避難所への支援物資の送り方についての論争

東京都副知事の猪瀬直樹さんのTwitterでのつぶやきで林真理子さんが以前避難所にケーキを700人分持っていったら800人被災者がいるので分配出来なかったという話をしていた件からある特定の人がツッコミをしている件がTwitterまとめのTogetterで取り上げられ話題になっています。
『「避難所運営だってプロではなく、運営自身も被災者。救援者が持ち込むエゴや不公平が避難所の不満を増大させ、賞味期限や付随するゴミが発生するものを持ち込まれる迷惑もある」と猪瀬・林の認識を批判』しているそうなのです。
たしかに被災者に支援物資を送る人は、被災者のことを考えて「生物を送らない」とか「古着ではなく新品を送るべき」ということは言われていましたし、支援サイトでもそのように呼びかけをしていました。
ただ、数が足りないと不公平という理由で支援物資を配らないという分配方法には問題か無いのかにも疑問が残ります。

東日本大震災 義援金(※) – Donation for Japan Earthquake
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Togetter – 「【生ゴミを差し入れ】 800人の被災者に700個のケーキを差し入れる行為の是非 【救援者の傲慢】」Togetter - 「【生ゴミを差し入れ】 800人の被災者に700個のケーキを差し入れる行為の是非 【救援者の傲慢】」
Togetter - 「【生ゴミを差し入れ】 800人の被災者に700個のケーキを差し入れる行為の是非 【救援者の傲慢】」

募金情報まとめ – 平成23年東北地方太平洋沖地震 http://htn.to/vcNKMi / はてなブックマーク http://b.hatena.ne.jp/entry/sites.google.com/site/quake20110311jp/bokin 平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
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【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|東日本大震災義援金を受け付けます
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震災当初は物があっても分配に時間がかかり届けられないという事情があったり、市・県・国で被災地に避難している人間の数の把握が違っていた為、必要な数や物の支援物資が被災地に届かないということがありました。
その為、現地の状況を独自に調べていた日本赤十字が市や県に直接出向いて避難所の状況を送り、ようやく避難所に支援物資が届くようになりました。

また、支援物資は一旦保管場所に集めて置かれて、そこから再度避難所に配るという方式になっていたため、野菜などの支援物資は物によっては腐るというようなことがあったようです。
さらには上でも取り上げられていますが、避難所にいる被災者の数に合わないと分配出来ないという理由で支援物資が集まらないと被災者のところに届かないという事例も数多くあったようです。

あるボランティアの方の話ですが、「支援物資を送るのは古着でも食料でも、余り過ぎるくらいでいい」とのこと。
どういう事かというと、本当に足りないところにまずはお腹を満たしてもらうことが先決であり、分配に時間をかけるのは危険だという論理なんですね。
それから、あの時期はまだ東北は寒かったですから、古着も場合によっては燃料として使用出来たというのです。

ゆえに被災地にゴミがたくさん溜まるような一方通行の過剰な支援というのも困りますが、数に届かない支援物資は配らないというのはお役所仕事過ぎないかどうかという疑問が残ります。

もちろん、被災地で避難所にいる方を支援する人の数が足りないというのも事実であり、被災者のことを思っての発言なのかもしれません。
こうした意見が共にシェアされて今後に生かせるようになるのが一番ではないかと思います。

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