「iPS細胞」タグアーカイブ

「iPS細胞」の健康関連会社を装った振り込め詐欺の電話が来た。

迷惑な電話勧誘が毎日のようにかかってきますが、ついに「iPS細胞」関連の健康関連の勧誘を装った振り込め詐欺の電話が来ました。
健康食品のようなものを売りつける気なのでしょうが、こいつらiPS細胞をなんだと思ってるんでしょう。それ以前に、年配者を騙して儲けようという性根が腐っています。

母が最初に電話に出たのですが、「iPS細胞」に関するパンフレットが届いていますかなどと意味の分からないことを言うので、「若いものに変わります」と私に変わろうとしたら電話をかけてきた人から電話を切りました。

「iPS細胞」の健康関連会社を装った振り込め詐欺の電話が来た。

この電話番号は以前は消費者金融のような電話勧誘をしていたようですが、会社名や内容もデタラメで、ようは金品を送りつけさせる「振り込め詐欺」でもしようとしたのでしょう。

最近の振り込め詐欺はオレオレ詐欺ではなく様々な話で信用させてお金を振り込ませたり、お金を郵送させるなどしているそうです。

日頃から知らない電話は怪しいものとして注意して、速やかに電話を切り、近くの人に相談するようにしましょう。
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「iPS細胞」より簡単に万能細胞が作れる「STAP細胞」理研など国際研究チームが発表

マウスの実験で細胞に刺激を与えることで、様々な組織や臓器などを作ることが出来る「万能細胞(多能性幹細胞)」を作る新手法を発表したと理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センター長)細胞リプログラミング研究ユニットの小保方晴子研究ユニットリーダーを中心とする研究ユニットと同研究センターの若山照彦元チームリーダー(現 山梨大学教授)、および米国ハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授らの共同研究グループが発表しました。研究内容は英科学誌「ネイチャー」に掲載されました。
小保方晴子氏は、細胞外刺激による体細胞からの多能性細胞への初期化現象を刺激惹起性多能性獲得(Stimulus-Triggered Acquisition of Pluripotency; STAPと略する)、生じた多能性細胞を「STAP細胞」と名づけました。

いわゆる万能細胞である「多能性幹細胞」は、再生医療や治療薬の開発に役立つとして、これまでにもES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)が研究されており、「STAP細胞」は「第3の万能細胞」といえるものです。

「iPS細胞」より簡単に万能細胞が作れる「STAP細胞」理研など国際研究チームが発表

「iPS細胞」より簡単に万能細胞が作れる「STAP細胞」理研など国際研究チームが発表

「iPS細胞」より簡単に万能細胞が作れる「STAP細胞」理研など国際研究チームが発表

「iPS細胞」より簡単に万能細胞が作れる「STAP細胞」理研など国際研究チームが発表

「iPS細胞」と「STAP細胞」の違いは、「iPS細胞」は作製に2~3週間かかるのに対し、「STAP細胞」は最短で2日程度で作ることが出来ます。これは「iPS細胞」が人の体細胞に未分化性を促進する転写因子と呼ばれるタンパク質を作らせる遺伝子を細胞へ導入する技術に時間がかかるのに対し、「STAP細胞」は(今回の研究ではマウスの)リンパ球を酸性溶液に短時間入れた後に培養をすれば初期化された細胞が出来るためです。

植物ではどの細胞でも成長因子を加えると様々な部分になることが出来る細胞ができるのに対し、人を含めた哺乳類動物では受精卵が分裂し多様な細胞に変わり、体細胞が分化を完了すると細胞の種類は固定されます。
今回の「STAP細胞」は体細胞を簡単に初期化する方法である上に、これまでES細胞やiPS細胞が作れなかった胎盤なども作れることから、様々な細胞や組織が作れる医療などの分野で期待されます。

