静岡県島田市、岩手県山田町の震災がれき約10トンの試験焼却開始

東日本大震災の被害にあった岩手県山田町の震災がれき約10トンの試験焼却を静岡県島田市のごみ処理施設で行うそうです。被災三県の震災がれきの受け入れは東北地方以外では、これまで東京都しか行っておらず、静岡県島田市で2例目となります。

震災がれき:試験焼却始まる 静岡・島田 – 毎日jp(毎日新聞)震災がれき:試験焼却始まる 静岡・島田 - 毎日jp(毎日新聞)

 東日本大震災で生じた岩手県山田町のがれき約10トンの試験焼却が16日午前、静岡県島田市のごみ処理施設で始まった。桜井勝郎市長のほか、川勝平太静岡県知事、細野豪志環境相が立ち会った。被災地のがれきを東北地方以外で処理する自治体は東京都に次ぎ2例目になる。

 市は、安全性を確かめるため試験焼却の結果を1カ月以上かけて分析し受け入れるかどうか、決める方針。この結果は、受け入れを検討している他の自治体の判断にも影響する「試金石」となる。

 震災で出たがれきの量は岩手県で約11年分、宮城県で約19年分とされ、復興の妨げとなっている。ただ、東京電力福島第1原発事故で、がれきが放射性物質に汚染されていないか、市民の懸念は強い。16日も住民が試験焼却の実施に抗議した。

今回の震災がれきが入ったコンテナの放射線量の数値は0・07~0・08マイクロシーベルト(がれき到着前に測った数値0・06~0・08マイクロシーベルト)とのことです。

日本の年間自然放射線1.4ミリシーベルト
レントゲンが0.05ミリシーベルト

1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)

数値に関しても問題ないようですし、あとは焼却後の数値と安全に埋め立てる為にどのように処理するかですね。

今回も反対派の人達が詰めかける騒ぎがあったようですが、
数値を毎回調べて安全な数値である上に適切な処理がされるなら、何も問題がないように思われます。

静岡に震災がれき 反対派集結、警察出動も| ytv 読売テレビ ニュース&ウェザー静岡に震災がれき 反対派集結、警察出動も| ytv 読売テレビ ニュース&ウェザー

 東日本大震災で発生したがれきの受け入れに向けた試験焼却を行う静岡・島田市で15日、反対派が市役所に詰めかけ、警察が出動した。

 島田市では15日午前から、岩手・山田町のがれき10トンが5回に分けて焼却施設に運び込まれている。運ばれたがれきは、静岡県の受け入れ基準をクリアしているというが、受け入れに反対する人からは「子供の将来のことを考えたら、放射線に汚染された土地で暮らすことはできない。(がれきの受け入れは)絶対に反対です」といった声が上がっている。

 また、がれきの受け入れに反対する市民ら約250人が同日午後1時頃、島田市役所に詰めかけ、警察官が出動する騒ぎとなった。

 がれきは、島田市内の一般ごみと交ぜられ、16日から焼却される予定。(02/15 19:44)

震災がれき、島田に到着 きょう10トン試験焼却 静岡 – MSN産経ニュース震災がれき、島田に到着 きょう10トン試験焼却 静岡 - MSN産経ニュース

2012.2.16 02:11
 東日本大震災で発生した岩手県山田町のがれき計8トンが入ったコンテナ4基が15日、試験焼却のため島田市のゴミ処理施設「田代環境プラザ」に運び込まれた。試験焼却にはがれき10トンが使われる。残り2トンは16日朝に搬入され、同日午前8時半ごろから一般ゴミ56トンと混ぜて試験焼却が始まる。

                   ◇

 田代環境プラザでは島田市職員らが立ち会う中、国から委託された民間業者がコンテナに線量計を近づけて空間放射線量を測定。「離れた場所と比較して3倍未満」という県や島田市の独自受け入れ基準を満たしていることを確認した。

