美容師は円形脱毛症の人に縮毛矯正をしないよう注意しましょう。

美容室には様々な髪質のお客様がご来店されますが、それぞれ髪質や髪の状態は様々で異なります。
そうしたお客様の髪の毛を施術して失敗を起こしやすいのが、パーマやカラーリングといった化学薬品を用いた施術です。

そして当店のホームページCUTPLAZAに髪の悩みの相談が、一般の方や美容室の方からよく寄せられるのが「縮毛矯正の失敗」です。

美容師は円形脱毛症の人に縮毛矯正をしないよう注意しましょう。

美容室の方からの縮毛矯正の失敗で相談を受けるのは「縮毛矯正をしたら髪の毛が痛んでビビリ毛になってしまった」というものですが、今回はこれは置いといて

一般の方から時々質問される「縮毛矯正をしたら髪の毛が抜けた」「縮毛矯正ではげるのか」という問題について今回話しておきます。

最初に結論から申し上げます。
円形脱毛症の方に縮毛矯正をしないように注意してください。

縮毛矯正によって脱毛を引き起こす場合や、トラブルの元になりかねません。

この件は美容室関係者、ならびに美容師の方々に読んでいただき注意するとともに、こうした問題やクレームを起こさせない対策への参考になさってください。

先日、以下の質問に回答をしました。

縮毛矯正をして二ヶ月後ぐらいから 頭皮がヒリヒリとし赤くなり抜け毛が始まりました。 縮毛矯正は禿げるのでしょうか? セファランチンとグリチロンも処方されていました.. – 人力検索はてな

縮毛矯正をして二ヶ月後ぐらいから
頭皮がヒリヒリとし赤くなり抜け毛が始まりました。
縮毛矯正は禿げるのでしょうか?
セファランチンとグリチロンも処方されていましたが副作用が出た為服用を中止となりました。
現在 フロジン外用液とアンテベートローションが処方されていますが
効果が全くありません。
他に治療方法はないのでしょうか?
すべての毛が抜けて禿げになるのでしょうか?
再度毛は生えてくるのでしょうか?
縮毛矯正は禿げる事が分かるURLがありましたら教えてください。
医療関係者の方のご回答をおねがいします。

この方への回答は以下にも書いていますが、こういった育毛関連で病院の診察を受けている方というのは過去の経験からも、どうあっても自分の非になる事は話しませんし、美容室側の話を信じたり聞き入れたりしません。

円形脱毛症の方の縮毛矯正の施術は注意 – Drole de sujet

円形脱毛症というのはある一定の期間脱毛したら、数ヵ月後には髪の毛が生えてくる人がほとんどです。
ただし、まれに突発的に円形脱毛症が繰り返し起きる人がいます。

こうした人が皮膚科などで円形脱毛症にかかる人が多いわけですが、こうした円形脱毛症の症状の人に縮毛矯正をした場合、どんなに正しく施術をしたとしても、脱毛症を促進させられたというクレームをかけられる事が起きやすいので注意が必要です。

なので、美容室としての自衛としては、

・最初のカウンセリングで過去や現在、円形脱毛症の治療や薬を飲んでいないかを聞く。
・円形脱毛症の有無を視診。
・髪の痛み具合をよく確かめる。

といった事が必要です。

また、当然の事ながら、

・縮毛矯正の薬剤を根本に付けない。根本から数ミリ~数センチ開けて施術するよう気をつける。
・根本に薬を貯めて塗布しない。
・アイロンの作業は根本を折らない様にする。
・1剤のオーバータイム、2剤の放置タイム不足をしないように気をつける。
・痛んでいる髪の毛にあった前処理・中間処理・後処理を行い、それらの必要性をお客様に説明する。

といった事が必要です。

それから、先にも言いましたが、髪の毛がビビリ毛になって当店に相談される方があまりにも多いです。

この時期は忙しくて、大きなお店だと下の子にまかせっきりになりやすいのが縮毛矯正です。
どうぞ注意をされるようにしてください。

また、似たような事例がありましたら、Tomoにも教えていただければと思います。

この「美容師は円形脱毛症の人に縮毛矯正をしないよう注意しましょう。」のリンクは注意喚起の目的なら美容室や美容師の方のブログなどに貼る事は制限しませんからどうぞ。
また、引用に関しては、この記事ページの「美容師は円形脱毛症の人に縮毛矯正をしないよう注意しましょう。」の内容に関する物は転載してもかまいませんが、その際は引用リンクを必ず行うようにしてください。

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...