そして「iPS細胞」と違い、遺伝子情報を操作しない「STAP細胞」はガン化の恐れが少ないとされています。

さて、今回の「STAP細胞」の研究ではマウスを使った段階の研究結果であり、一部報道ではアメリカで猿の骨髄移植の研究が始まっているというものもありましたが、人での実験はこれからの話しです。
「iPS細胞」は先行して研究され実際に人の患者に使用され始めていますが、ガン化しないような手法も研究がされています。
「STAP細胞」においては、これまでの「万能細胞」としての性能が人間でも得られるのかどうか、さらなる研究成果を待ちたいと思います。

また、朝のニュースで「STAP細胞」は胎盤が作れるという話に、はるな愛さんが食いついていましたが、技術的には出来ても、生命倫理的に使用してはいけない分野というものがあるはずです。
いろいろな医療への活用の可能性があるからこそ、この「万能細胞」の使用に関する法律などの仕組みについても作る必要があるでしょう。
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慶応大と京都大の研究チーム、iPS細胞で「毛包」再生 毛髪再生治療に応用

慶應義塾大学医学部の大山学専任講師(皮膚科学)らと京都大の研究チームは、髪の毛を作ったり支えたりする「毛包」を部分的に再生する実験に成功したと発表しました。
毛包は毛穴より下にあるむ組織で、主にケラチノサイトという皮膚細胞でできた筒の形をしており、底部分に発毛の命令を出す毛乳頭細胞があります。
大山学・慶応大専任講師(皮膚科学)らは、人のiPS細胞にたんぱく質などを加え、毛包の骨格部分のもとになる細胞を作製し、この細胞を、皮膚細胞に毛包を作るよう働き掛ける「毛乳頭」の代わりに同様の力を持つ若いマウスの皮膚細胞(幼若線維芽細胞)と混ぜてマウスの皮膚に移植しました。移植した細胞は約3週間後には毛包を形作り、毛も生えたとのことです。また、この毛包には人特有の遺伝子も確認されたといいます。

人のiPS細胞から皮膚細胞を作りマウスの細胞と混ぜてマウスの皮膚に移植→毛包が出来て毛が生えた!

慶応大と京都大の研究チーム、iPS細胞で「毛包」再生 毛髪再生治療に応用
iPS細胞を使って再生させた毛包
iPS細胞を使って再生させた毛包

iPS細胞(人工多能性幹細胞)のように毛の生える幹細胞移植で発毛の実験は、2012年4月にも東京理科大学総合研究機構の辻孝教授(再生医工学)や豊島公栄プロジェクト研究員らのチームが成功させています。
東京理科大チーム、毛の生える幹細胞移植で無毛マウスが発毛 何度も生え変わる | CUTPLAZA DIARY東京理科大チーム、毛の生える幹細胞移植で無毛マウスが発毛 何度も生え変わる | CUTPLAZA DIARY
東京理科大チーム、毛の生える幹細胞移植で無毛マウスが発毛 何度も生え変わる

薄毛や脱毛の治療に応用できる可能性があると期待されていますが、問題なのは今のところ、人の細胞だけで毛包が出来る見通しは立っていないということです。
辻孝・東京理科大教授(再生医工学)は「毛髪の再生に向けて一歩進んだといえる。今後は毛包のすべての細胞を人の細胞から作ることが課題となる」と話しています。

今回の実験では、大量採取が難しい人の毛乳頭の細胞ではなく、採取が容易な若いマウスの細胞を用いた結果、部分的な毛包が再生されましたが、人のiPS細胞から毛乳頭を作ることができれば、今回の方法を応用して完全な人の毛包を再生させることが可能になると期待できるとしています。
23日には京都大グループが世界で初めて腎細胞作成に成功していますが、こちらもiPS細胞を腎臓の前段階の中間中胚葉へ変化させた後に、マウスの腎細胞を混ぜて培養させることで、中間中胚葉の一部が管状の組織になり、試薬の反応で尿細管になったと確認できたそうです。