 また、公式測定の前にがれきが入ったコンテナを敷地内で公開して自由に放射線量を測定できる時間を設けたところ、地元自治会役員らが訪れ、線量計をコンテナに近づけて数値を確認していた。

 コンテナの放射線量率を測った地元伊太地区の佐藤博海自治会長は「自治会として責任を持つために立ち会っている。数値は0・07~0・08マイクロシーベルトで、がれき到着前に測った0・06~0・08マイクロシーベルトと変わらない。試験焼却が終わるまできちんと計測を続ける」と話した。

 市環境課の田中一彦課長は「空間放射線量は妥当な数値で、作業は順調。コンテナを公開して自由に放射線量を計測できるようにしたことで、住民の理解に一定の効果があるのではないか」と述べた。

 一方、島田市役所の正面玄関には午後1時ごろ「がれき受け入れ絶対反対」などのプラカードを掲げた市内外の約200人が集まり、騒然とした。「リコール」「市長を出せ」などの怒号が飛び交う中、質問書と反対の署名簿を田中課長に手渡した。

 島田市は17日以降、住民らが自由に見たり放射線量を測ったりできるよう、試験焼却後の焼却灰を市役所や田代環境プラザで公開する。試験焼却で安全性が確認されれば、3月にも岩手県大槌町と山田町のがれき受け入れを正式に宣言することにしている。

昨年の震災直後の4月に川崎市で福島の震災瓦礫受け入れといった話があったときに、福島県民と名乗る川崎市の人に怒られたことがあります。
しかしながら、正しく処理をすれば問題ないのですし、被災地だけでは処理しきれない量の震災がれきやゴミがある状況は、他の自治体が協力してあげないといけないと思います。
ネットのデマ情報「福島の汚染ごみ受け入れ」信じた市民が川崎市に苦情2千件 – Drole de sujet
「福島県民」と名乗る方からのコメントへのお返事 – Drole de sujet
福島県の中でも放射性物質が少ない場所もあるわけで、そちらも適切に処理をすれば問題ないようにも思うのですが、そちらの受け入れは未だになかったのですね。

愛媛県松山市も数件の反対の電話で取りやめがあったようですが、
岩手県・宮城県・福島県被災三県で放射性物質が少ない場所での震災がれきの受け入れは考えてあげて欲しいと思います。

環境省環境省

■関連
成田山新勝寺、陸前高田市の被災松を受け入れ | CUTPLAZA NEWS

■追記 2012/02/18 11:35
島田市、がれき試験焼却終了 安全確認後、受け入れへ 静岡 – MSN産経ニュース島田市、がれき試験焼却終了 安全確認後、受け入れへ 静岡 - MSN産経ニュース

2012.2.18 02:09
 東日本大震災で発生した岩手県山田町のがれき10トンの試験焼却を17日に終えた島田市。桜井勝郎市長は安全性に問題がないことを確認の上、3月中にも正式受け入れを表明する。一部市民からは反対意見が出ているが、島田市の動きは全国的にも注目を集めており、市は独自に学校の空間放射線量を測定したり、焼却灰を一般公開するなど、市民の理解を得ようと懸命だ。

 今回の試験焼却で焼却灰は約3・5トン発生。同市では灰やスラグなどの放射性セシウム濃度を測定するため、検査会社にサンプルを引き渡した。焼却灰や焼却後に発生した金属類、スラグなどの一般公開は、20日から市内7カ所で始まる。

 市は、放射性物質拡散への市民の不安を解消しようと、独自に近隣小学校の空間放射線量を測定した。市立伊太小と同大津小の校門付近(速報値)は、試験焼却前の15日には0・07~0・08マイクロシーベルトで、焼却後の17日も0・07~0・08マイクロシーベルトだった。また、試験焼却を実施した田代環境プラザの敷地内は、15日には0・08~0・09マイクロシーベルトで、17日には0・09マイクロシーベルトだった。

 市環境課はいずれも「焼却前後で変化はない」としている。

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