ホルムアルデヒド原因物質、群馬の業者が排出か 3業者立ち入り調査へ

千葉県や埼玉県の利根川系浄水場で処理済みの水道水からホルムアルデヒドが検出された問題で、原因物質とされるヘキサメチレンテトラミンを群馬の業者が利根川支流の烏川に排出した可能性が高いことが分かりました。
9年前にもヘキサメチレンテトラミンの排出が原因で、ホルムアルデヒドを検出しており、埼玉県や群馬県にある工場の立ち入り検査を行うなどして、原因を調べていました。

ホルムアルデヒド原因物質、群馬の業者が排出か 3業者立ち入り調査へ

ホルムアルデヒド原因物質、群馬の業者が排出か 3業者立ち入り調査へ

0.6トンから4トンあまりのヘキサメチレンテトラミンが浄水場で塩素消毒ややオゾンと反応することでホルムアルデヒドやアンモニアが発生したということだそうです。

それから、塩素が放射性物質で変異しホルムアルデヒドが出たというデマが出ているようですが、ありえない嘘ということが分かっています。

ホルムアルデヒド原因物質、群馬の業者が排出か : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)ホルムアルデヒド原因物質、群馬の業者が排出か : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 千葉、埼玉県の利根川水系の浄水場で処理済みの水道水から国の基準を超える化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚生労働省などが原因物質と断定したヘキサメチレンテトラミンは、群馬県内の産廃業者が、同県内を流れる利根川支流の烏川に排出した可能性が高いことが24日、わかった。

 埼玉県内の化学工場が今月、処理を委託したといい、埼玉県が25日にも発表する。

 この産廃業者は、ヘキサメチレンテトラミンを処理するのに十分な施設をもっておらず、中和処理などをしないままで、排出した可能性が強いという。

 埼玉県などが、この産廃業者と委託元の化学工場に対し、廃棄物処理法に基づき状況の報告を求める。

 埼玉県と群馬県が疑いのある工場の立ち入り検査を行うなどして、排出源を調べていた。利根川水系では、9年前にもヘキサメチレンテトラミンの排出が原因で、ホルムアルデヒドを検出している。

利根川水系の原因物質が判明 NHKニュース利根川水系の原因物質が判明 NHKニュース

利根川水系の水道水から、国の基準を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出された問題で、原因となった主な物質は、川に排出された「ヘキサメチレンテトラミン」という化学物質だったことが分かりました。
この物質を扱っている事業所は埼玉県と群馬県に5か所あり、厚生労働省と環境省はそれぞれの県に対し、25日にも立ち入り調査するよう求めました。

この問題は、利根川水系の千葉、埼玉、東京、群馬の各自治体が管理する浄水場の水道水から、国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出され、一時、断水などの影響が広がったものです。
ホルムアルデヒドは河川の原水からは検出されていないことから、厚生労働省は、原因となる別の化学物質が浄水場で塩素と反応して発生したとみて、原因物質の特定を進めていました。
その結果、流域の浄水場で採取された水から、「ヘキサメチレンテトラミン」と呼ばれる化学物質が検出され、この水に塩素を加えるとホルムアルデヒドが生成されたということです。
このため、厚生労働省は原因となった主な物質はヘキサメチレンテトラミンとみています。
また、これまでに検出された濃度から、利根川水域に流出したヘキサメチレンテトラミンの量は全体で0.6トンから4トン程度と推定されるということです。
この物質を年間1トン以上扱っている事業所は、埼玉県に2か所、群馬県に3か所の合わせて5か所あり、厚生労働省と環境省はそれぞれの県に対し、25日にも立ち入り調査するよう求めました。

ヘキサメチレンテトラミンとは
ヘキサメチレンテトラミンは、樹脂や合成ゴムなどを製造する際の硬化剤や発泡剤、医薬品、火薬などに使われる有機物質です。
平成21年度の国内の生産量と輸入量は合わせておよそ5500トン。
常温では無色の結晶か白い粉末状をしています。
塩素やオゾンと反応すると、ホルムアルデヒドやアンモニアなど、有毒なガスが発生するということです。
繰り返し吸入すると、ぜんそくを引き起こすおそれのあることが報告されています。