毛髪の生える毛包の数は、誕生した時から既に決まっていて、決して成人になるに従い増えることはないとされていたのですが、iPS細胞をはじめとした再生医療が髪の毛にも応用されるようになれば、脱毛症や火傷によって毛包が失われたり髪の毛の生えなくなった人が髪の毛を取り戻せる日が来るのかもしれませんね。
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「iPS細胞」虚偽発表のiPS騒動男が独占インタビューでカラオケ熱唱しててワラタ

iPS細胞の心筋移植手術という虚偽の研究発表が問題になった森口尚史氏(48)がWEB版フライデーに「iPS騒動男に独占インタビュー」で載っているんですが、カラオケ熱唱する彼の写真が面白すぎた。ちなみに歌った曲は『ロンリー・チャップリン』から、TM NETWORKの『Get Wild』、尾崎豊の『15の夜』、SMAPの『青いイナズマ』

森口氏のiPS細胞心筋移植を誤報の読売と共同通信が謝罪 ネイチャー誌、京大・山中教授らの論文を盗用の疑いと報じる | CUTPLAZA DIARY森口氏のiPS細胞心筋移植を誤報の読売と共同通信が謝罪 ネイチャー誌、京大・山中教授らの論文を盗用の疑いと報じる | CUTPLAZA DIARY

東大医学部付属病院もクビになったそうですけど、今後どうするんだろうw
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森口氏のiPS細胞心筋移植を誤報の読売と共同通信が謝罪 ネイチャー誌、京大・山中教授らの論文を盗用の疑いと報じる

iPS細胞から心筋細胞を作り重傷の心臓病患者に移植したという森口尚史氏(48)の研究成果について疑義が生じている問題で、この研究成果について11日に報道していた読売新聞は13日、誤報であると報じるとともに、iPS心筋移植に関する記事に誤りがあったことを認め謝罪しています。
また、米国で森口尚史氏が初の臨床応用を実施したとする記事を配信していた共同通信社も「誤った情報を読者にお伝えしたことをおわびします」とする吉田文和編集局長のコメントを発表しました。

ハーバード大学の否定後に取材を受ける森口氏

森口氏は口頭で発表するとしていたニューヨーク幹細胞財団主催の国際会議の会場に現れませんでした。
国際会議の会場に森口氏は研究成果のポスターを掲示していましたが、国際会議を主催する「ニューヨーク幹細胞財団」の広報担当者「ポスターは取り外した。森口氏はここにはいない」と語っています。

読売新聞の謝罪記事並びに検証によると、森口氏の論文で「共同執筆者」とされる大学講師が論文に全く関与していなかったそうです。
大学講師が否定しているのは森口氏は心筋細胞の移植の研究成果をまとめた論文で、森口氏はネイチャー・プロトコルズ」誌に掲載予定と読売新聞の取材に話していました。

大学講師は「森口氏とは約5年会っておらず、論文に名前が使われることは全く知らなかった」と話しています。
また、別の共同執筆者の大学教授は、ハーバード大の倫理審査について森口氏に尋ねていますが、「クリアになった」と回答されたといいます。
読売新聞は9月19日に「米ハーバード大学客員講師」を名乗る森口氏から話を持ちかけられ、10月1日には、論文草稿と自ら行ったという細胞移植手術の動画などが読売新聞に電子メールで送られていました。この時に森口氏は論文を科学誌「ネイチャー・プロトコルズ誌」に投稿したとしていました。取材は4日午後に東大医学部付属病院の会議室で行われ「2月に重症の心不全患者(34)にiPS細胞から作った細胞を移植し、うまくいった」と説明されています。

ところが12日の時点で論文はネイチャー・プロトコルズ誌に掲載されることはありませんでした。
かわりにネイチャー・プロトコルズ誌は森口氏の論文はiPS細胞の作成でノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授らの複数の論文を盗用した疑いがあると報じました。

