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ロシア飛来の隕石 NASA「事前観測出来ず」露自由民主党党首「米国による新兵器実験だ」露軍「迎撃不可(デマ否定)」

ロシア中部のチェリャビンスク州などの広い範囲で15日、隕石とみられる物体が強い光を放ちながら爆発し、空中でバラバラになって落下しました。この隕石が超音速(時速6万キロ以上)で飛来した際に生じた衝撃波で多くの建物が壊されたり窓ガラスが割れ、割れたガラスなどで怪我をした人が1000人以上に上るなどの被害が出ています。
チェリャビンスクから西におよそ70キロ離れた湖の凍った水面に、直径8メートルの穴が見つかり、岸辺では直径6メートルのクレーターのようなものが確認されたほか、少なくとも4か所で隕石の一部とみられる破片が見つかったという情報もあり、ロシア政府などが確認を急いでいます。

飛来した隕石は1万トンだった

飛来した隕石は1万トンだった
NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門のトップで、地球の近くにある小惑星を観測し追跡しているチームを率いるジム・グリーン氏によると、「(事前に見つけることはできなかったのかという問いに対して)観測できなかった」とし「直径が15メートルほどの中規模の隕石だとみられる。これほどの隕石が人の住む地域に落下するのは珍しい」としており、既存の観測技術の限界を明らかにし、「観測態勢をより充実させる必要がある」と述べ、国際的な観測態勢を強化すべきだとしています。

NASA「事前に観測できなかった」

NASA「事前に観測できなかった」
地球上にはほぼ毎日、直径が3メートルから7メートルの小さな隕石が落下しているといい、そのほとんどが大気圏に突入した際に燃え尽きるか、海上など人の住まない地域に落下しているといいます。

さて、ロシア自由民主党のウラジーミル・ジリノフスキー党首は、「これは隕石の落下ではない。米国による新兵器実験だ。米国のジョン・ケリー国務長官は月曜日にこのことを警告するためにセルゲイ・ラヴロフ外相に連絡しようとしたが、ラヴロフ外相は外国訪問中だった。警告というのはつまり、挑発行為が行われるということで、それがロシアにも関係する恐れがあるということだ」と、アメリカの兵器実験だと主張してアメリカを非難する発言をしています。

ロシア自由民主党党首「米国による新兵器実験だ」

ロシア自由民主党党首「米国による新兵器実験だ」
ロシアでは一時、隕石をロシア軍が迎撃したという”デマ”がインターネットやテレビを中心に流れるなど混乱をしていましたが、ロシア軍関係者は否定し、ロシア非常事態省も「パニックに陥らないように」と国民に呼びかけています。
ちなみに、今回の隕石は音速を越える超音速で飛来しており、ロシア軍は「超音速で飛来する隕石を迎撃する兵器を持ち合わせていない。また、アメリカですら持ち合わせていないだろう」と説明しています。

ちなみに、小惑星が地球の近くを通過していたそうですが、今回の隕石とは関係がないようです。
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