食後の食器をつけ置きするとブドウ球菌や大腸菌の数が約7万倍に増えると民間の検査機関「衛星微生物研究センター」が注意を呼びかけているそうです。
ただ、これの元記事がミスリードしやすい内容であり、食中毒の注意喚起をしておきながら正しい消毒方法が書かれていないようです。
これが問題になるなら、
1秒キスしてるだけで何億もの菌が交錯するそうですから、クリスマスを中止すべきだと私は思うんですよw (血涙
そもそも元記事によると研究センターは
『7~8月、水を張ったおけに肉、魚、ご飯、野菜それぞれ1~5グラム入れ、食器とともに室温で10時間放置した。
すると、食器をつけた水で、ブドウ球菌や大腸菌の一種などが7万倍に増えた。食器にも同じぐらいの菌が付いており、洗剤とスポンジで手洗いしても最大でも1千分の1程度にしか減らなかった。』
と書かれているように、洗った後の食器に付いた食べ物で菌が繁殖したとのことです。
夏場に10時間もお腐れ水につけた食器が菌まみれになるのは当然でしょう?
ただ、人の目に見えなくても生活している上で相当な数の菌と共存しています。
また、洗い方や洗剤の種類が書かれていませんが、
つけ置きする際に塩素系洗剤(次亜塩素剤)やアルコールでの殺菌をする事については言及されてなかったりします。
普通の洗剤で洗っても除菌程度の効果しか無いのも仕方ありません。
ともあれ、寒い時期でもノロウイルスなど食中毒は起こりうるので注意しましょうというお話です。
【厚生労働省:ノロウイルスに関するQ&A】
【腸管出血性大腸菌Q&A】
次亜塩素酸というのはキッチンハイターの塩素系のがそれです。(★混ぜるな危険)
ノロウイルスなどの感染症で、嘔吐などの殺菌に使えます。
アルコール消毒もある程度有効ですので、用意しておくと良いと思います。
あとは、手洗いとか、まな板は野菜の後に肉を切るとか基本的な予防はしておきましょう。
以下は(嘔吐下痢の患者が出たときの)「ノロウィルスの対策」について。
ノロウイルスの場合、アルコール消毒が聞かないので、次亜塩素酸を使用するなどが必要になります。
通常生活でも、以下の消毒の方法は参考になると思います。
【避難所での消毒方法まとめ – 平成23年東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)】
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【朝日新聞デジタル:食器つけ置き、菌7万倍に 10時間で排水口並み】
食後の食器を10時間水につけ置きすると、菌の数は約7万倍に増え、台所の排水口並みになるとの実験結果を、民間の検査機関「衛生微生物研究センター」がまとめた。食器のつけ置きは菌が増えやすいと注意を呼びかけている。
研究センターは7~8月、水を張ったおけに肉、魚、ご飯、野菜それぞれ1~5グラム入れ、食器とともに室温で10時間放置した。
すると、食器をつけた水で、ブドウ球菌や大腸菌の一種などが7万倍に増えた。食器にも同じぐらいの菌が付いており、洗剤とスポンジで手洗いしても最大でも1千分の1程度にしか減らなかった。
特に、弁当箱のふち部分など洗いにくい場所は10分の1程度にしか減らなかったという。女性180人へのインターネット調査では、32%が食後の食器を10時間以上放置した経験があると答えたという。
厚生労働省によると、2010年の食中毒患者数は約2万6千人、このうち4割以上は冬に起きている。センターの李憲俊所長は「菌の繁殖しやすい温度は20~35度と幅広い。冬も食中毒には注意が必要だ」と話した。
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