朝日新聞デジタル:ホルムアルデヒドの原因物質特定 浄水場汚染で 厚労省 – 社会朝日新聞デジタル:ホルムアルデヒドの原因物質特定 浄水場汚染で 厚労省 - 社会

 利根川水系の浄水場でホルムアルデヒドが相次いで検出された問題で、厚生労働省は24日、工業用に使われる化学物質ヘキサメチレンテトラミンが主な原因物質と特定した、と発表した。推定で0.6~4トンが流入したとみられる。上流で大量に扱う工場は埼玉県に2カ所、群馬県に3カ所あり、環境省が両県に立ち入り調査を要請した。

 北千葉広域水道企業団の浄水場(千葉県流山市)で19日に9回にわたって採水されていた水を分析した結果、浄水場の塩素消毒でこの物質からホルムアルデヒドが生じたと判明した。東京都の三郷浄水場(埼玉県三郷市)で保管されていた水からも検出された。

 ヘキサメチレンテトラミンは、プラスチックの硬化促進剤、農薬の補助剤、ゴム製造の反応促進剤などに広く使われている。1トン以上を扱う工場などは法に基づく届け出の対象になっているが、排水規制の対象外になっている。

東京新聞:県、3事業所調査へ ホルムアルデヒド 9市町は確認されず:群馬(TOKYO Web)東京新聞:県、3事業所調査へ ホルムアルデヒド 9市町は確認されず:群馬(TOKYO Web)

 利根川水系の浄水場で基準値を超える有害物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、主な原因となったのは化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」と判明したことを受け、県は二十五日にも、この物質を扱っている県内三事業所に立ち入り調査する。
 県は二十三、二十四の両日、塩素と加わるとホルムアルデヒドを生むアミン類の化学物質を扱っている九市町の十六事業所で任意の聞き取り調査をしたが、化学物質の流出は確認されなかった。
 厚生労働省などは、利根川上流でヘキサメチレンテトラミンが流出し、浄水場の消毒用塩素と反応し、ホルムアルデヒドが発生したとみている。九年前に埼玉県内で基準値超のホルムアルデヒドが検出された際は、同県内の事業所が排出するこの物質が原因だった。

ホルムアルデヒド:原因物質はヘキサメチレンテトラミン- 毎日jp(毎日新聞)ホルムアルデヒド:原因物質はヘキサメチレンテトラミン- 毎日jp(毎日新聞)

 関東の浄水場で水質基準値を超える有害物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚生労働省と環境省は24日、原因物質は化学物質「ヘキサメチレンテトラミン」で0.6〜4トンが流出したとする推定結果を発表した。この物質を使っている利根川流域の群馬、埼玉両県の事業所5カ所について、環境省は25日にも立ち入り調査するよう両県に要請した。

 両省によると、ホルムアルデヒドの濃度がピークだった5月19日朝〜夕、北千葉浄水場(千葉県流山市)で取水していた水道原水の全9検体からヘキサメチレンテトラミンが検出された。濃度が高いほどホルムアルデヒドも多く検出される相関関係があった。

 ヘキサメチレンテトラミンはアミン類の化学物質。無色の固体で水に溶けやすく、水中で塩素と反応すると分解され、ホルムアルデヒドとアンモニアになる。ゴムや合成樹脂を固める材料として使用される。化学物質排出管理促進(PRTR)法で年間1トン以上扱う事業所の届け出が義務づけられており、群馬県に3事業所、埼玉県に2事業所がある。

 厚労省によると、人が多量に摂取し、ぜんそくになった事例があるが、毒性は低い。海外では食品の保存料として使われる場合があるが、日本では食品衛生法で添加物としての使用は認められていない。

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