流通大手の「イオン」で販売した「かまぼこ」の商品の一部から、本来は原材料に使用していない小麦の成分が検出されたため、アレルギー症状を起こす可能性があるとして、およそ４万４７００個を回収すると発表しました。
回収の対象になっているのは中国や四国、九州のイオンやマックスバリュなど２３１店舗で販売された「トップバリュ鯛入り蒲鉾（赤・焼・白）」のうち、賞味期限が今月１１日から１９日までで、製造工場を示す番号が「Ｊ７８１」となっている商品です。
イオンによると、商品の製造後の自主検査で、一部から本来は原材料として使用していない小麦の成分が検出されたとして、混入の経緯を調べるとともにアレルギー症状を起こす可能性があるとして、およそ４万４７００個を回収するとしています。

「トップバリュ鯛入り蒲鉾（赤・焼・白）」のうち、賞味期限が今月１１日から１９日までで、製造工場を示す番号が「Ｊ７８１」となっている商品

食物アレルギー患者の数がわかるサイトが見つけられませんでしたが、アレルギー疾患だけでもアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎（花粉症）、アレルギー性結膜炎、 アレルギー性胃腸炎、気管支喘息、小児喘息、食物アレルギー、薬物アレルギー、蕁麻疹といった症状があり、特別にアレルギーと思っていない人でも、「茶のしずく石鹸」を使用し続けたことでアレルギー反応を起こした事故も起きています。

【「茶のしずく石鹸」アレルギー発生報告1786件 重症例が226件 | CUTPLAZA DIARY】

アレルギー症状が重度な場合、食べただけで死亡に至る事故も起きていますが、日本ではまだまだアレルゲンになる食品の明記が分かりにくい商品もあり、今回のような事故が起きた場合、かなり危険な事故が起きる可能性があります。

ちなみにイオンでは、三重県の米卸業者がイオンと契約する食品メーカー2社に対して、国産米と偽って大量の中国米を納入した事件がありましたが、「週刊文春」（文藝春秋／10月17日号）が掲載した『「中国猛毒米」偽装　イオンの大罪を暴く』を掲載し、イオンはイオン店内から週刊文春を撤去し、その後、文藝春秋を提訴しています。

週刊文春 2013年 10/17号 [雑誌]

【イオン かまぼこから不使用の小麦成分検出　NHKニュース】