神奈川県警大和署に勤務していた男性警察官4人が今年3月、異動が決まっていた後輩の女性警察官に服を脱ぐよう強要したり無理やりキスをするなど、性的嫌がらせをしていた問題で、当初、県警は「4人を処分する方針だが、刑事事件としては「立件できないと判断した」と説明していましたが、「捜査を進め立件の可否も含めて判断する」と述べ、立件できないとの当初の判断を撤回し、4人の立件を視野に捜査することを明らかにしました。
県警には批判が殺到し27日午後4時現在、計282件の電話が寄せられました。
女性警察官は異動が決まっていましたが、大和市内のカラオケボックスから女性に電話し、「(女性の異動先には)知っている人がいる」と言って呼び出しました。
県警の内部調査に対し、女性は「異動先の仕事に悪影響が出るのを恐れて呼び出しに応じた」と話しており、刑事2課の巡査部長が、交通2課の巡査部長と服を交換するよう女性に命じ、女性は「やめて」と拒んだものの断り切れずにブラウスとズボンを脱ぎ、巡査部長のワイシャツとズボンに着替えたといいます。
今後、女性警察官に、被害届を出す意向があるかどうかを再確認するとされていますが、「立件できないと判断」する前に、事情を調査したり女性へ被害届を検討するかを確かめるのが先です。
こういうことをしていては、警察は身内に甘いというレッテルを貼られるのは必死です。
厳正な処分と対応を神奈川県警には求められます。
【警官集団セクハラ、立件視野に捜査へ…判断撤回 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
神奈川県警大和署に勤務していた男性警察官4人が今年3月、後輩の女性警察官に対し、服を脱ぐよう強要するなどの性的嫌がらせをしていた問題で、名和振平警務部長は27日、「捜査を進め立件の可否も含めて判断する」と述べ、立件できないとの当初の判断を撤回し、4人の立件を視野に捜査することを明らかにした。
読売新聞が27日に報じ、県警本部や大和署には同日午後4時現在、計282件の電話が寄せられた。「警察は何を考えているのか」「厳正な処分をしてほしい」などの批判がほぼすべてを占めたという。
名和警務部長は同日夜、県警で記者会見し、「当初、立件できないと説明したが、最終的な判断ではなかった。今後さらに慎重に捜査を進め立件の可否も含めて厳正に判断する」と述べた。容疑については、強要や暴行、強制わいせつなどが考えられる、とした。今回の問題については「長年、警察は男性ばかりの組織で女性を対等のパートナーとみる意識が低かった」と語った。
【時事ドットコム:立件可否を再判断へ=集団セクハラ問題-神奈川県警】
神奈川県警大和署の男性警察官4人が、後輩の女性警察官に服を脱ぐよう命じるなどしたセクハラ問題で、県警は27日夜、刑事事件としての立件の可否を再度、判断する方針を示した。県警幹部が横浜市の本部内で取材に応じ、説明した。
名和振平警務部長によると、女性警察官に、被害届を出す意向があるかどうかを再確認するほか、事実関係の把握を改めて行うという。
【脱がせて「悪のり」と…神奈川県警セクハラ4人 : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
神奈川県警大和署に勤務していた男性警察官4人が今年3月、後輩の20歳代の女性警察官に対し服を脱ぐよう強要するなどの性的嫌がらせをしていた問題で、4人のうちの1人が、当時すでに異動が決まっていた女性を送別会名目で呼び出していたことが27日、県警幹部への取材でわかった。
県警幹部によると、同署刑事2課の巡査部長(現在は県警暴力団対策課)が3月上旬の午後、同県大和市内のカラオケボックスから女性に電話し、「(女性の異動先には)知っている人がいる」と言って呼び出したという。県警の内部調査に対し、女性は「異動先の仕事に悪影響が出るのを恐れて呼び出しに応じた」と話している。
女性がカラオケボックスに着いた際、4人は飲酒しており、うち交通2課の巡査部長は、携帯電話で女性と一緒に写真を撮る際に女性のほおにキスをした。
刑事2課の巡査部長が、交通2課の巡査部長と服を交換するよう女性に命じ、女性は「やめて」と拒んだものの断り切れずにブラウスとズボンを脱ぎ、巡査部長のワイシャツとズボンに着替えたという。
内部調査に対し、男性4人はいずれも「悪のりが過ぎてしまった。申し訳ないことをした」と話しているという。
2012/07/27
【女性警官に集団セクハラ、先輩4人が服脱がせ… : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)】
神奈川県警大和署に勤務していた30歳代の4人の男性警察官が今年3月、後輩の20歳代の女性警察官に対して、服を脱ぐことを強要したり、無理やりキスをしたりするなど、集団で性的いやがらせをしていたことが、県警幹部への取材でわかった。
県警は、4人を処分する方針だが、刑事事件としては「立件できないと判断した」としている。
県警幹部によると、4人は、同署刑事2課に勤務していた巡査部長(現在は県警暴力団対策課)と、交通2課の巡査部長、刑事2課の警部補、刑事1課の巡査長。
4人は3月上旬の夜、大和市内のカラオケボックスに女性を呼び付けた。いずれも勤務時間外で、部屋は5人だけだった。しばらくして、刑事2課の巡査部長が「服を脱げ」と指示した。交通2課の巡査部長は顔に無理やりキスをした。
さらに、刑事2課の巡査部長は女性に対し、ブラウスとズボンを脱いでキスした巡査部長の服と交換するように命じた。女性は指示通りに脱ぎ、巡査部長のワイシャツとズボンに着替えた。県警のこれまでの調査では、警部補と巡査長はこれらの行為に直接的には関わっていない。