再生医療の第一人者である大学教授に森口氏の論文草稿について意見を聞き「本当に行われたのなら、6か月も生存しているというのは驚きだ」とのコメントを得たことも踏まえ、9日昼に読売新聞の担当次長が部長に概要を説明し、部長は記者に「物証は十分か」と確認したうえ、できるだけ早い掲載を指示していました。
こうした経過をたどり、「iPS心筋を移植 初の臨床応用」という記事を11日朝刊1面で報道し、さらにニューヨークで森口氏にインタビュー取材し、11日夕刊1面で「死の間際 iPSしかなかった」との続報を掲載したと説明しています。

今回の誤報を報じた読売新聞の読売新聞東京本社編集局長は検証や確認のないまま誤った内容を報じたことについて由々しき事態であるとし、「私たちはそれを見抜けなかった取材の甘さを率直に反省し、記者の専門知識をさらに高める努力をしていきます」と謝罪しています。

ハーバード大学当局者は読売新聞の取材に対し「iPS細胞移植に関する森口氏の話はうそだと確信している」と話しています。
森口氏はハーバード大学の「客員講師」を名乗っていましたが、ハーバード大に属していたのは、1999年11月から2000年1月初旬までの1か月余りだけで、現在は何も関係がないとしています。

ハーバード大学当局者によると森口氏が行ったとする心筋細胞の移植のためには、ハーバード大学の倫理審査委員会の同意が必要ですが、それを示す記録はなく、森口氏の話していた「マサチューセッツ総合病院の複数の患者に細胞移植を行った」についても、ハーバード大学当局者は「マサチューセッツ総合病院では、だれ一人として、そんな移植は受けていない」と話しています。

マサチューセッツ総合病院は12日に「iPS細胞を使った治療が行われた形跡は一切ない」と森口氏の主張を全面否定する声明を発表しました。
マサチューセッツ総合病院の広報担当責任者スーザン・マクグリービー氏は「iPS細胞の臨床研究に関する申請自体がない。(森口氏による)手術は、当病院では一切行われていない」と否定しました。

声明によると、森口氏とiPS細胞に関する論文の共著があるレイモンド・チャン医師からの聞き取り調査の結果として「チャン医師は森口氏が今回発表した臨床治療の経緯について何も知らない」と言明し、名義が勝手に使われた可能性を示唆しています。
マクグリービー氏は「私が言えるのは、彼はわずかの期間しかこの病院にはおらず、それから10年以上も過ぎたということだけだ」と話しました。

当初、NHKの取材に対し森口氏は、「東京大学の特任教授で、ハーバード大学の客員研究員も兼任している」と述べ、「自分は医師で、アメリカの医師の資格も持っている」としたうえで、実際に「マサチューセッツ総合病院で重い心臓病の34歳の男性患者にiPS細胞から作った心筋細胞を『私が』心臓に注射して移植を行った」と説明していました。

しかし、日本時間の11日夜遅く、NHKは改めて確認したところ、「医師免許はないが、看護師の免許は持っている。アメリカでは、医師の指示の下で医療行為を行う助手の資格はあり、実際に細胞を移植する注射を行った」と説明を変更していました。

アメリカの国際学会から研究内容について疑義が示されたことについては「なぜハーバード大学や手術を行った病院が、臨床研究の申請を受け付けていないと否定しているのか、全く分からない。移植に関するデータなど証拠はすべて日本にあるため、今は移植の実施を証明することはできないが、落ち着いた段階で一緒に研究を続けてきたアメリカの研究者とも連絡を取り、説明をできるようにしたい」と述べ、「iPS細胞から変化させた細胞をヒトに移植したことは間違いない」と述べ、実際にiPS細胞を使った治療を実施したと改めて主張しました。

