ここ最近の漫画と実写ドラマのお話が色んな方から出ていて、そろそろどうにかして欲しい

ここ最近の漫画と実写ドラマのお話が色んな方から出ていて、そろそろどうにかして欲しい

発端は昨年10月期放送の日本テレビドラマ「セクシー田中さん」の原作者で漫画家の芦原妃名子さん(享年50)が急死した件で、「実はわたしも」という漫画家の方々らからの告発が色々出てきていて、いろんな方面で影響が出てきているようなんですね。

ここ最近の漫画と実写ドラマのお話が色んな方から出ていて、そろそろどうにかして欲しい
ここ最近の漫画と実写ドラマのお話が色んな方から出ていて、そろそろどうにかして欲しい

それで芦原妃名子さんが漫画を出していた出版元の小学館が6日に社員向けの説明会にて急死の経緯を社外発信する予定はないと説明していたそうで『作家に寄り添う』と言ってるわりに、その対応で前に進めるのか気になるところです。

小学館 芦原妃名子さん急死の経緯、社外発信の予定なし 説明会受け、社員からは反発の声も― スポニチ Sponichi Annex 芸能

脚本家の三谷幸喜氏が「僕も長い間、仕事してきて、何でこんな思いをしなきゃいけないんだ、何でみんな分かってくれないんだ」という体験を語っていますが、『アカデミー賞だって脚本賞と脚色賞が別れてる。』と説明した上で『原作者、プロデューサー、脚本家がきちんと心を一つにして作っていかないと、きっといろんな問題が起こっていく』と話されています。

三谷幸喜氏 「セクシー田中さん」作者急死に声震わせ「踏みとどまってほしかった」「僕だって実は」/芸能/デイリースポーツ online

漫画や小説が実写化されるのは以前からありましたが、再現性が乏しかったり、全く違うキャストや台詞になったりしている作品も数多くあります。

わたしも読んでいた小説がドラマ化された際に、キャストの性別が変わってしまっていてびっくりしたことがありました。

【ビブリア古書堂の事件手帖】栞子「(時計じかけのオレンジの)旧版と新版では内容に大きな違いがあるんです」 – Fun heureux

ビブリア古書堂の事件手帖という小説で店主の女の人には妹がいたのですが、ドラマでは弟になっていました。

その時点でドラマはもういいかなってなったんですね。

当時、どうしてそうなったのかについて調べなかったのですがWikiによればンフィクション作家の山下柚実さんのお話としてノンフィクション作家の山下柚実によると、放送前の印象として「ご本人の能力より、売り出そうとする周囲の力というか、話題を仕込む背後の力の方がちらちらと目立ってしまう」としつつ、剛力さんの演技については高評価を寄せていたそうです。ただし、期待値の高い実写化だったのか初回視聴率は同期開始連続ドラマの中では第2位だったのが、最終話の視聴率8.1%は月9枠の最低視聴率を更新していました。

ビブリア古書堂の事件手帖 (テレビドラマ) – Wikipedia

漫画家と出版社、そしてテレビ業界の会社や脚本家という関係性がどのようになっているのかはわからないのですが、原作を題材にしてドラマを作る際に、脚本に原作者の意向が組み込まれない状況で制作されたり、原作者に会いたくないという制作陣の態度が最近の告発で露見していたりもしますが、おそらくはそういう原作のタイトルだけ借りているかのような考えで、脚本が脚色されているのが制作の現場で起きているのでしょうか。

芦原妃名子さんの訃報が出た際に

「日本のドラマをつまらなくしてるのは漫画原作!TV界から漫画原作追放を!漫画撲滅運動を‼︎」と発言した脚本家の方がいたという告発がされていましたけれど、内容的には漫画原作のドラマを作るからオリジナルが面白くならないという意味合いだったようなんですけれど、結局、漫画家さんからすればお願いして使わせてあげているのに、どういう立ち位置でそんなことが言えるんだって思いますね。

「日本のドラマをつまらなくしてるのは漫画原作!TV界から漫画原作追放を!漫画撲滅運動を‼︎」 – Togetter

ドラマ「西郷どん」「ハケンの品格」脚本家の中園ミホさんが「日本のドラマをつまらなくしてるのは漫画原作!TV界から漫画原作追放を!漫画撲滅運動を‼︎」と言ったという話について

漫画「海猿」「ブラックジャックによろしく」の作者の佐藤秀峰さんが自身のnoteにてドラマ化された当時の話をされていますが、映像化した「海猿」で起きたトラブルについてお話されています。

死ぬほど嫌でした|佐藤秀峰

ここで語られている

「海猿」の原作者が現れました。
「海猿」の原作者は僕なので、どういうことか分からないかもしれません。

https://note.com/shuho_sato/n/n37e9d6d4d8d9

のあたりがなんでそうなったのか本当に分からないくらい、原作をないがしろにされたのですね。

このお話の中でマイナスのイメージを持たれたであろう主演俳優さんがコメントを寄せていますが、オトナな対応を見せているようで、その実、佐藤氏から贈られた原画の画像をInstagramに上げていたそうで原画には「伊藤英明さんへ ドラマおもしろかったです。カッコイイ大輔に期待しています」と佐藤氏の直筆メッセージがしてあっただろうという暗喩を示しているのかという意見も出ていました。

伊藤英明「『海猿』は僕にとって一生の財産」 原作・佐藤秀峰氏から贈られた原画「今も大切に」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース

本当のところはもう当事者にしかわからないのではあるのですし、俳優さんには罪はないのかもしれないのだけれど、今の社会的な空気は当事者に相当冷たいものが感じられます。

そういう社会的な空気の中で脚本家の方々が討論会をしていたそうですが、どんなに内容的に良いことを書いていたとしても、取り扱いを間違えると悪い方にしか受け取らない人が出てきていて、それはそれで問題だったりします。

今後、出版社とドラマ制作会社がとるべき行動について考えると

  1. 誠実な対応と説明の提供:
    • 出版社とドラマ制作会社は、まずは事実を丁寧に説明し、公に情報を提供する責任があります。透明性を保ち、関係者やファンに対して誠実に対応することが求められます。
  2. 原作者の遺族との連絡:
    • 原作者の遺族とのコミュニケーションを大切にし、彼らの意向や感情を尊重しなければなりません。遺族が望む場合には、追加の声明や説明を提供することも考慮されます。
  3. 問題の調査と改善策の策定:
    • 問題が起こった背景や原因を徹底的に調査し、同様の問題が再発しないようにするための改善策を策定する必要があります。制作プロセスやコミュニケーションのあり方などを見直し、不適切な対応や手続きの修正を行うことが重要です。
  4. 原作者との協力強化:
    • 原作者やその代理人との密接な協力関係を築き、作品のドラマ化において原作者の意向を尊重することが不可欠です。原作者との円滑なコミュニケーションを図り、彼らの作品へのリスペクトを示すことが重要です。
  5. 業界全体での倫理規範の確立:
    • このような問題を防ぐために、業界全体で倫理規範を確立し、原作者の権利や意向を尊重する方針を明確にする必要があります。関係者間のコミュニケーションや契約条件の明確化、権利の保護に関する規定の強化などが含まれます。
  6. 社会的な責任の認識と対応:
    • 社会的な影響や批判に対しても真摯に向き合い、責任を取る姿勢を示すことが必要です。問題の解決に向けた行動を迅速かつ適切に取り、信頼回復に努めることが求められます。

このような悲しい事件を二度と起こさないためにも、出版社とドラマ制作会社は、信頼を回復し、今後同様の問題が発生しないように努めるべきです。

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