阪大教授ら、脳波でロボットアームの操作に成功

頭で考えるだけでロボットアームを動かす実験に、大阪大学脳神経外科の吉峰俊樹教授らの研究グループが成功させました。

阪大教授ら、脳波でロボットアームの操作に成功

米神経学会誌(電子版)アナルズ・オブ・ニューロロジーに
Electrocorticographic control of a prosthetic arm in paralyzed patients
「麻痺患者の脳波による人工アームの制御」
という研究内容が発表されています。

長期の運動まひで動きをイメージすることが難しくなっている人でも、脳波だけで意思どおりにロボットアームを動かす事に成功しており、治療に使われる電極を脳の表面に置くだけで利用できるので安全性が高いとのことです。

それにしても、攻殻機動隊とかSFのような時代に進んでいるのだなぁと、技術や科学の進歩に驚かされますね。

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Electrocorticographic control of a prosthetic arm in paralyzed patients – Yanagisawa – 2011 – Annals of Neurology – Wiley Online LibraryElectrocorticographic control of a prosthetic arm in paralyzed patients - Yanagisawa - 2011 - Annals of Neurology - Wiley Online Library

Electrocorticography – Wikipedia, the free encyclopediaElectrocorticography - Wikipedia, the free encyclopedia

動作念じてロボット操作 阪大教授ら、脳波解析で – 47NEWS(よんななニュース)動作念じてロボット操作 阪大教授ら、脳波解析で - 47NEWS(よんななニュース)

 脳の表面に付けた電極で、手の指や肘を曲げ伸ばししようとする際の脳波のパターンを測り、これを基に動作を考えるだけでロボットの腕を動かす実験に大阪大の吉峰俊樹教授らが成功、米神経学会誌(電子版)に3日、発表した。

 長期の運動まひで動きをイメージすることが難しくなっている人でも、脳波の特徴をとらえることができた。吉峰教授は「精度向上など課題はあるが、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者などのサポートができる技術につなげたい」としている。

脳波でロボットアームを操作 NHKニュース脳波でロボットアームを操作 NHKニュース

患者の脳波を読み取って、本人の意図したとおりにロボットアームを動かすことに、大阪大学の研究グループが成功しました。研究グループでは、体を動かせない患者の生活支援に役立つ技術に発展させたいとしています。
大阪大学脳神経外科の研究グループは体を動かせなくなった患者の脳波を読み取り、本人の意図したとおりにロボットを動かす技術について研究を進めています。大脳の運動野と呼ばれる部分で、脳波を測定すると体の動きを高い精度で推定できることが分かってきたため、治療で脳の表面に電極を張り付けている患者の協力を得て、手や腕を動かすときの脳波の特徴を調べました。そして、脳波を読み取って患者が意図したとおりにロボットアームを動かせるかどうか実験したところ、物をつかんだり離したりする動作では、60%から90%の確率で本人の動きを再現できたということです。さらに、5年間まったく腕が動かない患者でも、本人がイメージした動作を90%の確率で推定できたということで、研究グループでは脳波を読み取って本人の意図したとおりにロボットを制御する技術にめどがついたとしています。研究グループのよし峰俊樹教授は「将来的には体を動かせないALSなど難病患者の生活支援に役立つ技術に発展させたい」と話しています。

阪大、運動まひ患者の脳波でロボアーム操作-ATR・東大と実証:日刊工業新聞阪大、運動まひ患者の脳波でロボアーム操作-ATR・東大と実証:日刊工業新聞

 大阪大学と国際電気通信基礎技術研究所(ATR)、東京大学は、脳表面の脳波を読み取ることで、運動まひ患者がまひの期間や程度によらずロボットアームを操作できることを実証した。指や手を曲げて物をつかめる。電極は既に治療につかわれているもので、脳の表面に置くだけなので脳を傷つけず安全性が高い。ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)の実用に近づくと見られる。
 神経がまひして体を動かせなくなる「筋萎縮側索硬化症(ALS)」の重症患者で1年以内に臨床試験を行う予定で、将来的にはALS患者を対象に実用化を目指す。成果は3日に米神経学会誌アナルズ・オブ・ニューロロジーに掲載される。
 てんかんや神経性の痛みなどの治療のため、脳表面に張る電極を活用した。まひの程度に差がある患者12人が手を握ったり、曲げたりするか、そうした動作を想像した時、γ(ガンマ)帯域と呼ばれる80―150ヘルツの脳波が大きく変化した。

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