ファミレス「ガスト」の客14人から赤痢菌検出。120店営業自粛

すかいらーくが運営するファミレス「ガスト」で飲食した14人から赤痢菌が検出された問題で宮城県は出荷元の宮城県内の工場が感染源と断定し3日間の営業停止処分としました。また、すかいらーくは31日に東北6県のガスト全91店、北海道の全23店、栃木県の一部6店の計120店の営業自粛としました。

食中毒を防ぐ!家庭の調理新常識110―安全な食卓なくして「食育」なし。
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日本国内で赤痢菌による集団食中毒が起きるのを久しぶりに見ましたが、人から人に経口感染するこの赤痢菌は国内で発生することは珍しくないようです。ここ数年の赤痢菌感染者は年間700~800人ほどあり、70%程度は海外渡航者で感染するケースがあり、国内でも保育園、学校、ホテルなどでの集団発生するケースがあります。

赤痢菌には4種あるのですが、多くのメディアで詳しく取り扱っているところが少ないですが、症状は軽症であるそうなので国内で多くある赤痢菌の一種なのかもしれません。

この赤痢菌は経口感染で人から人に移りますから、衛生管理をしっかりしていれば発生も起きにくいと思われます。
今回、感染源とされる食品は、患者全員が食した「浅漬けの漬物」だそうで、加熱処理が出来ない関係で赤痢菌の感染に至ったようですね。
朝の報道番組「スッキリ!」に出演していた医療関係者の「どこにでも発生する可能性はある」という話を理解できなかったのか、食中毒の理解が乏しそうなコメンテーター(加藤浩次とテリー伊藤)が「感染源の特定を徹底して欲しい」と発言していたのにはスッキリしませんでした。
報道番組の仕事はすかいらーくを責めることではないはずです。
赤痢菌は人から人に感染しやすい食中毒であるとともに、保菌後に数日の潜伏期間があるため、いつごろどこで食べた食品が感染の可能性があるのかという重要な情報を流して欲しかったです。

気になるのは東北で食中毒患者が集中している点であり、東北地方は東日本大地震の際起きた津波によってハエが大量発生していますが、今回の事件に関わらずハエによる媒介によりある程度食中毒リスクは高くなっていると思われます。
ハエを台所や食品のある場所に入れないようにするとか、一般の家庭でも食品に使う食器や道具・手指の消毒に注意してください。
また、食中毒は季節に限らず発生しますし様々な菌で起きますので、消毒の徹底と生肉・生魚の処理に気をつけるとか加熱をするなどの対策はしておいたほうが良さそうです。
消毒は手指にはアルコール消毒、包丁・まな板・食器は洗浄後アルコール消毒とか次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイター)などを希釈したものにつけるなどをしましょう。

asahi.com(朝日新聞社):ガストで飲食の14人から赤痢菌検出 120店営業自粛 – 社会asahi.com(朝日新聞社):ガストで飲食の14人から赤痢菌検出 120店営業自粛 - 社会

 東北4県で15人が細菌性赤痢に感染した問題で、宮城県は31日、14人については原因の食材がファミリーレストラン大手「すかいらーく」の食品工場(同県大衡村)で製造・加工されたと断定。同工場を3日間の営業停止処分にした。この工場から食材を納入した同社運営の「ガスト」で食事をしていた。同社は東北6県のガスト全91店、北海道の全23店、栃木県の一部6店の計120店の営業自粛を決めた。

 14人は山形、福島各5人、青森、宮城各2人。宮城県などによると、8月18~20日ごろにガストの11店舗で食事をした2歳~60代の男女14人が、下痢や発熱などを訴えた。8人が一時入院したが、いずれも快方に向かっているという。

 営業停止処分になったのは「すかいらーく仙台マーチャンダイジングセンター」。同社によるとこの工場は、営業を自粛した地域の「ガスト」「おはしカフェ・ガスト」「ステーキガスト」に食材を出していた。

 14人が食べていたのは、豚ショウガ焼き定食、サバみそ煮定食、野菜炒め定食、鳥のから揚げ定食、和風ハンバーグセットなどで、漬物などの副菜類は共通していたという。

食中毒を起こす微生物 赤痢菌|「食品衛生の窓」東京都福祉保健局
細菌性赤痢 – goo ヘルスケア
赤痢菌 – Wikipedia

宮城県/仙台保健福祉事務所,塩釜保健所トップページ

痛いニュース(ノ∀`) : ガスト東北4県で「赤痢」発症 120店で営業自粛 – ライブドアブログ痛いニュース(ノ∀`) : ガスト東北4県で「赤痢」発症 120店で営業自粛 - ライブドアブログ

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