中国外務省の劉為民報道官は日本の国会議員らが10日、尖閣諸島付近で釣りをして同諸島の領有権をアピールしたことについて「新たなもめ事や茶番を起こすのを即刻やめ、実際の行動で日中関係の大局を守るよう要求する」と日本側に要求したことを明らかにしました。
ただ、日本の領海である尖閣諸島付近で日本人が釣りをしたことを中国が何かしらの主張をすること自体が茶番であり、魚みたいに文字通り釣れちゃった中国は恥じるべきです。
ところで東京都が購入をかんがえている尖閣諸島への寄付は1億を超えていますが、本来ならば国が管理すべきと石原慎太郎都知事は政府を批判しています。
【朝日新聞デジタル:「茶番、即刻やめよ」 中国、尖閣問題で日本へ申し入れ – 国際】
中国外務省の劉為民報道官は11日の定例会見で、日本の国会議員らが10日、尖閣諸島付近で釣りをして同諸島の領有権をアピールしたことについて、「新たなもめ事や茶番を起こすのを即刻やめ、実際の行動で日中関係の大局を守るよう要求する」と、日本側に申し入れたことを明らかにした。(北京)
東京都の石原知事は、衆議院決算行政監視委員会に参考人として出席し、沖縄の尖閣諸島のうち、3つの島の購入を東京都が検討していることについて「本来なら政府に島を守ってもらいたい」と述べ、政府の対応を批判しました。
衆議院決算行政監視委員会は、11日、沖縄の尖閣諸島を巡って参考人質疑を行い、尖閣諸島のうち、3つの島の購入を検討している東京都の石原知事や、地元沖縄県石垣市の中山市長ら4人を参考人として招きました。
この中で、石原知事は「中国は『尖閣諸島は核心的な利益だ』としており、『日本の実効支配に対し、果敢な行動に出るための機材を準備する』と宣言している。これは『お前の家に強盗に入る』と言われているようなものなのに戸締りをしない国は間が抜けている」と述べました。
そのうえで、石原知事は「『島の購入は筋違いだ』と言われるが、筋違いでもやらざるをえない。本来なら政府に島を守ってもらいたい」と述べ、政府の対応を批判しました。
また、石垣市の中山市長は「石原氏の意向は大変ありがたい。個人所有の島がいつ、誰に購入されるか分からないより、公的機関が購入し、所有する方がよい」と述べました。石原知事“国は隙間だらけ”
参考人として出席した衆議院決算行政監視委員会が終わったあと、石原知事は記者団に対し「尖閣諸島の問題で、国がいかに隙間だらけか国会議員は分かったと思う。また、尖閣諸島を巡る日本の状況について、東南アジアには他人ごとではない国々があるし、アメリカも態度をはっきりしないと太平洋を失うことになる。そういうキャンペーンをアメリカの新聞を使ってやります」と述べました。国会議員ら参加し釣りのツアーも
尖閣諸島を巡っては、9日から10日にかけて市民団体が沖縄県石垣市の石垣港から漁船を出して、釣りをするツアーを企画し、漁業者のほかに国会議員や都議会議員などが参加しました。
参加した都議会議員によりますと、ツアーでは、尖閣諸島から500メートルほどの海域から魚釣島の灯台や、岸壁で草を食べる野ヤギの姿などを確認したほか、釣りをしてどのような魚が釣れるのか調査をしたということです。
これに対し、中国外務省の劉為民報道官は11日の定例会見で、尖閣諸島に対する中国側の主権を改めて主張し、「日本側のいかなる一方的な行為も違法で無効だ」と反発しました。
そのうえで劉報道官は「日本側は新たなもめごとを起こすのを直ちにやめるべきだ」として、中国政府が日本政府に抗議したことを明らかにしました。