首都圏男性連続不審死事件の被告に死刑判決 詐欺や殺人など起訴10件を認定

都内で連続して男性が不審死した事件で練炭自殺に見せかけて男性3人を木嶋佳苗被告が殺害した犯行と認定し、さいたま地裁は死刑を言い渡しました。
殺害の直接的な証拠がない中、検察側は木嶋被告が3人と死亡直前に会っていた上、いずれの現場にも事前に購入した練炭やこんろがあったなどの共通点を指摘し、「被告はぜいたくな生活を続けるため男性から金をだまし取り、発覚しそうになると関係を断ち切るために3人を殺害した」と主張していましたが、弁護側は一部の詐欺事件を除き無罪を主張していました。

首都圏男性連続不審死事件の被告に死刑判決 詐欺や殺人など起訴10件を認定

被告は色々と不思議な証言をしていたらしいですが、弁護側は木嶋被告が持ち出した別れ話が原因の自殺か火災による事故死として有罪にはならないと反論していたそうなので、まだ控訴審裁判は続くのだと思われます。

首都圏男性連続不審死事件の被告に死刑判決 詐欺や殺人など起訴10件を認定

首都圏男性連続不審死事件の被告に死刑判決 詐欺や殺人など起訴10件を認定

木嶋佳苗被告に死刑判決 NHKニュース木嶋佳苗被告に死刑判決 NHKニュース

東京・千葉・埼玉で男性3人を相次いで練炭自殺に見せかけて殺害した罪などに問われている木嶋佳苗被告の裁判員裁判で、13日、さいたま地方裁判所は「極めて重大で非情な殺人を3度も繰り返していて、3人もの尊い命を奪った結果は深刻で酌量の余地はない」と述べ、木嶋被告に死刑を言い渡しました。

木嶋佳苗被告(37)は、平成21年、東京・千葉・埼玉でインターネットの結婚紹介サイトで知り合った男性3人を相次いで練炭自殺に見せかけて殺害した罪などに問われました。
木嶋被告は一貫して無罪を主張し、検察は「被告はぜいたくな生活を続けるため男性から金をだまし取り、発覚しそうになると関係を断ち切るために3人を殺害した」と主張し、死刑を求刑しました。
判決で、さいたま地方裁判所の大熊一之裁判長は、男性3人の殺害について「証明が十分だ」として木嶋被告の犯行と認めたほか、詐欺などを含め起訴された10件すべてについていずれも木嶋被告の犯行と認定しました。
このうち、東京で53歳の会社員の男性が死亡した事件については「被告は練炭を入手したうえで事件の直前に被害者に会っていた。男性が自殺したという弁護側の主張は信用できず、男性を殺害したのは被告以外にありえない」と指摘しました。
また、千葉で80歳の男性が死亡した事件については「男性の遺体からは被告が処方されていた睡眠薬と同じ成分が大量に検出されている。被告はこの男性とも事件の直前に会っており、殺人罪が成立する」と述べました。
そのうえで、木嶋被告に「極めて重大で非情な殺人を3度も繰り返していて、3人もの尊い命を奪った結果は深刻だ。計画的で冷酷な犯行で酌量の余地はない」として死刑を言い渡しました。
判決の際、木嶋被告は裁判長の正面の席に座ったまま表情を変えずに言い渡しを聞いていました。

木嶋被告に死刑 首都圏の連続不審死 – 社会ニュース : nikkansports.com木嶋被告に死刑 首都圏の連続不審死 - 社会ニュース : nikkansports.com

 首都圏の連続不審死事件で、交際男性3人への殺人罪などに問われた無職木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の判決で、さいたま地裁(大熊一之裁判長)は13日、求刑通り死刑を言い渡した。

 殺害の直接証拠がない中、検察側は木嶋被告が3人と死亡直前に会っていた上、いずれの現場にも事前に購入した練炭やこんろがあったなどの共通点を指摘。「3つの殺人事件の犯人は全て木嶋被告」と主張していた。

 弁護側は、3人は木嶋被告が持ち出した別れ話が原因の自殺か、火災による事故死とし「疑わしい事件が3件あるからといって、有罪にはならない」と反論していた。

 1月5日に選任された裁判員6人の在任期間は100日で、2009年5月に制度が始まった裁判員裁判で最長。

 木嶋被告は09年1月、東京都青梅市の会社員寺田隆夫さん=当時(53)=を、同5月に千葉県野田市の無職安藤建三さん=同(80)、同8月には都内の会社員大出嘉之さん=同(41)=をそれぞれ殺害したなどとして、起訴された。

時事ドットコム:木嶋被告に死刑判決=全事件で有罪認定-首都圏連続不審死・さいたま地裁時事ドットコム:木嶋被告に死刑判決=全事件で有罪認定-首都圏連続不審死・さいたま地裁

 首都圏連続不審死事件の裁判員裁判で、男性3人を殺害したとして殺人と詐欺などの罪に問われた木嶋佳苗被告(37)に対し、さいたま地裁(大熊一之裁判長)は13日、求刑通り死刑の判決を言い渡した。判決は3件の殺人を含む全10事件で有罪とした。弁護側は一部の詐欺事件を除き、無罪を主張していた。

木嶋佳苗被告に死刑判決…3人殺害認定 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)木嶋佳苗被告に死刑判決…3人殺害認定 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 練炭自殺に見せかけて男性3人を殺害したとして、殺人罪などに問われて死刑を求刑された無職木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の判決が13日、さいたま地裁であった。

 大熊一之裁判長は、主文を後回しにしたうえで、3件の殺人事件について木嶋被告の犯行と認定し、死刑を言い渡した。三つの殺人事件には直接証拠がなく、検察側は、木嶋被告が練炭や睡眠薬を入手した履歴など数多くの間接証拠を積み上げた。判決は、これらを積極的に評価し、木嶋被告による連続殺人事件と断定した。

 判決は、木嶋被告が2009年1~8月、東京都青梅市、会社員寺田隆夫さん(当時53歳)、千葉県野田市、無職安藤建三さん(当時80歳)、東京都千代田区、会社員大出嘉之さん(当時41歳)に睡眠薬を飲ませるなどしたうえで、室内や車内で練炭に着火し、一酸化炭素中毒で殺害したと認定。詐欺罪など他の7件も被告の犯行とした。

 判決はまず、寺田さん殺害について「現場の練炭は、木嶋被告が入手した練炭と、個数や製造元が一致しており、被告人が犯人」と結論付けた。「練炭は料理に使うために購入した」という木嶋被告の法廷での説明は、「不自然で、購入した練炭の数が多い点に関しても合理的な説明ができておらず、信用しがたい」と断じた。

 安藤さん殺害でも、木嶋被告が事前に入手した練炭などから「被告人が犯人であることを裏付けられる」とし、安藤さんから検出された2種類と同じ成分の睡眠薬を過去に大量に処方されていたことも「犯人の同一性を高める」と述べた。

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