兵庫県教委は23日、宿題を忘れた小学4年生の女児にペンチで「歯を抜く」などと脅した西宮市立小の男性教諭(30)を戒告処分としました。
男性教諭は昨年11月9日、担任を務めるクラスの女児が複数回宿題を忘れたことで、女児を居残りさせ激しく叱責、その後、教室にいた他の自動にペンチを持ってこさせ、ペンチを手に「次に宿題を忘れたらペンチで歯を抜かれると思ってやりなさい」「ペンチがあれば、爪をはいだり、鼻の骨を折ったりできる」と発言したといいます。女児が学校を休みたいと保護者に相談し、発覚、女児はショックで学校を休んだということです。学校側は教諭を担任から外し保護者らに謝罪しました。
戒告というのは『戒告(譴責:けんせき) – 職員の非違行為の責任を確認し、その将来を戒める処分をいう。』もので、ようするに校長に呼び出され直接説諭されることのようですね。
今回のケースは教師が生徒に言うことを聴かせるために脅迫しているわけですね。
中東の拷問で「歯医者」というのがあるそうですが、歯を麻酔なしで抜くというのは相当な痛みですし、ペンチを見せながら「宿題を忘れたらペンチで歯を抜かれる」とか「爪をはいだり、鼻の骨を折ったりできる」と聞かされた子は相当なショックを受けたことでしょう。
そういう脅しの表現でしか子供を従わせられないというのは教育者としてどうなんでしょう。
誰しも昔は子供だったはずです。
勉強も宿題もしたくないなぁと思ったことがある人も多いはず。
なぜその子が宿題を忘れてしまうのかを考えずに、ただ押さえつけたり脅しても、学校や勉強がますます嫌いな子供が出来上がるだけではないのでしょうか。
学校は勉強だけ教えていればいいのかというとそうなのかもしれませんが、
もう少し人間味のある教育をしてほしいと思います。
「3月のライオン」という漫画に、いじめをして指導を受けている生徒に「全員ががんばったり努力したりしなくちゃいけないっていう理由探してくれた?」という質問に教師が『見つからなかった』と切り出しながらも以下のように話します。
『不思議なもんだよなあ・・・そーいやあ考えてみたらオレは ソコに疑問を持った事すら無かった。なんでだったんだろうなぁ・・・
「努力」はしんどいが「しなきゃイカン」としか思ってこんかった・・・
そうこうしているうちに「努力は自分のためにするものだ」っていう
もう誰に言われたんだか何で読んだんだか覚えてないくらい耳タコのこのフレーズにブチ当たってな・・・
この年になって「ああ このセリフ本当なんだ」って心から思ったよ
---きっと俺はただ ずっと「今よりマシな人間」てのに なりたかっただけだったんだな・・・
(中略)
なあ高城・・・
お前が何にもがんばれないのは
自分の大きさを知ってガッカリするのがこわいからだ
だが高城 ガッカリしても大丈夫だ
「自分の大きさ」が解ったら「何をしたらいいか」が解る
自分の事が解ってくれば「やりたい事」も だんだんぼんやり見えてくる
そうすれば・・・
今の その「ものすごい不安」からだけは抜け出ることが出来るよ
それだけは俺が保証する』(3月のライオン 9巻より)
続きを読む 宿題を忘れた小4女児にペンチ見せ「歯を抜く」などと脅した男性教諭戒告処分