ。遺伝的な病気の患者からiPS細胞をつくっても、遺伝子は異常のままで、再生医療に応用する際の課題だった。今回の成果でiPS細胞が遺伝的な病気の治療に使える可能性が出てきた。

 帝京大の堀江重郎教授らが、遺伝子の異常で腎臓に小さな袋が大量にできて機能が悪くなる「多発性嚢胞(のうほう)腎」のマウスをつくり、その細胞から京大の多田高准教授らがiPS細胞をつくった。

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