その後、森口氏は「今まで言っていたことは自分では正しいと思っている」と話しましたが、臨床治療を行ったかどうかについて「分からない」とし、滞在していたホテルの屋外で質問した報道陣に「こういうふうな感じではなく、ちゃんとした形で話したい」と繰り返しました。
病院の発表について「間違いがないかどうか確かめてみないと分からない」と話した後、「(病院は)どうしてこういうことを言うのか。間違っている」と述べ、「状況とかのみ込めないところがある」と話したといいます。

共同執筆者の1人となっている東京医科歯科大学の佐藤千史教授も、森口氏の論文について記者会見し、「ことしの8月か9月に学会で発表する内容を簡単に記した抄録がメールで送られてきた。正しい研究の進め方だと判断し、共同執筆者として了承した。今思えば検証が不十分だった。ハーバード大学の正式な講師と考え、全く疑っていなかった。責任を感じている」と説明しました。

また、おととしにも大学のグループと共にiPS細胞を使ってC型肝炎の治療薬の効果的な組み合わせを見つけたと報道されたことについても、共同執筆者となっている佐藤教授は「確認が不十分で不明を恥じている」と述べました。
一方、2つの発表について大学の森田育男理事は「発表内容が正しいかどうか分からないが、大学ではiPS細胞を使った実験や研究を行った事実はない」と述べました。
東京医科歯科大で会見した佐藤千史教授は森口氏の大学院時代の指導教官でした。佐藤教授は「早い段階で気づかなかったという反省はある。論文に出している写真やデータを送ってくるので、信じるしかなかった」と釈明しました。
森口氏が卒業した東京医科歯科大学は93年に医学部保健衛生学科を卒業し、同年に看護師の国家資格を取得、95年同大大学院修士課程を修了している。修士論文のテーマは「健康診断における異常所見の評価とその予後に関する考察?超音波エコーによる胆のうポリープの自然経過の検討」97年から09年までは同大で、保健看護学や健康情報の統計分析などの科目を担当する非常勤講師として勤務していたと発表しました。

嘘のニュースだけを扱う「虚構新聞」が今回の読売新聞の誤報について記事を更新しており、「本記事は読売新聞社内のゴミ箱から拾った原稿を参照して執筆・掲載いたしました。秀逸な記事をご提供くださった同社にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます」と述べています。
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ノーベル生理学・医学賞受賞の受賞の山中伸弥教授が研究費得るために描いた自作の絵

ノーベル生理学・医学賞受賞の受賞が決定した京都大学の山中伸弥教授(50)も、研究資金を得るために大変苦労されています。2003年には独立行政法人科学技術振興機構の研究事業に応募し、iPS細胞の重要性を自作の絵を交えてプレゼンテーションし5年間で約3億円が支給されました。
今年3月にも研究資金のカンパを訴えるために京都マラソンに参加し、現在も資金面など環境が整っている米国に年10回、研究の為に渡米しています。

京都大の山中伸弥教授にノーベル賞決定!人工多能性幹細胞(iPS細胞)を初めて作製 | CUTPLAZA DIARY京都大の山中伸弥教授にノーベル賞決定!人工多能性幹細胞(iPS細胞)を初めて作製 | CUTPLAZA DIARY

1999年当時はiPS細胞以前はES細胞という胚性幹細胞の研究が盛んでしたが、受精卵を用いなくてはならず、癌化しやすいというデメリットがありました。
そうした涙する受精卵やマウスの絵を描いてプレゼンし山中伸弥教授は研究費を獲得してから研究が加速したといいます。
今回のノーベル賞を受けてiPS細胞に資金提供をという声が出ているようですが、そうではなく、将来のための技術や研究には、それぞれに資金を充てるようにしないと、今後の成功に繋がらないという証明になりましたね。
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京都大の山中伸弥教授にノーベル賞決定!人工多能性幹細胞(iPS細胞)を初めて作製

