中国が覚せい剤所持容疑で稲沢市議を逮捕。荷物渡したナイジェリア人に借金。無実主張も有罪の場合、死刑の可能性

愛知県稲沢市の桜木琢磨市議員(70)が10月31日、広東省広州の白雲国際空港で覚せい剤所持の疑いで中国公安当局に拘束されている事件で、覚醒剤が入ったスーツケースを市議に渡したとされるナイジェリア人の女性の夫に対し、借金を抱えていたとみられると一部メディアが報じています。

中国が覚せい剤所持容疑で稲沢市議を逮捕。荷物渡したナイジェリア人に借金。無実主張も有罪の場合、死刑の可能性

TBS系JNNの報道によりますと、桜木琢磨市議員は「多額の借金をしてナイジェリア関連の金融商品に投資したが、資金が返ってこなくなったため、返してもらおうと中国へ渡航した」「往復の航空券は自称ナイジェリア人の黒人男性が用意し、日本で受け取った」「広州市で別の自称ナイジェリア人の黒人男性から受け取った」「覚醒剤のようなものを結果として所持していたことは事実です。しかしスーツケースの中に違法な薬物が入っていることは知りませんでした。荷物をうかつに預かったことを後悔しています」と話しており、ナイジェリア人からスーツケースを受け取り、結果としてスーツケースに覚せい剤が入っていたことは認めているものの、スーツケースの中身については知らなかったとして無実を主張しています。

日本テレビは市議会関係者への取材で桜木琢磨市議員は自身が経営する貿易会社の取引先のナイジェリア人の夫に借金をしていたとみられると報じています。

稲沢市議会が家族から聞いた話では桜木琢磨市議員は以前から仕事で取引があったナイジェリア人から、「ビジネスの話がある」と夫婦で上海に来るように誘われたそうですが、10月29日に一緒に中部空港に行った外国籍(フィンランド人)の奥様は中国の査証が必要だったため渡航出来ず、桜木琢磨市議員だけが上海に向かったということです。家族は「行き先は上海だったのに、なぜ広州にいたのか分からない」と驚いている様子ということです。

稲沢市議会の野村英治議長らは外務省を訪れ、岸田外務大臣や担当の領事局長らと面会しました。
外務省は13日に桜木琢磨市議員と面会し、その際には健康状態は良好であり、中国の公安当局から司法手続きが進められているとの連絡を受けていることや、桜木琢磨市議員に対して中国の国内法に基づいたうえで助言などを行うと伝えました。

読売新聞は市議会議員が海外で拘束されるという地方自治法の議員失職の規定には外国法による刑罰は想定されていない前代未聞の出来事について、稲沢市議会が処遇に苦慮していると報じていますが、それ以前に中国での麻薬関連の逮捕者の場合には極刑になっている前例が多くあります。

中国司法当局は近く桜木琢磨市議員を逮捕し裁判に向けて準備しているとされますが、余程の証拠がない限り中国司法当局は弁解を認めないともみられており、中国の刑法では覚醒剤を50グラム以上所持で最高刑が死刑と定められており、今回桜木琢磨市議員が所持していた覚せい剤は3kg超と大量であることから、もしも中国での裁判で有罪になった場合には死刑を言い渡される可能性が高いとみられています。

中国が桜木市議の拘束を確認 広東省で勾留 – MSN産経ニュース中国が桜木市議の拘束を確認 広東省で勾留 - MSN産経ニュース

「中国で拘束された稲沢市の市議、拘束までのいきさつ」 News i – TBSの動画ニュースサイト「中国で拘束された稲沢市の市議、拘束までのいきさつ」 News i - TBSの動画ニュースサイト

中国で身柄拘束の議員への支援求める NHKニュース中国で身柄拘束の議員への支援求める NHKニュース

処遇は?報酬は?前代未聞の市議海外拘束で苦慮 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)処遇は?報酬は?前代未聞の市議海外拘束で苦慮 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

ナイジェリア人女性の夫に借金か 市議拘束 | 日テレNEWS24ナイジェリア人女性の夫に借金か 市議拘束 | 日テレNEWS24

「なぜ広州?上海のはず…」家族は困惑 稲沢市議拘束:朝日新聞デジタル「なぜ広州?上海のはず…」家族は困惑 稲沢市議拘束:朝日新聞デジタル

中ほどに稲沢市議のフィンランド人奥さんのインタビュー記事
るうてる  2009年 8月号 NO.740るうてる  2009年 8月号 NO.740
http://web.archive.org/web/20130530155203/http://www.jelc.or.jp/data/text/TXT200908.txt

覚醒剤所持の市議はハメられた? | 東スポWeb ? 東京スポーツ新聞社覚醒剤所持の市議はハメられた? | 東スポWeb ? 東京スポーツ新聞社

 元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏は「金の返済を迫られたナイジェリア人らが踏み倒そうとして、桜木市議に覚醒剤入りの荷物を持たせ、捕まえさせる目的だったとしても量があまりに多過ぎる。捕まったと同時に2億円を捨てることになる。ハメるだけなら100グラムや200グラムの少量で十分だったハズ」と指摘する。

 桜木市議は「薬物が入っているとは知らなかった」と話しており、何かしらの報酬の見返りに結果的にナイジェリア人グループの”運び屋”に仕立て上げられていた可能性が高そうだ。

2010年中国における日本人死刑執行問題 – Wikipedia2010年中国における日本人死刑執行問題 - Wikipedia

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...