滋賀県警大津北署は21日、大津市で娘が通う小学校の担任と主任に暴行を加えて怪我をさせたうえ、土下座を強要した母親(41)を逮捕しました。
逮捕容疑は9月30日午後3時半頃、娘が通う小学校に「娘がいじめられた。身内がナイフを持って相手の所へ行くと言っている」と電話をし、教諭ら25人に学校周辺などを警戒させて業務を妨害した疑いと、その約1時間後、自宅近くの駐車場で事情を説明しに来た担任ら教諭2人に「お前らのやったことを謝罪しろ」などと言いつのって、松葉づえで足や腕を殴ってけがを負わせ土下座で謝罪をさせるという傷害と強要の疑いです。
学校からの被害届を受け警察は傷害などの疑いで母親を逮捕、母親は「間違いありません」と容疑を認めています。
市教委によると、、9月に児童間でトラブルがあったことは把握しているが、いじめがあったとの認識はしておらず、トラブルも解決済みといい、警察が複数の児童に聞き取りをしたところ、いじめは確認できなかったということです。
さて、いじめがあったかどうかの前に、親がモンスターペアレント化して、教師や学校を攻撃しても何も解決しないのですね。
今回のように暴力行為など犯罪をした側が負けになります。
脅迫や暴力で何かが解決した試しがありません。
それで、暴力は絶対ダメで犯罪なのは当たり前なのですが、この事件の舞台が学校や教育委員会のいじめ隠蔽体質で有名になった「大津市」だそうで、母親が暴走したばかりに、本当に子供がいじめられていたら、一番可哀想なのは子供という状況になっていたりします。
このような有り様では、いじめの真相は闇に消えます。
先日、しまむらの店員に土下座させた女が逮捕される事件がありましたが、クレーマーに対しては脅迫や強要の時点で土下座してしまえば警察に被害届が出せるという前例ができてしまったわけですね。
教育委員会や警察の調べでは『児童間でトラブルがあったことは把握しているが、いじめがあったとの認識はしておらず、トラブルも解決済み』『複数の児童に聞き取りをしたところ、いじめは確認できなかった』そうで、そうか、いじめられた子供はいなかったんだね…で済ませていいものかどうかは、この報道だけでは確認できないと思います。
なぜなら、いじめた側は絶対にいじめたとは言いません。
いじめに証拠はないのですから。
このようにいじめた真相がハッキリとわからない状況下で、フジテレビの笠井信輔アナは「これで逮捕となると、モンスターペアレントが次々逮捕されるという話になりそうですけど、この母親はこれまでにも再三苦情の電話を学校に入れ、しかも今回はいじめの事実が浮上してこなかった。これは立件しようとなった可能性があります」と発言しているそうですが、仮にも報道の人間が憶測でこのような発言をするのはいかがなものなんでしょうか。
最近でもフジテレビのとくダネ!は「2ちゃんねるに企業が中小被害」と報じていましたが、その書き込みは社員のタレコミで、その企業は詐欺容疑で逮捕された事件がありました。
本来なら親は冷静に子供の話を聞き、学校側と連絡を取って対応すべきですが、このように暴れてしまうと何も解決しないばかりか、最悪の結末にしかならないのですね。
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