人工多能性幹細胞(iPS細胞)を初めて作製した京都大学の山中伸弥教授(50)にノーベル生理学・医学賞受賞の受賞が決まりました。iPS細胞の発表から6年というスピード受賞ですが、今後、新薬の開発、難病の解明、再生医療など様々な幅広い分野での応用で多くの難病などに役立てられることが期待されています。
また、山中伸弥教授の素晴らしいところはiPS細胞を他の大学と共同で研究をしている点です。これにより、多角的にiPS細胞を活用した研究が進んでいます。

山中伸弥 iPS細胞研究所長・教授がノーベル生理学・医学賞を受賞 (2012年10月8日) — 京都大学山中伸弥 iPS細胞研究所長・教授がノーベル生理学・医学賞を受賞 (2012年10月8日) — 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2012/121008_1.htm

山中伸弥教授と交流のある、iPS細胞を使った治療法の確立の夢を託してきた筋肉が骨に変形する難病と闘う兵庫県明石市立魚住中3年の山本育海(いくみ)さん(14)は「iPSが世界中に広まって研究が進み、薬の開発が早くなると思うとうれしい」と受賞を喜びました。

iPS細胞で歯のエナメル質再生に成功。東北大や岩手医大などの研究グループ | CUTPLAZA DIARYiPS細胞で歯のエナメル質再生に成功。東北大や岩手医大などの研究グループ | CUTPLAZA DIARY
京都大と帝京大、遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞 | CUTPLAZA DIARY京都大と帝京大、遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞 | CUTPLAZA DIARY
横浜市立大学などのグループ、iPS細胞から人の肝臓作成に成功 | CUTPLAZA DIARY横浜市立大学などのグループ、iPS細胞から人の肝臓作成に成功 | CUTPLAZA DIARY

田中眞紀子田中文部科学大臣はノーベル生理学・医学賞受賞の決まった山中伸弥教授に電話で「わがことのようにうれしい。役所(文科省)を挙げて、内閣を挙げて、今後も一生懸命支援させていただく」と祝意を伝えました。その後の記者会見で「人類の幸せに日本の研究者が貢献していることはすばらしい。国の予算に強弱を付けて、ここに特化するという国家の意思をしっかり反映したほうがいい」と述べ、iPS細胞研究の分野に予算を重点配分すべきだとの考えを示しました。
しかしながら、民主党政権は鳩山由紀夫政権時に事業仕分けと称して化学分野などの研究費の削減をしていた経緯があります。
今回も田中眞紀子文部科学大臣は「国の予算に強弱を付けて、ここに特化するという国家の意思をしっかり反映したほうがいい」などと化学分野の研究費について、成果が出ないと予算を組まないというような趣旨の発言をしていますが、これまで山中伸弥教授が研究費を集めるために苦労されたことを何も理解していないようです。
科学や技術に関する研究は2位じゃダメなんです。

また、山中伸弥教授を装ったTwitterが出ていたようですが、山中伸弥教授はTwitterをしておらず偽者ということが分かっていますので注意してください。
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横浜市立大学などのグループ、iPS細胞から人の肝臓作成に成功

あらゆる細胞に変化できるiPS細胞から人の肝臓を作ることに横浜市立大学などのグループが成功しました。
これまでもiPS細胞から幹細胞を作る技術はありましたが、肝臓の働きが再現された複雑な立体構造の臓器は再現することが出来ていませんでした。

幹細胞に変わる前の前駆細胞と血管に変わる血管内皮細胞と、細胞同士を繋ぐ間葉系細胞を加えて培養した肝臓の元をマウスの頭部に移植したところ、直径5ミリの肝臓に成長したとのことです。

生体肝移植は日本でも行われることがあるようですが、拒絶反応により移植部位の機能が低下してしまうこともあるそうですし、自身の細胞から臓器を作ることが出来れば、そうした問題もクリアできる時代が来るのかもしれませんね。
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東京理科大チーム、毛の生える幹細胞移植で無毛マウスが発毛 何度も生え変わる

東京理科大学総合研究機構の辻孝教授(再生医工学)や豊島公栄プロジェクト研究員らのチームなどのグループは、毛を作る器官の元となる幹細胞を作成し、皮膚に埋め込むことで何度も生え変わる正常な毛を生やすことにマウスの実験で成功させ、その成果をイギリスのオンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズに発表しました。
東京理科大学では昨年の2011年2月に、毛の生えていないマウスに毛包を作る幹細胞を移植し毛を再生することに成功したと発表していましたが、この時のマウスが1年間生き続けるまで観察を続けたということでしょうか。

東京理科大チーム、毛の生える幹細胞移植で無毛マウスが発毛 何度も生え変わる

抜け毛や白髪の原因で髪の幹細胞生成に必要なタンパク質が解明 | CUTPLAZA DIARY抜け毛や白髪の原因で髪の幹細胞生成に必要なタンパク質が解明 | CUTPLAZA DIARY (東京医科歯科大学)
毛の再生治療、マウスで成功。脱毛症治療に応用 | CUTPLAZA DIARY毛の再生治療、マウスで成功。脱毛症治療に応用 | CUTPLAZA DIARY (東京理科大学)
米エール大学「発毛にスイッチ入れる物質」発見。発毛医療また一つ進展 | CUTPLAZA DIARY米エール大学「発毛にスイッチ入れる物質」発見。発毛医療また一つ進展 | CUTPLAZA DIARY (アメリカのエール大学)

組織や器官に成長する幹細胞は通常、胎児から採取しないと器官の再生が難しいのですが、今回のヒゲを用いた実験では成熟したマウスからでも発毛器官が再生できたとのことです。
昨年の2月の発表によると『マウスのひげは体毛より太く、直径が0.05ミリ程度でヒトの毛髪に近い。再生した毛を電子顕微鏡で分析すると、自然の毛と同様に中心に毛髄、周囲に毛皮質があった。さらに自然の毛は生え替わることを繰り返すが、移植後の毛包も3カ月間、21日周期で生え替わりが続いた。』とのことです。

大人のマウスからヒゲの毛包の幹細胞を採取して培養し、生まれつき毛の生えないマウスの背中に移植したところ、7割のマウスが3週間後に毛が生えてきたそうです。また、毛は毛周期ごとに生え変わり、マウスが寿命で死ぬ1年間発毛機能は維持したとしています。

そして、色素を作る細胞を一緒に移植すると白い毛を黒や茶色にすることができたそうです。

これまで毛の移植では後頭部の皮膚組織ごと取り出し、髪の毛の毛包ごと植えつける移植手術はありましたが、皮膚ごと取り除いた後頭部は上と下の皮膚を縫い合わせることから、皮膚自体のリスクが出てしまいます。また、植えつけた髪の毛が再び生え変わったり移植そのものがうまくいく確率が7割程度とのことです。

これから髪の毛の幹細胞による再生治療の技術が進み、早い時期に脱毛症治療に応用がされるようになるといいですね。
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京都大と帝京大、遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞

遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞を作ることに京都大学と帝京大学が成功したし米科学誌で10日発表しました。
iPS細胞は元になる細胞と遺伝情報が同じため、遺伝的な病気の患者からiPS細胞を作る際に遺伝子が異常になる問題がありました。
今回の成果で遺伝的な病気の患者からiPS細胞を作り治療に使える可能性が出ました。

京都大と帝京大、遺伝的に病気のマウスから正常なiPS細胞

同じ日にiPS細胞の研究が発表されていましたが、そちらも京都大学のiPS細胞が使われていました。

iPS細胞で歯のエナメル質再生に成功。東北大や岩手医大などの研究グループ | CUTPLAZA DIARY

それもそのはずで、iPS細胞(人工多能性幹細胞)は京都大学の山中伸弥らのグループによって、マウスの線維芽細胞(皮膚細胞)から2006年に世界で初めて作られたのですから、当然といえばそうなのかもしれませんね。

こうして様々な分野での研究成果がたくさん報告されているのは、日本の大学同士で協力してiPS細胞の研究がなされることによるものが大きいのかもしれませんんね。
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iPS細胞で歯のエナメル質再生に成功。東北大や岩手医大などの研究グループ

東北大の福本敏教授と岩手医大の原田教授や大津圭史研究員などの研究グループの共同研究により、マウスの人工多能性幹細胞(iPS細胞)を歯のエナメル質を生み出す細胞を作ることに成功したと10日発表されました。ちなみにiPS細胞は開発者の山中伸弥教授がいる京都大が作った物です。
iPS細胞を培養する際に、いったん前段階に当たる「神経堤細胞」へ分化させ、さらに象牙芽細胞へ分化する2段階方式を取ることで成功したそうです。
2段階の分化の際に与える栄養素は全く別な組み合わせであり、大津研究員によると「適した栄養素の組み合わせを見つけるのに最も時間がかかった」とのことです。

3B社 歯模型 上顎大臼歯(3根)モデル縦断3分解 (d10-5)

以前にも東京理科大学がiPS細胞で髪の毛や血管網付き組織を再生する事に成功していますが、日本のiPS細胞の研究はここ数年画期的に進んでいますね。

毛の再生治療、マウスで成功。脱毛症治療に応用 | CUTPLAZA DIARY

岩手医大の原田教授は「iPS細胞で本物の歯を再生できれば、人工物を使うインプラントなどと違い血管や神経が通じ、遺伝的に歯ができない患者の治療法などにも結び付けられるだろう」と、実用化に期待を寄せています。
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毛の再生治療、マウスで成功。脱毛症治療に応用

今年に入って髪の毛に関する研究が飛躍的に進んでいるのですが、今回は髪の毛を生成する毛包を作る幹細胞を移植することで、脱毛しているマウスに髪の毛を再生させることが出来たという研究が報道されています。

先日、東京医科歯科大の教授らの研究グループにより抜け毛や白髪になる仕組みが解明されたのですが、その際に私の予想として「毛髪生成の幹細胞により毛包を作り、それを頭皮に移植する「生毛植毛」の方が先」と考えていたのが実際に実現しそうですね。

毛の再生治療、マウスで成功。脱毛症治療に応用

今までの自己移植治療は、後頭部から少し下の皮膚を切り取って、髪の毛を毛包ごとに小分けして、直接脱毛している箇所に植えつけるというものですが、定着率の問題や切除した箇所の後遺症などが心配でした。
しかし、今回東京理科大での研究による技術によって、そのような他の部位を傷つけること無く脱毛部分に髪の毛を生やすことができるので、とても素晴らしい研究だと思います。

東京医科歯科大の抜け毛や白髪になる仕組みに欠かせない17型コラーゲンの生成に関する研究とともに、この幹細胞に因る脱毛症の自己移植治療は今後の実用化に注目が集まりそうです。
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抜け毛や白髪の原因で髪の幹細胞生成に必要なタンパク質が解明

東京医科歯科大の教授らの研究グループにより抜け毛や白髪になる仕組みが解明されたとのことで注目が集まっています。
毛根に特定の「17型コラーゲン」という特殊なタンパク質が不足すると、髪の生成に必要な毛包や色素に関する幹細胞が作られなくなり脱毛や白髪の原因になり、逆に人間の17型コラーゲンを作るよう遺伝子操作すると毛包や色素の幹細胞が出来て脱毛や白髪が抑えられることがマウスによる実験で分かったそうです。

抜け毛や白髪の原因で髪の幹細胞生成に必要なタンパク質が解明

脱毛や白髪に悩む人には朗報ですが、実用化にはまだまだ時間がかかりそうです。

この「17型コラーゲン」という特殊なタンパク質は、人工的には生成できないのと、普通のコラーゲンを摂取しても「17型コラーゲン」が増えるわけではないそうです。
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